簡易水道事業(法適用) 特定環境保全公共下水道 公共下水道 簡易水道事業(法適用)
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人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(平成27年度末29.67%)に加え、町内に中心となる産業がないこと等により、財政基盤が弱く、近年類似団体平均を下回った状態が続いている。毎年度、事業のスクラップ&ビルドにより、歳出の見直しに努めているところであるが、歳入においても、税収の徴収率の向上(5年間で2%)を中心とした町税などの一般財源収入の確保のほか、使用料などの特定財源についても、適正な住民負担による増収を図るなど、自主財源の確保に努める。
経常支出については、高齢化に伴い老人医療給付費が増加しているほか、障がい者への自立支援にかかる経費などが増加していることにより、扶助費が増加傾向にある。人件費についても、定年退職が多い時期に入っており、増加傾向にある。経常収入においても、税収の徴収率の向上(5年間で2%)を中心とした町税などの経常一般財源収入の確保に努めるなど、収支比率の改善に努める。
類似団体平均と比較して、平成25年度から平成26年度の間で人件費・物件費が低くなっている要因として、平成26年10月の消防事務委託に伴い、常備消防事務にかかる人件費・物件費が補助費となったことが挙げられる。消費税増税に伴い物件費総額は増加しており、人口減と合わせて人口1人当たりの物件費は増加傾向にある。今後は補助費も含めた経費について、抑制していく必要がある。
給料構造改革の実施により、地域手当の見直しをはじめ、退職補充者を最小限に留めるなど、総人件費の抑制に努めてきた。本町では、より優秀な職員を確保するため、初任給については国より高めに設定しており、近年、恒常的な退職者補充による若手職員の増により、類似団体平均を若干上回る結果となっている。今後とも、国家公務員や民間企業の給与水準との均衡を考慮しつつ給与の運用を図っていく。
職員数については、基礎自治体への権限の移譲などにより行政需要が増大するなかで、集中改革プランの設定人数を堅持し、退職補充を最小限に留めるなどにより、一定の職員数を保ってきた。平成26年10月から消防事務の委託が実現し、23名の職員減となり、類似団体平均を大きく下回り、平成27年度も引き続き同じ状況にある。今後も、民間委託や指定管理者制度の活用を検討するなどにより、適正な定員管理に努める。
起債発行は基本的に交付税算入がある起債に限っており、元利償還金は減少傾向にあるため、比率は減少傾向にあり、類似団体平均よりも下回っている。平成29年度以降、大型の施設整備が予定されており、一時的には悪化が見込まれるものの、地方債の発行の抑制に努めつつ、その推移に注視していく。
平成27年度にはESCO事業による庁舎内空調設備等の整備があり、将来に渡って支払を行っていくため、比率は増加したが、近年は類似団体平均よりも下回っている。平成29年度以降、大型の施設整備が予定されており、一時的には悪化が見込まれるものの、中長期的には地方債発行の抑制を図るなど、将来負担比率の抑制に努めつつ、その推移に注視していく。
給与構造改革の実施や各種委員報酬の見直しなどを実施しているものの、類似団体平均を大きく上回っている。主な要因としては、幼稚園及び一部の保育園を直営で行っていることが挙げられる。平成26年10月の消防事務委託や恒常的な退職に伴う若手職員の増により、現在人件費は減少傾向にある。今後とも民間委託や指定管理者制度の活用を検討するなどにより、最小限の職員補充に留め、総人件費の抑制に努める。
施設維持管理経費や内部管理経費などの削減に努めているものの、類似団体平均を大きく上回った水準で推移している。今後、公共施設総合管理計画に基づき、幼稚園・保育園・小学校の統廃合をはじめとする町内公共施設の再編を進めることで、コスト削減を図っていく。
少子高齢化の影響を強く受け、扶助費は増加傾向にあり、平成24年度以降類似団体平均を上回っている。老人医療給付費や障がい者への自立支援にかかる経費が増加したことなどが、主な増加の要因である。今後、福祉サービスなどの行政需要に適正に対応するとともに、個人給付的性格の支出については、適宜見直し・改善に努める。
特別会計への繰出金については、高齢化、下水道の普及・改修に伴い増加傾向にあり、経費の節減等、普通会計の負担額を減らしていくよう努める。また、施設の老朽化に伴う維持補修費の増についても懸念されるところである。
各種団体への補助交付金の削減を進めたことや、消防を直営で行ってきた経緯もあり、類似団体平均を相当下回ってきたが、平成26年度以降、消防事務委託に伴う負担金が計上されるようになったため、大幅に増加することとなった。現在も類似団体平均は下回ってはいるが、推移を注視しつつ、引き続き適正な補助金等の執行に努める。
平成20年度をピークに公債費は減少傾向にあり、類似団体平均を下回っている。今後教育施設等の整備事業などで、起債発行を予定しており、その時の利率、状況等推移に注視しつつ、極力新規発行債の抑制に努める。
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