高畠町：公立高畠病院【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2017年度）

地域において担っている役割

当院は町唯一の病院として、また基幹病院との役割分担を踏まえ、入院医療については、急性期から慢性期までの病床機能を維持し幅広く対応していく。外来医療については、現在の８科体制を維持し、人工透析医療や在宅医療等、町民の求める医療を適切に提供していく。救急医療については採算の是非は問わず今後も堅持していく。さらに町民の健康を守る立場から保健衛生への協力や健診等の予防医療にも積極的に取り組んでいく。

経営の健全性・効率性について

病床利用率については、地域包括ケア病床導入等により、平成29年度は前年度と比べ1.1％上昇し、96.6％となった。平成27年度より４年連続で90％以上と高い水準を維持している。経常収支比率、医業収支比率については、前記の導入により入院収益が増加し、また外来収益も外来患者の増加により昨年度と比べ数値が上昇した。累積欠損金比率については、平成26年度から毎年経常黒字を達成したことにより減少傾向となり平成29年度に解消されたためゼロとなった。患者1人1日当たり収益及び職員給与比率については全国平均と比べと達してはいないが、昨年度と比べ改善されている。

老朽化の状況について

当院は平成8年6月に移転新築し、約20年が経過しており、医療機器や熱源機器を中心に老朽化が進んできている。医療機器及び建物等の整備については、有利な補助や経済対策等の資金を積極的に活用し、一般会計からの支援を含め計画的に必要最小限の範囲で整備していく予定である。

全体総括

平成29年度については新改革プラン２年目にあたる年でプランに掲げた目標達成に向け、限られた職員体制と診療体制の中で質の良い医療を提供するよう努めてきた。収益については、病床利用率の高水準維持による入院患者及び入院収益が増加、また外来患者数も増加したことから前年度と比べ増収となった。費用については人員及び経費等が増加となったが、経常収支比率は平成26年度以降、4年連続で100以上となり経常黒字を達成している。次年度以降継続に向け更なる経営努力を行う。

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