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地方財政ダッシュボード

奈良県下市町の財政状況(2015年度)

🏠下市町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2015年度)

財政力指数の分析欄

近年、著しい人口減少の進行(平成22年国勢調査7,020人→平成27年国勢調査5,664人)により、自主財源である税収が年々減少を続けている状況である。そのため類似団体平均を大きく下回っており、改善の余地が必要である。事務・事業の見直しを図り、投資的経費の削減、歳入面では公有財産の売却の推奨、徴収率向上等、歳入確保に努める。

経常収支比率の分析欄

平成27年度決算において、元利償還の終了に伴う公債費減少や、地方消費税交付金及び地方交付税の増により、前年度比-6.6%の92.3%となり大幅に改善した。しかし依然として、全国平均・類似団体平均から見ると改善が必要な状況である。税収が年々減少している中、今後の地方交付税の状況によっては再び悪化することが懸念される。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

昨年同様、類似団体平均を少し上回っているが、近年の行財政改革による人件費の抑制及び定員管理の適正化、コスト削減に努めているので最小限にとどめている状況である。今後も退職者が続く予定があるので、新規採用者の調整等により、人件費の抑制に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

従前からの給与体系により、類似団体の中で最低基準に近い指数を示している。今後も継続し、一層の給与の適正化を務める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

近年の行財政改革の定員管理の適正化により、職員数は減少傾向にあるが、人口減少も著しいため類似団体平均を上回っている。今後も事務作業を見直し、効率良く業務を遂行できるよう定員管理を徹底する。

実質公債費比率の分析欄

昨年度比-1.0%となったものの、昨年同様類似団体平均を大きく上回っている状況である。今後も、起債事業に関して償還見通しをたて、無理なく借入を行い、財政の健全化に努める必要がある。

将来負担比率の分析欄

地方債残高及び一部事務組合に対する負担金の増加により昨年度比5.0%悪化した結果となった。依然として類似団体平均を大きく上回っている状況である。今後も多くの起債事業が見込まれ、財政を圧迫する可能性が非常に大きい。新規事業においては、要精査を行い、より一層の財政健全化に努めなければならない。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2015年度)

人件費の分析欄

定員管理の適正化により、職員数は減少傾向にあるが、依然として類似団体平均を少し上回っている状況である。今後も引き続き行財政改革の取り組みに準じ、人件費の抑制及び定員管理に努める。

物件費の分析欄

査定時において、各課との密な査定の結果、昨年度同様類似平均団体を下回る結果となった。今後も継続してさらなるコスト削減に努め、水準の適正化に努める。

扶助費の分析欄

近年、類似団体平均を下回っている状況が続いている。少子高齢化が進行すると共に人口減少も進行しているので、今後も適正な水準を保てるよう資格審査等の適正化に努める。

その他の分析欄

平成26年度決算を下回る決算額となったため、前年度比-0.8ポイントとなった。しかし、依然として類似団体平均を上回っている状況である。主な要因としては、特別会計等への繰出金の増加である。健全化に努める一方、厳しい財政状況ではあるが、一般会計の負担減に繋がるよう事務・事業の精査を行っていく。

補助費等の分析欄

年々増加傾向にあり、類似団体を上回る結果となっている。一部事務組合への負担金及び補助金、地方創生事業などが主な要因となっている。今後も一部事務組合に対する負担金は増加傾向にあり、平成28年度以降は水道事業会計への繰出金が大きく増加すると見込まれるため、より一層の健全化に努める必要がある。

公債費の分析欄

昨年度は類似団体平均より7.3ポイント上回る24.2ポイントであったが、元利償還金の減少により、今年度は19.0ポイントとなり昨年度比5.2ポイント下回る結果となった。しかし、地方債及び公営企業債の負担は非常に重たいものとなっており、類似団体平均は上回る結果となっている。今後も多くの起債事業が見込まれているが、精査を行い、財政の健全化に努める。

公債費以外の分析欄

類似団体平均を上回る結果となったが、昨年度比-1.4ポイントとなった。今後も経常経費の削減に努め、類似団体平均を下回る水準で町財政を運営できるように努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

類似団体平均に比べ、平成27年度決算は14項目中9項目下回る結果となった。全体的に見て類似団体平均を下回っているように見えるが、衛生費において一部事務組合に対する負担金が影響し、1人当たり146,698円と類似団体の中でも高止まりしている状況である。民生費においては、介護保険特別会計に対する繰出金の増加により、類似団体平均を上回る結果となった。今後は、繰出金を抑制するためにも特別会計でも事務・事業の見直しを図り、一般会計と上手く連携し、住民サービスを行えるよう努めていく。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

