経営の健全性・効率性について
・収益的収支比率は上昇傾向にあるが、これは一般会計からの繰入金の増加によるものであり、経費回収率から見て分かるように使用料収入で汚水処理費用が賄えていない状況にある。なお、経費回収率が全国平均を下回っているのは、地下水対策により建設改良費が嵩んだことによるものである。・予算に占める企業債償還の割合が大きく、自主財源のみでは経営が成り立たず一般会計からの繰入金に頼らざるをえない状況にある。このため、令和2年度に使用料改定を予定している。・企業債残高は減少傾向にあり、また水洗化率の向上に伴って経費回収率は概ね上昇傾向にある。
老朽化の状況について
・現在のところ、管渠の破損等の状況に至っていない。・管渠について古いものでは布設から40年を経過しているが、まだ耐用年数を迎えておらず(管渠の標準耐用年数は50年)、また管渠調査にて損傷が確認されていないため管渠更新は行っていない。ただし、今後は長寿命化へ向けての取組を行っていく必要がある。
全体総括
・今後も未接続世帯への働きかけを積極的に行い水洗化率向上を図り使用料収入を増加させるとともに、維持管理費の節減を行い、経営の健全化を図っていく必要がある。・令和2年4月1日より企業会計化を行うので、今後は経営・資産状況を的確に把握できるようになる。それにより、より適切な経営戦略に向けた取組を行う必要がある。