収益等の状況について
令和元年6月でシーサイド温泉のうみが閉館し,同年7月中旬から宿泊施設が再開したため,令和2年度は宿泊施設のみの数値となっている。令和元年度は,宿泊施設再開に伴う工事費の増加と,シーサイド温泉のうみの解体工事により,全体的に工事費が増加していたが,令和2年度は大きな工事が無かった。【収益的収支比率】地方債償還金は終了しているが,一般会計からの繰入金が多いことから,数値が高い状況となっている。【他会計補助金比率】当該施設は,一般会計からの繰入金が多い傾向にある。また,施設は市内中心地から遠く,宿泊者数が限られているため,単独での経営は困難である。【宿泊者一人当たりの他会計補助金額】工事費が大幅に減少したことに伴い,一般会計からの繰入金が減少したため,前年度から大幅に減少している。【定員稼働率】施設の目の前には海水浴場があり,夏期は利用者が多く,夏期以外の利用者数が少ない状況となっているが,令和元年度と比較して利用者は増加している。【売上高人件費比率】必要最低限の人員で稼働させていることから,平均値を下回っている。【売上高GOP比率・EBITDA】売上高GOP比率は高くなっているが,当該施設は単独での収益がマイナスの施設であるため,一般会計からの繰入金が多く,数値が低くなっている。立地条件等から大幅な改善は見込めないため,あり方を検討する必要がある。
資産等の状況について
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利用の状況について
令和元年度の7月中旬から宿泊施設を再開したことにより,令和2年度の年間利用者数が増加している。当該宿泊施設は,宿泊部屋数及び宿泊定員数が少なく,交通アクセス及び周辺に施設がないので,利便性が悪く利用者の増加は厳しい状況となっている。
全体総括
令和元年度は,年度途中から温泉施設の廃止及び宿泊施設を再開したことと,施設再開に伴う改修費及び施設解体費等の増加に伴い,数値が極端に増減した。令和2年度は,一時的な増加要因はないが,依然として一般会計からの繰入金に頼った経営となっているので,今後は宿泊施設の在り方も含めて検討する。