経営の健全性・効率性について
経常収支比率及び累積欠損金比率は、法適用移行後3期連続で良好な数値を維持している。企業債残高対事業規模比率についても類似団体平均値、全国平均と比べても良好な数値を示しており、法適用以降安定した経営を維持していることにより、流動比率についても年々好転している。経費回収率については100%に近い数値を示しており、適正な使用料が賦課されていることが確認された。施設利用率、水洗化率についても概ね良好な数値を示しており、効率性についても良い状態が維持されている。
老朽化の状況について
本事業は、昭和53年供用開始であり、既存のポンプ場及び処理場の電気機械が更新時期を迎えているため、現在順次更新し、施設の適正な維持並びに機能充実を行っている。また、管渠については事業初期に布設した施設が法定耐用年数の期限が迫っていることから、ストックマネジメントにより、計画的な更新(更生)を実施し、適正な状態を維持したい。
全体総括
本事業の経営は概ね良好な状態を維持している。資金面においては未だ十分とはいえないものの、年々数値も好転しているため、現在の経営状態の維持に努めたい。平成29年2月に策定した経営戦略については、決算期ごとに計画の更新(ローリング)を行い、将来の経営予測に努めている。最新の計画では令和11年までは黒字経営が可能と予測している。