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地方財政ダッシュボード

沖縄県北谷町の財政状況(2019年度)

🏠北谷町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2019年度)

財政力指数の分析欄

近年は連続した伸びを見せ、類似団体内平均値を1.4ポイント上回っている。米軍用地返還跡地開発に伴う固定資産税等の増収が見込まれていることから、今後も緩やかな伸びが期待できる。

経常収支比率の分析欄

類似団体内平均値を12.0ポイント下回っているが、前年度と比較して1.6ポイント上回っている。これは、扶助費及び物件費の増加が大きな要因となっている。扶助費の増加については、幼児教育・保育の無償化に伴う支弁費の増が要因となっている。物件費の増加については、公共施設等の維持管理に係る経費が増加していっていることが要因となっている。今後、公共施設等総合管理計画を踏まえた公共施設等の適正管理に努め、経費の縮減を図る。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

町面積の約52%を占める米軍基地から派生する騒音被害、軍人軍属による事件、事故等への対応、米軍基地返還跡地利用推進等の行政需要への対応のため、専任の人員配置が必要となっていること、及び保育所の運営を直接行っていることにより、類似団体よりも高い状況にある。

ラスパイレス指数の分析欄

給与の適正化に努めた結果、類似団体内平均値を4.1ポイント下回っている。今後も引き続き、給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

町面積の約52%を占める米軍基地から派生する騒音被害、軍人軍属による事件、事故等への対応、米軍基地返還跡地利用推進等の行政需要への対応のため、専任の人員配置が必要となっていること、及び保育所の運営を直接行っていることにより、類似団体よりも高い状況にある。

実質公債費比率の分析欄

地方債の借入抑制に努めた結果、改善傾向が続いている。今後においては、大型整備事業における償還期間が短い地方債の償還が開始されることに伴い、一時的に悪化するものと考えられる。しかし、類似団体内平均値を3.2ポイント下回っていることから、動向を注視しつつ、適切な新規地方債の発行を行う。

将来負担比率の分析欄

地方債の借入抑制及び退職手当負担額が減少した結果、平成25年度からは0%となっている。今後も引き続き、行財政の健全な運営に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)

人件費の分析欄

町面積の約52%を占める米軍基地から派生する騒音被害、軍人軍属による事件、事故等への対応、米軍基地返還跡地利用推進等の行政需要への対応のため、専任の人員配置が必要となっていること、及び保育所の運営を直接行っていることにより、類似団体よりも高い状況にある。

物件費の分析欄

町面積の約52%を占める米軍基地から派生する騒音被害、軍人軍属による事件、事故等への対応、米軍基地返還跡地利用推進等の行政需要への対応のため、専任の人員配置が必要となっていること、及び保育所の運営を直接行っていることにより、類似団体よりも高い状況にある。

扶助費の分析欄

前年度と比較し0.4ポイント下回っている。主な要因として、幼児教育・保育の無償化の開始に伴う支弁費の増がある。平成26から平成28までは連続して大幅な増加傾向にあったことから、今後も引き続き動向を注視し、適正化に努める。

その他の分析欄

公共施設の老朽化等により、経常的な維持補修費が増加傾向にある。今後、公共施設等総合管理計画を踏まえた公共施設等の適正管理に努め、経費の縮減を図る。

補助費等の分析欄

類似団体内平均値を2.2ポイント下回っているが、前年度から0.1ポイント上回っている。なお、平成29から下水道事業会計が法適正化したことで、性質区分が変更となっていることから高い数値となっている。

公債費の分析欄

前年度と比較し0.4ポイント下回っている。主な要因として、償還期間が短い緊急防災減災事業債の償還が開始されたことにより、一時的に元利償還額が増加していることによる。令和元年度においても、同起債による借入れを行っていることから、令和2年度においても増加するものと考えられる。しかし、類似団体内平均値を5.8ポイント下回っていることから、動向を注視しつつ、今後も適切な新規地方債の発行を行う。

公債費以外の分析欄

物件費の増加により、前年度決算と比較して1.2ポイント増加した。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

