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人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(平成22年度末36.3%)に加え、市内に中心となる産業がないこと等により、財政基盤が弱く、類似団体平均を下回っている。定員適正化計画に基づく退職者補充職員数の抑制による人件費の削減、組織の合理化、緊急に必要な事業を峻別し、投資的経費を抑制するなど、歳出の見直しを継続するとともに、税収の徴収率向上対策を中心とする歳入確保に努める。
退職者補充の抑制(一般行政職1/10補充等)による人件費の減、事務事業の見直しによる経常経費の削減などにより、類似団体平均を大きく下回っている。引き続き、新規採用の抑制による職員数の削減、事務事業の抜本的な見直し、組織の合理化、民間委託の活用、補助交付金の見直し、公共施設の再編など行財政改革を推進し、経常経費の削減を図る。
人件費、物件費を主要因として類似団体平均を上回っている。これは、7団体の市町村合併により、職員数が類似団体と比べ多いために人件費が高くなっていることや、各種基本計画の策定など、合併による臨時的経費があること、旧団体運営施設を合併後も継続し、類似団体に比べ公共施設数が多く管理経費が高くなっているためである。今後は、効率的運営に努めるとともに、公共施設の再編を検討するなど、その他事務事業全般にわたり行財政改革を推進し、削減を図る。
職員の年齢構成の変化により前年度から数値が低下した。今後も人事院勧告や千葉県人事委員会勧告の実施状況を勘案し、国や千葉県に準じた方向で給与制度の適正化を図り、人件費の抑制に努める。
市町村合併により、職員数が類似団体平均を上回っている。定員適正化計画に基づき職員数の削減を進めるとともに、集中改革プランに沿った事業の見直し等により、より適切な定員管理に努める。
緊急度・住民ニーズを的確に把握した事業の選択と、辺地及び過疎対策事業のように地方財政措置のある有利な起債を利用することにより、類似団体平均を大きく下回っている。今後も投資事業を厳選し、元金償還額以上の新規発行は行わないなど抑制に努める。
類似団体平均を大きく下回っている。主な要因としては、普通交付税の増額に伴う標準財政規模の増、財政調整基金及び減債基金の積立による充当可能基金の増額等があげられる。今後も、後世への負担の軽減と財政構造の弾力性の確保のため、元金償還額以上の新規発行は控えるなど、財政の健全化に努める。
職員数が類似団体と比較して大きく上回っているために、経常収支比率の人件費分が高くなっている。これは、市町村合併による旧団体からの職員を引き継いだことが大きな要因で、今後職員の定員適正化計画の取り組みにより、新規採用の抑制(一般行政職については、定年退職者の概ね1/10採用)を図る等、長期的視点に立った定員管理に努める。
物件費に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っているのは、主に公共施設の管理運営費が高くなっているためである。これは、市町村合併時に合併前と変わらない住民サービスを維持するため、旧団体運営施設を合併後も継続し、類似団体に比べ公共施設数が多くなっているからである。今後は、民間委託や指定管理者制度の導入などによる効率的運営に努めるとともに、公共施設の再編を検討していく方針である。
扶助費の決算額は子ども手当の新設などにより増加しているが、扶助費に係る経常収支比率は合併以降ほぼ横ばいで推移している。現状、類似団体との比較では財政への影響は小さいと言えるが、これは普通交付税算定の優遇措置によるところが大きい。優遇措置の終了や社会保障経費自体の増加傾向により、財政の圧迫が予想されるため、国の動向に注意しながら、随時対応を検討していく。
その他の主な内容は、国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計、介護保険特別会計への繰出金である。その他に係る経常収支比率は、類似団体平均よりも良好な数値で推移しているが、決算額自体は増加している。これは、医療費の増加や所得の減少など構造的な要因が原因であるため、解決は非常に困難であるが、予防事業等の実施により繰出増加の抑制に努める。
補助費等に係る経常収支比率は、概ね類似団体平均程度となっている。補助費等の内訳を見ると一部事務組合への負担金が高くなっているが、これは他団体との共同処理事業が多く、設立組合数が多くなっているためである。また、各種団体や事業に対する補助交付金も高くなっており、引き続き、効果等を検討のうえ不適当な補助金等の見直しや廃止を行う方針である。
類似団体平均と比較すると、公債費に係る経常収支比率は低くなっているが、千葉県市町村平均を上回っている。近年実施した教育施設建設事業を主要因としているが、後世への負担の軽減と財政構造の弾力性の確保のため、元金償還額以上の新規発行は控えるなど、財政の健全化に努める。
平成20年度以降、類似団体平均よりも良好な数値で推移している。これは、普通交付税額や臨時財政対策債発行可能額の増加によるところが大きいため、平成28年度以降、急激に悪化する恐れがある。そのため、主に合併により増加した人件費や物件費の計画的な削減に努める。
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