2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度
平成22年度決算における財政力指数は0.55となり、平成21年に続いて減少した。本市の財政力指数は、類似団体平均や全国平均より高い数値であるものの、千葉県平均と比較すると低い数値となっている。市町村合併以降、各種行財政改革への取り組みなどにより財政基盤の強化に努めてきたところであるが、今後も引き続き市税の徴収強化や新たな歳入の確保に取り組み、財政基盤の安定化に努めるものとする。
平成22年度決算における経常収支比率は83.5%となり、前年度決算数値と比べて3.7%の減となった。この要因として、歳出面では公的資金補償金免除繰上償還の実施に伴う借換えの実施等により、公債費の縮減が図られていることが挙げられる。また、歳入面においては、市税収入は減少したものの、これを上回る普通交付税及び臨時財政対策債の増加により、経常一般財源が大きく増加したためである。本市の経常収支比率は、類似団体や全国平均、千葉県平均と比較すると若干低い数値となっているものの、人件費が31.0%、公債費が18.3%と両比率が高い水準にあることや、交付税の合併算定替えが平成26年度以降減少していくため、今後も歳出全般にわたる経費の削減等に取り組み、経常経費の縮減を図る一方で、徴収強化などにより市税等経常一般財源の確保に努めるものとする。
平成22年度決算における人件費、物件費及び維持補修費の合計額の人口1人当たりの金額は、類似団体内の平均値より約3,000円高く、全国平均や千葉県平均と比較すると27,000円から35,000円高い数値となっている。これは、主に人件費が要因となっているもので、ごみやし尿処理施設、保育所、給食センターなどの施設運営を直営で行っているため人口規模に比して職員数が多いためである。今後は、施設の統廃合や業務の民間委託の拡大などで人件費のコスト縮減を図っていく。
本市における平成23年4月1日現在のラスパイレス指数は101.3であり、全国平均を上回る水準となっている。この主な要因としては、大学卒、短大卒では勤続25年以上、高校卒では30年以上の階層等において国の水準を大きく上回っているためであり、今後、これらの職員に対する早期退職の勧奨に努めるなど改善を図っていく。
本市における人口千人当たりの職員数は11.32人であり、類似団体平均や全国平均、千葉県平均と比較すると高い数値となっている。この要因としては、地理的条件等により保育園、幼稚園が多く、清掃センター、衛生センター、給食センター、総合運動施設など市の規模に対して直営施設が多くなっているためである。このため、平成18年3月に策定した定員適正化計画により、平成18年4月1日現在の総職員数556名を5年間で60名(10.8%減)以上削減し、平成23年4月1日現在の総職員数496人以下とする目標を設定したところである。計画策定以降は、給食センターやごみ焼却施設の統廃合、小学校及び中学校の適正配置(統廃合の推進)、幼稚園・保育園の一元化、養護老人ホームの民営化、ごみ、し尿の収集業務への民間委託導入等を積極的に図り、定員適正化計画の目標値が達成できるよう努めた結果、平成23年4月1日の総職員数は495人となり目標を達成したところである。今後も、新たな「定員適正化計画」を策定することとし、適正な職員配置等を行っていく。
平成22年度決算における実質公債費比率は14.6%となり、直近3か年の推移では15.6%→15.2%→14.6%と改善が図られている。この主な要因としては、公的資金補償金免除繰上償還の実施等により公債費の縮減が図られたこと、普通交付税や臨時財政対策債の増加に伴う標準財政規模の増等があげられる。本市の実質公債費比率は、類似団体とほぼ同じ数値となっているが、全国平均や千葉県平均との比較では4%程度高い数値となっていることから、今後も改善に向けた取り組みが必要である。このため、今後の大規模事業は5か年計画に則って適切な取捨選択を行うなど、起債発行の抑制に努め、安定した財政運営に努めていく。
平成22年度決算における将来負担比率は117.2%となり前年度決算数値に比べて18.7%の減となった。この主な要因は、太海多目的公益用地取得事業の進捗により債務負担行為に基づく支出予定額が減少したこと、財政調整基金の積み増し等による充当可能基金残高が増加したこと、普通交付税や臨時財政対策債の増に伴う標準財政規模の増加等があげられる。本市の将来負担比率は、類似団体や全国平均、千葉県平均のいずれと比較しても高い水準にあるが、これは過去に実施してきた施設整備等の事業財源に地方債を積極的に活用してきたことや、債務負担行為に基づく太海多目的公益用地取得事業に係る将来負担が主な要因となっているものである。今後も、行財政改革を進めるとともに、財政調整基金等の適切な確保を図り、財政基盤の安定化を図っていく。
人件費は、市の人口規模に比して、保育所や幼稚園の施設数が多いこと、また、ごみ焼却施設、し尿処理施設、総合運動施設、給食センターなどを市直営方式で運営していること、さらに、現在は民営化しているものの、数年前までは養護老人ホームも市営施設であったことなどから、職員数が多い状況となっているためである。人件費に係る経費を削減するためには、市有施設の統廃合の実施、ごみやし尿収集等に係る業務への民間委託導入や民営化の推進が不可欠なものであることから、現在、行財政改革大綱に基づき進められている各種施策を着実に実行していく必要がある。
扶助費については、類似団体平均、全国平均、千葉県平均を下回っている状況である。しかしながら、障害者福祉や生活保護に係る扶助費が年々増加しており、経常収支比率は上昇傾向にある。
補助費については、類似団体平均、全国平均をやや下回っており、千葉県平均よりは多少高い数値となっている。そのため、平成21年6月に策定した補助金等の見直しに関するガイドラインに基づき、引き続き見直しを実施していく必要がある。
本市の経常収支比率における公債費の比率は20%前後の高い水準で推移している。この要因としては、大規模企業による法人税収入が見込めないなど、自主財源に乏しい本市においては、過年度に実施してきた総合運動施設や義務教育施設等の大規模事業の事業財源として地方債を積極的に活用してきたためである。今後は、行財政改革大綱に基づく各種施策による徹底した歳出削減を図る一方で、市税徴収の強化や未利用財産の処分等に取り組み、一般財源の捻出に努めていかなければならない。
紋別市 滝川市 砂川市 北斗市 大船渡市 久慈市 釜石市 東松島市 潟上市 新庄市 東秩父村 勝浦市 鴨川市 南房総市 匝瑳市 いすみ市 三浦市 魚津市 砺波市 山梨市 中央市 道志村 西桂町 弥富市 尾鷲市 鳥羽市 熊野市 養父市 淡路市 五條市 御所市 宇陀市 野迫川村 御坊市 大田市 江津市 八幡浜市 西予市 東温市 室戸市 安芸市 土佐市 須崎市 宿毛市 土佐清水市 四万十市 香南市 香美市 筑後市 大川市 豊前市 宮若市 嘉麻市 東峰村 多久市 人吉市 水俣市 宇土市 上天草市 阿蘇市 球磨村 石垣市 南城市 渡名喜村