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基準財政需要額は、人口増などに伴い毎年微増で推移しており、27年度は、人口減少等特別対策事業費の皆増などもあり前年比4.5%増となった。一方、基準財政収入額は、人口増、所得増により個人住民税が毎年微増で推移しており、27年度は、法人税が減となったが個人住民税及び地方消費税交付金の伸びにより前年比7.3%増となった。財政力指数は4年連続で同値であり、全国平均、県平均を上回り類似団体内でも上位に位置しているが、今後も税の徴収強化等により収入の確保に努めていく。
公共下水道事業会計への繰出金の見直しなどにより、前年より2.6%改善した。類似団体内では上位に位置しているが、今後は、保育園・小学校増築工事など近年の人口増対策事業にかかる地方債の償還により公債費が増加となる見通しである。また、人件費、物件費、扶助費なども増加傾向である。人口増、所得増に伴い個人住民税の伸びが見込まれるものの、経費の伸びを上回るものではないため、経常収支比率は横ばい又は微増で推移していくものと思われる。経常経費の削減により硬直化の抑制に努めていく。
人口増に伴い保育園・学校関係の臨時職員が年々増加しているため賃金が毎年増加してきており、業務量や電子的システム利用の増加に伴い、委託料も増加している。このため、人口は増加しているが1人当たり決算額は前年度より増加している。人口も物件費も増加傾向であるため、今後も横ばい又は微増で推移していくものと思われる。
行政改革大綱(集中改革プラン)により、庁内機構改革とともに計画的に職員数を減員してきたが、当村は人口が増加し続けており、多様化する行政サービスの維持向上を図るため、前年度に引き続き職員を増員した。近年は人口、職員ともに増となっており、人口当たりの職員数はおおむね横ばいで推移している。類似団体との均衡や事業量を考慮しながら適切な定員管理に努める。
公営企業繰入金、一部事務組合負担金の増により前年より上昇しており、今後も近年の人口増対策事業に伴う起債の償還により元利償還金額が増加し、当面は増加し高止まりとなる見込みである。事業実施にあたっては補助金や基金を活用し、発行額の抑制に努める。
公営企業債等繰入見込額(下水道事業)の減、基準財政需要額算入見込額の増、基金の積立てなどにより、24年度からマイナスとなっている。近年の人口増対策事業に伴う起債の償還および今後予定している人口増対策事業により、当面は公債費が増加し、基金は減少していく見込みであるが、後世への負担を少しでも軽減するよう、事業実施の適正化を図り、財政の健全化に努める。
前年度より職員は増員となったが、普通建設事業を多く実施し人件費の一部が普通建設事業として算定されたため、結果的に0.4%減となった。近年の職員増により将来的に人件費は増加することが見込まれる。全国・長野県の平均より人件費の割合は低く抑えられているが、今後も人件費の抑制に努めながら住民サービスの向上に努めたい。
人口の増加により児童が年々増加しているため、保育園、学校関係で保育士、加配、調理員などの臨時職員賃金が年々増加している。今後も、人口増に伴い賃金の増加が続くことが予想される。また、業務量や電子的システム利用の増加に伴い、委託料も増加している。業務の見直しなどにより増加の抑制に努める。
障がい者自立支援給付費、福祉医療費、児童手当の増により前年度よ0.5%増となった。福祉重視の政策と児童・高齢者の増加により、今後も増加していくものと予想される。
公共下水道事業会計への繰出金の見直しなどにより投資及び出資金が大幅な減となった。今後も、企業会計、特別会計については使用料、保険料の適正化等により会計の独立採算を促進し、普通会計の負担額を減らしていくよう努める。
減少傾向で推移してきたが、27年度は、消防の広域化に伴う消防費負担金の増により1.4%増となった。今後も、伊那中央病院負担金、新ごみ中間処理施設関係負担金などの増が見込まれ、補助費は増加すると思われる。補助金については、内容を精査し適正に執行されるようチェック体制を強化していきたい。
大型事業の抑制により健全化が図られてきており、過去の大型事業の償還金の完済及び臨時財政対策債等の利率見直しによる利子の減額により、前年度より0.4%減となった。今後は、保育園及び学校の増改築、消防広域化負担金、こども館建設等にかかる元金の償還が始まるため、当面は増加する見込みである。事業を精査し、新規発行の抑制に努めたい。
公共下水道事業会計への繰出金の見直しにより前年度より2.2%減となり、類似団体内では上位であり長野県平均も下回ってい。る今後は、人件費、物件費、扶助費、補助費などの経費の増が見込まれ、人口増による税収増などの経常一般財源の伸びを上回るものと思われる。経常経費の削減により硬直化の抑制に努めていく。
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