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地域において担っている役割みよし市民病院は、西三河北部医療圏(みよし市・豊田市)において、急性期から慢性期までを受け持つ地域医療の拠点病院としての役割を担っています。高度急性期病院や地域の医療機関のほか、併設する訪問看護ステーションや地域包括支援センターとも連携し、外来・入院から在宅診療まで切れ目のない医療サービスを提供し、地域完結型医療の推進に努めています。 |
経常収支比率医業収支比率累積欠損金比率病床利用率入院患者1人1日当たり収益外来患者1人1日当たり収益職員給与費対医業収益比率材料費対医業収益比率 |
経営の健全性・効率性について「①経常収支比率」は、令和5年度は97.9%で3年ぶりの経常赤字となりました。全国や類似病院の平均と比較すると高い数値ですが、前年から減少した主な要因には、外来収益の減少や新型コロナ病床確保の補助金の終了、職員人件費など経費の増加があります。「②医業収支比率」「③修正医業収支比率」は、全国や類似病院と比較し低い数値ですが、患者数は前年と比較し外来・入院ともに増加傾向にあります。「④病床利用率」は、全国平均や類似病院より高いものの「⑤入院患者1人1日当たり収益」では、療養病棟の1人当たりの収益性が低く、増収にはつながりにくい状況です。「⑥外来患者1人1日当たり収益」は、新型コロナの診療報酬加算終了などの影響で減少しています。「⑦職員給与費対医業収益比率」では、全国や類似病院の平均を上回っており、人件費の増加分を医業収益で賄えておらず、より効率的な病院運営を進める必要があります。 |
有形固定資産減価償却率器械備品減価償却率1床当たり有形固定資産 |
老朽化の状況について「①有形固定資産減価償却率」「②器械備品減価償却率」では、令和5年度はともに65.3%であり、平成13年の新築移転から22年が経過し、保有資産が法定耐用年数の半分以上を経過して老朽化が進行している状況です。建物の機械設備や機械備品も耐用年数を超えて不具合が出てきていることから、計画的な改修工事や更新を実施しています。令和5年度は、病棟個室化改修工事や空気供給装置等改修工事のほか、機械備品では電子カルテをはじめとした情報システムや広角眼底カメラ更新など高額機器の更新を行ったことから、「②器械備品減価償却率」が前年と比較して大きく改善しています。「③1床当たり有形固定資産」では、全国や類似病院の平均と比較して大きな隔離がありますが、当病院の病床数は114床で類似団体の中でも小規模であることや、設備や器械備品の更新整備を継続的に実施していることなどが主な要因と考えられます。 |
全体総括安定した病院経営のためには医師をはじめとした医療スタッフの確保が重要です。特に医師の確保が難しい中、院内保育所の活用などによる人材確保に努めています。そのほか、平成13年5月の新築移転後、施設や設備、備品の老朽化が目立ってきていることから、現在計画的な改修工事や更新を進めています。病院経営に当たっては、総務省の「公立病院経営強化ガイドライン」を基に令和4年度に策定した中期経営計画「みよし市民病院経営強化プラン2023」を着実に進めるため、病院一丸となって経営改善・経営強化に取り組んでいるところです。昨今の物価高騰や労務単価の上昇、職員人件費の増加など必要経費の増加ペースに対し、診療収益による増収が伴っておらず、病院経営は厳しさを増すばかりですが、一層の医療の質とサービスの向上や経営改善に取り組み、みよし市における地域医療の拠点病院として必要とされる医療の提供を行っていきます。 |
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