地域において担っている役割
飛騨南部地域の中核病院として、「生活の場の医療」を県立病院の立場で提供していきます。<具体的な内容>1不採算・特殊部門(救急医療、小児医療、周産期医療、災害医療等)に関わる医療の提供2急性期医療の提供と地域包括ケア病棟及び回復期病棟を有効的に活用した在宅復帰支援
経営の健全性・効率性について
●経常収支比率、医業収支比率平均値を下回っているものの、前年度と比較し、経常収支比率は2.3ポイント、医業収支比率は2.4ポイント上昇しています。●病床利用率前年度と比較して0.8ポイント上昇し、全国平均を上回っています。今後も病院全体として効率的な病床管理、運用を行っていきます。●入院・外来患者1人1日当たり収益、職員給与費対医業収益比率1人1日当たり収益は平均値を下回り、職員給与費対医業収益比率は平均値を上回っています。引き続き医業収益確保と合わせて経費削減に取り組みます。●材料費対医業収益比率平均値以下であり、特に問題はありません。
老朽化の状況について
平成24年度から平成25年度にかけて病院建設に取り組み、平成26年5月に新築移転していることから、当面建物更新の必要はありませんが、医療機器等については計画的な更新、整備が必要です。●有形固定資産減価償却率平成26年度以降平均値を下回っています。●器械備品減価償却率平均値と比較して9.3ポイント高くなっています。補助金や病院事業債を活用するなどし、計画的な機器の更新・整備を引き続き行っていきます。●1床当たり有形固定資産平均値を下回っています。
全体総括
平成26年5月に新築移転し、飛騨南部地域の中核病院としての機能を充実するとともに、地元開業医や近隣の医療機関との連携により地域の医療需要に応えています。経営状況は病院建設等投資的経費の増大により、大変厳しい状況が続いています。特に建設による資金の減少、減価償却費の負担や長期借入金の元利償還の発生など多大な費用が発生し、総収支は赤字が続いています。診療報酬の改定内容も見極めつつ、急性期病棟、地域包括ケア病棟、回復期病棟の3つの機能を連携させながら、急性期的治療と在宅復帰支援の充実を図るとともに、医業収益の増加に向け引き続き常勤医師の確保等により一層の経営努力を続けていきます。