類似団体平均に比べ、平成27年度決算は16項目中6項目上回る結果となった。維持補修費について、類似団体平均を上回っている要因としては、住民の生活安全を考え、重点的に道路橋梁の改修工事を行ったためである。そのほか、上回っている経費については今後も精査を行い、より良い住民サービスの向上に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2015年度)

分析欄

実質収支額においては、年々増加傾向にあり、実質単年度収支においては、H26年度決算に比べ大幅に増加した。理由としては、地方消費税交付金及び地方交付税の増額が大きいと考えられる。財政調整基金については、積み立てを増やし、最低水準の取崩しに努めていく必要があるが、町税の確保等、自主財源の増を見込むことが困難な状況である。また来年度以降は、地方交付税及び地方譲与税、各種交付金の減が見込まれるため、より厳しい財政運営になると思われる。その中でも、事務・事業を精査し、綿密な予算組みを行い、健全化に向けて努める必要がある。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2015年度)

分析欄

連結実質赤字比率についてはいずれも黒字を計上しているが、一般会計からの繰出金は年々増加傾向にある。今後も一般会計の財政を圧迫すると思われる。連結実質黒字額は、近年低迷した状態が続いていたが少し回復した。しかし、依存財源の増加による回復のため、来年度以降は悪化することが懸念される。厳しい財政状況の中、自主財源の確保を念頭に置いてより一層の健全化に努める必要がある。

実質公債費比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

元利償還金については、昨年度に比べ約100百万円減少したが、依然として高い状況である。起債の見通しをたて、無理のない借入を行う必要がある。公営企業債の元利償還に対する繰入については、近年増加傾向にあったもののH27年度においては減少した。しかし、依然として高水準にあるので、抑えていく必要がある。今後も町内施設の工事等、起債発行を予定している事業が多数あることから、より厳しい状況になると思われる。公営企業も含め、財政健全化に向け、起債事業において優先順位を設け、見直しに努める必要がある。

将来負担比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

近年減少傾向にあった地方債残高であったが、H27年度決算においては、過疎対策事業債の借入により増加した。それに加え、公営企業債等繰入見込み額や組合等負担等見込額が増加し、数年ぶりに将来負担額が増加した結果となった。財政調整基金の取り崩しを最低水準に保ち、積み立てを増やすことも視野に入れ、公債費等義務的経費の削減を中心とした財政運営を行う必要がある。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2015年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

有形固定資産減価償却率が高くなっている理由としては、既存施設等が相当程度経年しているためである。類似団体内及び全国平均と比べても本町の数値が高いことがわかる。

債務償還可能年数の分析欄

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

有形固定資産減価償却率が高くなっている理由としては、既存施設等が相当程度経年しているためである。今後、新火葬場建設や小中一貫校整備等の施設整備が行われる予定であるので、資産の変動等が起こりうる。将来負担比率を適正水準に近づけるため、事業の緊急性・必要性に着目し、財政調整基金の取り崩しを最低水準に保ち、積み立てを増やすことも視野に入れ、公債費等義務的経費の削減を中心とした財政運営を行う必要がある。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

H26年度決算に比べ、実質公債費比率は減少したが、将来負担比率は増加した結果となった。両視点から見ても、類似団体内平均値に比べ大きく差があることがわかる。今後は事業の緊急性・必要性に着目し、的確な起債借入の見通しをたて、健全な財政運営を行えるよう努める必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2015年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

全体的に見て有形固定資産減価償却率が全国平均を上回っている。理由としては、既存施設等が相当程度経年しているためである。また、新設の建物がないことも理由の一つであると考えられる。ある程度の劣化が見受けられる施設が多く、修繕が必要な箇所が多々あることから、今後施設自体の整備が必要な建物も出てくる可能性がある。本庁舎については特に経年劣化が著しく、今後本庁舎の在り方についても考えていく必要がある。

施設類型別ストック情報分析表②(2015年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

全体的に見て有形固定資産減価償却率が全国平均を上回っている。理由としては、既存施設等が相当程度経年しているためである。また、新設の建物がないことも理由の一つであると考えられる。中でも道路及び橋りょう・トンネルの償却率が高く、土木費として補修工事や撤去工事に毎年多くの予算が必要であるのが現状である。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,