2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度
前年度より0.2減少し、0.89となったが、引き続き類似団体平均を上回る水準となっている。普通交付税の大幅な増により、減少したもの。今後、歳入は法人市民税や地方交付税等の増等、景気回復が見込まれているが、歳出は社会保障系が引き続き増加していくことが見込まれるとともに、老朽化した公共施設等の維持管理経費等についても対応が必要となり、引き続き厳しい財政状況が続くと予想される。今後も最低限現状を維持し、財政基盤を強化するため、財源確保に努めるとともに、経費の削減に取り組む。
前年度より7.9%減少し、85.5%となり、引き続き類似団体平均を下回る水準となっている。歳入において、新型コロナウイルス感染症の影響から普通交付税や臨時財政対策債の借入が増となったことなどにより、経常一般財源等が大きく増加した。また、歳出において、職員数の増に伴う人件費の増や、コロナ禍で実施を制限していた事業の再開等による物件費の増、旧智光山荘解体事業等に係る元金償還の開始による公債費の増などにより、経常一般財源が増となった。分母となる歳入が大きく増えた一方、分子となる歳出が微増に留まったことで、歳入歳出が大きく乖離し、前年度比7.9%減となった。今後も引き続き、事務事業の選択と集中による経費の削減を進めるとともに、財源確保に努め、比率の低下を図る。
前年度より6,515円増加したものの、引き続き類似団体平均を下回る水準となっている。人件費において、職員数の増等により職員給が増額となり、物件費において、新型コロナウイルスワクチン接種対応業務委託料や予防接種委託料等の増により増額となったことから、増加したものである。今後も引き続き、RPAやAI-OCR等の活用による事務の効率化を図ることで、人件費や物件費の抑制を図り、行政コストの削減に努める。
前年度より0.3ポイント低下し、100.6となったが、引き続き類似団体平均を上回る水準となった。国と比較して初任給基準が高いこと、また、高年齢層の昇給停止を実施していないことなどにより若干高めに推移しているが、引き続き適正化に努める。
定員管理指針に基づき、事務事業の内容や業務量に応じた適正な職員配置と、適正な職員数で最大の効果を得るための行政運営の体制作りに取り組んだことにより、類似団体平均を下回る5.32人となった。今後も、複雑、多様化する行政課題や市民ニーズを的確に捉え、事務事業の見直しや公民連携、DX推進のための取組、再任用職員の有効活用などをさらに進め、将来を見据えた適正な定員管理を行うなかで、本市の実情に即した機能的な組織体制を柔軟かつ迅速に構築し、スリムで効率的な行政運営を実現していく。
前年度より0.4%上昇し、5.3%となり、引き続き類似団体平均を上回る水準となっている。比率増加の主な要因は、3カ年の平均で算定されるものであり、平成30年度と比べ令和3年度は各種元利償還が進み、分子に含まれる元利償還金の額が増加していること等が挙げられる。今後は、入曽駅周辺整備事業等の都市計画事業の施行と、施設の長寿命化を図るための大規模改修が想定されることから、引き続き、起債対象事業の適切な選択を行い、世代間負担の公平化と償還額の平準化を図り、財政の健全化を確保した運営に努める。
前年度より3.7%減少し、-4.7%となり、類似団体同様0.0を下回っている。。比率減少の主な要因は、債務負担行為に基づく支出予定額が減少したこと等から分子が減少し、普通交付税額の増額等により標準財政規模が増額したことから分母が増加したため、分母と分子の乖離が大きくなった結果、前年度に比べ減少したもの。今後は、入曽駅周辺整備事業等の都市計画事業の施行と、施設の長寿命化を図るための大規模改修が想定されることから、地方債残高の増加や充当可能基金の減少が見込まれるが、同時に今までの大規模事業の償還が進むことや、狭山工業団地拡張地区の土地利用転換構想による都市計画税収の増収等も期待されていることから、大幅な増加はないものと見込んでいる。
人件費に係る経常収支比率は、前年度より1.7%低下し、20.9%となり、引き続き類似団体平均を下回る水準となっている。職員数は微増しているが、平均年齢が下がり比率は減少傾向となっている。今後も継続して給与水準の適正化に努めていく。
物件費に係る経常収支比率は、前年度より1.8%減少し、18.7%となったが、引き続き類似団体平均を上回る水準となっている。比率減少の主な要因としては、新型コロナウイルス感染症の影響により、指定管理料が減少したことや、教科書の改訂に係る経費が減となったことなどによるものである。指定管理者制度積極的な導入や業務委託への移行などにより、物件費は増加傾向であるが、事業の見直しや事務の効率化を図り、今後も効果的な財政運営に努める。
扶助費に係る経常収支比率は、前年度より0.9%減少し、11.1%となり、引き続き類似団体平均を下回る水準となっている。比率減少の主な要因は、受給者数の減少に伴う児童手当費の減少や、国県補助金充当額が前年度より増加したことなどによるものであるによるものである。少子高齢化社会の進行により、扶助費に係る経常収支比率は依然高い状況にあり、今後も上昇していくことが見込まれるため、引き続き事業の見直しや事務の効率化を図り、効果的な財政運営に努める。
