一部事務組合下田メディカルセンター（事業会計分）：下田メディカルセンター【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2017年度）

地域において担っている役割

圏域内唯一の効率病院として、地域の中核病院という役割を担い、救急医療を中心とした地域医療を提供。一般病棟（一般病床・地域包括ケア病床）および回復期リハビリテーション病棟があり、救急患者の受入のほか、急性期治療後の退院支援・リハビリ等も行っている。また賀茂1市5町から委託を受け、賀茂地区在宅医療・介護連携推進支援センターを設置。圏域の在宅医療・介護の中核ともなっている。

経営の健全性・効率性について

指定管理者制度・利用料金制を導入。これにより、開設者・指定管理者双方の会計事務の効率化が図られている。また病院運営には民間の経営手法が活かされ、経常収支・医業収支とも改善されつつあり、平成28年からは経常収支比率が100％を超えている。病床利用率は70％未満だが、新公立病院改革ガイドラインに基づき設定した下田メディカルセンター経営改善計画に沿い、改善傾向にある。材料費対医業収益比率は同計画においても未達成であるため、今後さらなる改革が必要と考える。健全経営を維持するため、万全な繰出基準の遵守に努め、該当するメニューの有無について常に検討している。

老朽化の状況について

■建物平成24年度に新築したものであり、現状では特筆すべき老朽化はないが、経年する中で老朽化は避けられないため、今後は一部事務組合下田メディカルセンター施設長寿命化計画に基づき、大規模修繕を視野に入れ、取り組む予定としている。■器械備品減価償却率が高くなっているが、毎年必要な器械備品に関しては、平準化を図り、過大な投資とならない範囲内での予算措置に努め、器機の更新を行っている。

全体総括

当院がある賀茂医療圏は自治体間が峠で隔てられているという地理的要因から、圏域内3ブロックに存在する2次医療機関がそれぞれに役割を果たしている。当院は中核病院としての責務により、圏域内の医療機関との連携を強化し、医療環境の向上に今後も努める。経営の健全性・効率性については、入院・外来ともに患者数が増加していることに伴い、改善傾向にある。さらに当院では、下田メディカルセンター経営改善計画に関して、毎年度事業評価委員会を開催。項目ごとに達成率を検証し、未達成の項目を把握した上で、改善する仕組を構築している。

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