地域において担っている役割
岐阜医療圏南部の地域医療の中心となり、入院治療や手術が必要となる重症患者に対応する救急医療や、高度で専門的な医療が必要となる急性期医療を提供する病院として地域の医療を担っています。また平成26年度より、岐阜県内の自治体病院に先駆け地域包括ケア病棟を開設し、地域に不足している回復期機能を持つ病床の確保に努め、在宅復帰支援に貢献しています。
経営の健全性・効率性について
①経常収支比率医業外収入の繰出金増加により上昇しました。②医業収支比率給与費等の減少により上昇しました。③累積欠損金比率純損失の計上により上昇しました。④病床利用率回復期病床の需要により上昇しました。⑤入院患者1人1日あたり収益回復期病床の運用の割合が高まったため、減少しました。⑥外来患者1人1日あたり収益検査等の需要により上昇しました。⑦職員給与費対医業収益比率退職手当引当金等の影響により下降しました。⑧材料費対医業収益比率経費削減の取り組みにより下降しました。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率類似病院平均値を上回る水準で推移しており、項目別に建物59.1%、構築物57.7%、器械備品88.1%、車両84.0%、リース資産74.6%の償却率となっています。経営の効率化により収支の安定を図り、計画的に設備の更新を行っていく必要があります。②機械備品減価償却率有形固定資産の中でも特に機器類の償却が進んでおり、類似病院平均値と比較しても高い水準となっています。経営の効率化により収支の安定を図り、計画的に設備の更新を行っていく必要があります。③1床あたり有形固定資産ほぼ平均値と同じ水準となっています。
全体総括
二次救急機能、急性期機能により地域医療を守りつつ、回復期機能も担うことを当院の役割と位置づけた上で、経営の効率化により安定した病院経営を目指すため、平成32年度までの目標を定めた新公立病院改革プランの各種施策に取り組んでいきます。