その他に係る経常収支比率は、前年度より1.5%減少し、12.8%となったが、引き続き類似団体平均を上回る水準となっている。比率減少の主な要因としては、介護保険特別会計介護給付費繰出金や介護保険特別会計地域支援事業繰出金が減少したことなどによるものである。今後も引き続き、特別会計の適正な執行に努めるとともに、税収を主な財源とする普通会計の負担額を削減するよう努める。
補助費等に係る経常収支比率は、前年度より1.0%減少し、9.7%となり、類似団体平均を下回る水準となっている。比率減少の主な要因としては、下水道事業負担金や防犯灯維持管理費補助金の減少等によるものである。今後も、補助金等の支出にあたっては、補助金の交付先の状況など、補助金の必要性をよく検討した上で見直しを図り、適正な執行に努める。
公債費に係る経常収支比率は、前年度より1.0%減少し、12.3%となり、引き続き類似団体平均を下回る水準となっている。比率減少の主な要因は、土木債償還元金や臨時財政対策債償還元金の増額等によるものである。今後も、起債対象事業の適切な選択を行い、世代間負担の公平化を図り、健全な財政運営に努める。
公債費以外に係る経常収支比率は、前年度より6.9%減少し、73.2%となり、類似団体平均を下回る水準となっている。比率減少の主な要因としては、歳入において、新型コロナウイルス感染症の影響から普通交付税や臨時財政対策債の借入が増となり、分母が増加した一方、歳出は微増となったため、歳入歳出乖離額が大きくなったことが考えられる。引き続き、事務事業の選択と集中による見直しや、事務の効率化による歳出の抑制や、市税徴収強化等による歳入の増加施策等の取組を続け、経常収支比率(合計)の低下につなげていく。
(増減理由)令和3年度において、財政調整基金の10億円をはじめとする計14億円程度を取り崩した一方で、財政調整基金の約16億円をはじめとする計35億円程度を積み立てたことにより、基金全体としては令和2年度末現在高に比べて約21億円の増となった。(今後の方針)不測の財政需要に備えるため、適宜積み立てていくことを予定している。
(増減理由)増の理由は、10億円を取り崩した一方で、将来の公債費負担に備えるため、約16億円を積み立てたため。(今後の方針)具体的に目安とする額(標準財政規模の一定割合等)は定めていないが、決算の状況を踏まえ適宜積み立てていき、不測の財政需要が発生した場合には繰入を行う。
(増減理由)(今後の方針)
(基金の使途)・都市基盤整備基金:都市基盤の整備資金に充てるため。・公共施設整備基金:公共施設の整備及び備品購入の資金に充てるため。(増減理由)・都市基盤整備基金:基金の取り崩しがなく、今後の都市基盤整備事業に備えて約8億円を積み立てたため。・公共施設整備基金:道路維持補修事業等で約1億8千万円取り崩した一方で、約4億8千万円を積み立てたため。(今後の方針)・都市基盤整備基金:決算の状況を踏まえ適宜積み立てていく予定ではあるが、入曽駅周辺整備事業や都市計画道路整備事業の進捗により、減少を見込んでいる。・公共施設整備基金:決算の状況を踏まえ適宜積み立てていく予定である。公共施設の経年劣化による修繕は随時発生し、今後は多額の積立を行う必要があるため増加を見込んでいる。
有形固定資産減価償却率については、公共施設の老朽化に伴い大きくなっており、令和3年度は類似団体平均と比較するとやや上回る水準となっている。当市では、平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画において、長期的な視点に立って公共施設等を適切に管理するとともに、公共建築物の延べ床面積を30%削減するという目標を掲げており、今後も当該計画を着実に進め、適切な維持管理に取り組んでいく。
債務償還比率については平成30年度以降、類似団体を下回る水準となっている。主な要因としては、地方債の新規発行の抑制に加え、狭山市駅西口地区第一種市街地再開発事業に係る保留床の取得費や入間川及び堀兼学校給食センター更新事業に係る施設取得費の割賦償還が進んだことなどにより地方債残高が減少したことが考えられる。今後も世代間負担の公平化と償還額の平準化を図り、健全な財政運営に努める。
公共施設の老朽化に伴い有形固定資産減価償却率が年々上昇(特に道路・児童館・図書館・市民会館・消防施設は80%以上となっている)し、類似団体の平均をやや上回る水準となっているが、それに伴い公共施設を整備した際に借入れた地方債の元金償還が進み地方債残高が減少したことなどから、将来負担比率は減少傾向にあり、令和元年度以降はマイナスの値となっている。今後も公共施設等総合管理計画に基づき、施設の適切な維持管理に取り組んでいく。
実質公債費比率については、平成29年度以降に借入れを行った公共施設解体事業債の元金償還が始まったことなどにより増加傾向にある。一方で、地方債の元金償還が進んだことにより地方債残高が減少しているため、将来負担比率は減少傾向にあり、令和元年度以降はマイナスの値となっている。今後は、大規模な都市計画事業の実施や公共施設等総合管理計画に基づく長寿命化や統廃合等を進めるための大規模改修が控えていることから、引き続き起債対象事業の適切な選択に努めるなど、世代間負担の公平化と償還額の平準化を図り、健全な財政運営に努める。
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