地域において担っている役割
救急告示病院・災害拠点病院・病院群輪番制病院等の指定を受けており、伊賀地域における災害時医療・二次救急医療の一端を担っているほか、地域医療支援病院として開業医と密に連携し、地域医療を支えている。
経営の健全性・効率性について
令和元年度については医業外収支が前年度より悪化したことから経常収支比率については前年度を下回る結果となったが、医業収支比率については前年度同様100%を超えており、医業部分で経営の安定化が図られていることが見受けられる。
老朽化の状況について
高額医療機器等の更新が続いたことから器械備品減価償却率が4年ぶりに類似病院平均を下回る結果となったが、建物等を含めた有形固定資産全体の減価償却率については未だに類似病院平均を大きく上回っており、施設全体の老朽化が顕著である。
全体総括
令和元年度の決算については良好な結果となり、累積欠損金の圧縮が進んでいる。以降も入院患者一人当たり収益の増加を軸として収益の増加を図り、経営の健全性確保に努めるものである。一方、有形固定資産については特に施設の老朽化が顕著な状況が長年続いており、大規模改修の必要が生じる可能性についても考慮する必要がある。