守山市：守山市民病院

地域において担っている役割

市民病院は、急性期から慢性期までの地域医療を担い、市内開業医との連携を図るなど、後方支援病院としての役割を果たしている。

経営の健全性・効率性について

①経常収支比率は、104.6%となっており、類似病院平均96.6%を上回った。②医業収支比率は、100%未満であるものの、昨年度に比べ改善が見られた。③累積欠損比率は、86.4%と類似病院平均116.9%を下回っているが前年度より16.6％増加した。これは、平成30年度に経営形態を指定管理に移行するため、退職手当金を特別損失に計上したためである。④病床利用率は、82.6%となっており、類似病院平均を上回っている。⑤入院患者１人１日あたり収益は、25,525円と類似病院平均を下回っており、収益改善の必要がある。⑥外来患者１人１日当たり収益は、10,966円と類似病院平均を上回っている。⑦職員給与費対医業収益比率は、63.4%と類似病院平均と同率なっており、新病院改革プランに基づく人件費の見直しが図られた。⑧材料費対医業収益率は、14.6％と類似病院平均を下回っている。

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率は、66.4%となっており、類似病院平均を上回っており、計画的な施設の改修が必要である。また、湖南圏域において不足している回復期機能を拡充するためリハビリテーションセンターや回復期病棟等を備えた新館を整備し、築後46年を経過した別館を解体する計画である。②器械備品減価償却率は、平均値と同水準となっている。平成30年度以降は、指定管理者が器械備品等を購入されることとなる。

全体総括

本年度で、市直営による病院運営は終了となるが、新改革プランに基づき、経営改善を図った結果、若干であるが病院経営は改善できた。しかしながら、高い病床利用率を維持するも収益増加には至らず、費用削減により経営改善できたもので、平成30年度以降は、公設民営の経営形態とし、抜本的な経営見直しを図るものである。