愛知県：あいち小児保健医療総合センター

地域において担っている役割

小児専門病院として、高度な小児保健医療を提供するとともに、小児３次救急医療を含め、小児医療中核拠点病院としての役割を果たしていく。また、病児を対象とした周産期医療（新生児・産科）に対応できる病院の役割も担っている。

経営の健全性・効率性について

⑤⑥入院(外来)患者１人１日当たり収益は増加傾向にあり、⑧材料費対医業収益比率は減少傾向にあるため、材料費の費用効率は改善している。また、④病床利用率は、救急棟増築工事が平成27年度に完了し、3次救急を開始したことから、平成28年度に増加に転じたが、平成29年度からは、心療科の移管に伴い入院患者数が減少したため減少し、平成30年度に旧心療科病棟の改装が完了し、令和元年度は増加に転じている。一方、⑦職員給与費対医業収益比率は機能再編に伴い、平成27年度に職員数は増加したが、平成28年度以降は、収益の増加に伴い減少してきている。平成26年度及び27年度に増築・改修工事を行った影響により、①経常収支比率、②医業収支比率及び③累積欠損金比率は平成27年度は悪化したが、救急棟が完成し、入院・外来収益が増加したことなどにより、平成27年度と比較すると、いずれの比率も改善してきている。

老朽化の状況について

①【有形固定資産減価償却率】②【器械備品減価償却率】減価償却率は、救急棟が平成27年度に完成したことから、平成28年度以降は増加している。③【１床当たり有形固定資産】１床あたりの有形固定資産の保有状況は、平成27年度に救急棟を増築し、平成28年度に本館を改修し周産期部門を開設したことにより増加している。

全体総括

平成28年2月からの小児３次救急の開始、同年11月からの周産期部門の開始、平成30年4月には心療科を心身障害者コロニー中央病院に移管するなどの機能再編を行った。機能再編中は一時的に経営状況が悪化している状況にあったが、平成30年度以降の経常収支比率は大幅に改善しており、引き続き、専門医師・看護師等の確保・育成などの体制整備を進めていき経営改善に取り組んでいく。