経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は、料金収入や一般会計からの繰入金等の総収益で、総費用に地方債償還金を加えた費用をどの程度賄えているかを表す指標である。70%台で推移しているが、H30年度は81.35%となっている。これは地方公営企業法適用化に伴う打切り決算により、費用の一部が未払金として処理されたためである。経費回収率は使用料で回収すべき経費を、どの程度使用料で賄えているかを表した指標である。H30年度は99.61%と前年比3%増加しているが、これも打切り決算により未払処理がされたことが要因である。
老朽化の状況について
管渠改善率は、更新した管渠延長の割合を表した指標で、管渠の更新ベースや状況を把握できる。本宮市は下水道の供用を開始して30年が経過し、機械設備等の更新時期を迎えている。管渠については未だ更新時期を迎えていないため、大きな修繕はないが、震災以降管渠のたるみ等による布設替えを適宜実施している。R01年度からはストックマネジメント計画に基づき、管渠の点検・調査を実施している。
全体総括
平成29年1月に策定した経営戦略に基づき、令和元年度から地方公営企業法の適用をった。初年度の決算状況等を分析し、事業の能率的な経営と公共性及び企業性の発揮に努め、目標管理や企業会計などの経営管理手法を導入して経営能力の向上を図る。また経営状況を随時確認し、料金収入の適正水準の検討、経営戦略の見直しを行う。