総務費は、住民一人当たり116,706円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、沖縄振興特別推進交付金を活用した特定駐留軍用地等の先行取得を行う基金の積立金が増加したこと、防災システムの整備に伴う普通建設事業費が増加していることが主な要因である。民生費は、住民一人当たり170,310円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。また、前年度と比較すると住民一人当たり11,417円増加している。これは、障害福祉に係る扶助費が増加したことが主な要因である。土木費は、住民一人当たり54,728円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、防災拠点内の道路等整備事業における普通建設事業費が増加していることが主な要因である。教育費は、住民一人当たり83,368円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、老朽化した設備の更新に伴う普通建設事業費が増加していることが主な要因である。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり532,021円となっている。主な構成項目である人件費は、住民一人当たり75,357円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、町面積の約52%を占める米軍基地から派生する騒音被害、軍人軍属による事件、事故等への対応、米軍基地返還跡地利用推進等の行政需要への対応のため、専任の人員配置が必要となっていること、及び保育所の運営を直接行っていることが主な要因である。物件費は、住民一人当たり89,121円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、公共施設の維持管理に係る経費の増加が主な要因である。普通建設事業費は、住民一人当たり107,467円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、老朽化した施設の建て替え等が主な要因である。積立金は、住民一人当たり39,122円となっており、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、後年度予定している各種事業の財源を基金に積立てていることが主な要因である。

実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)

分析欄

財政調整基金残高は、前年度決算に基づく剰余金の積立等により、前年度より増加した。実質収支額については、前年度から135,806千円の増(27.0%)となり、標準財政規模に比した実質収支額の割合を示す実質収支比率は、前年度から1.6ポイント増加した。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)

分析欄

連結実質赤字比率については、経年的に黒字であり、中でも水道事業会計の比率が高くなっている。その他の会計も含め、引き続き健全な財政運営を図っていきたい。

実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

新規発行地方債の抑制に努めた結果、公債費は改善傾向が続いている。今後においては、大型整備事業における償還期間が短い地方債の償還が開始されることに伴い、一時的に元利償還金が増加するものと考えられる。動向を注視しつつ、適切な新規地方債の発行を行う。

将来負担比率(分子)の構造(2019年度)

分析欄

地方債の償還一部完了と債務負担行為設定事業の一部完了に伴い、将来負担額は減少している。また、充当可能財源等については、充当可能基金が増加したことにより増加傾向が続いている。そのため、将来負担比率については、横ばいで推移するものと考えられる。

基金残高に係る経年分析(2019年度)

基金全体

(増減理由)前年度決算に基づく剰余金の積立等により、財政調整基金が約5億8千7百万円増加したこと、特定駐留軍用地等内土地取得事業への基金繰入に伴い「特定駐留軍用地等内土地取得事業基金」が約5億1千3百万円減少したこと等により、基金全体として約1千1百万円の減となった。(今後の方針)短期的には「特定防衛施設周辺整備調整交付金事業基金」への積立が行われていくが、「特定駐留軍用地等内土地取得事業基金」や「博物館建設基金」の事業進捗に伴い減少していく見込みである。

財政調整基金

(増減理由)前年度決算に基づく剰余金の積立等により、財政調整基金が約5億8千7百万円の増加(今後の方針)短期的には40憶円程度まで増加し、中長期的には扶助費等の増加により減少していく見込み。

減債基金

(増減理由)増減なし。(今後の方針)地方債の借入抑制に努めた結果、地方債残高は減少傾向にあり、現時点において、当該基金を取り崩す計画はない。将来にわたって健全な財政運営が行えるよう、基金の効率的な運用に努める。

その他特定目的基金

(基金の使途)・特定防衛施設周辺整備調整交付金事業基金:防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律第9条第2項に規定する特定防衛施設周辺整備調整交付金を財源として防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律施行令第14条に規定する公共用の施設の整備又はその他の生活環境の改善若しくは開発の円滑な実施に寄与する事業として学校給食センターを整備する。・特定駐留軍用地等内土地取得事業基金:沖縄県における駐留軍用地跡地の有効かつ適切な利用の推進に関する特別措置法第12条第1項に規定する特定駐留軍用地及び同法第18条の2第1項に規定する特定駐留軍用地跡地内における土地の取得を目的として、町が行う事業の費用の財源に充てる。。(増減理由)・特定防衛施設周辺整備調整交付金事業基金:令和3年度に予定する学校給食センターの建設工事のため、約1憶8千7百万円積立てたことにより増加・特定駐留軍用地等内土地取得事業基金:事業の進捗に伴い、約5億1千3百万円繰入れしたことにより減少(今後の方針)・特定防衛施設周辺整備調整交付金事業基金:令和3年度に予定する学校給食センターの建設工事のため、令和3年度まで、毎年度1憶円程度積立て予定。・特定駐留軍用地等内土地取得事業基金:令和3年度までに土地取得を完了し、基金を廃止する予定。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

近年、学校施設等の公共施設の建替えが進んでおり、有形固定資産減価償却率は低い状況となっている。

債務償還比率の分析欄

地方債の借入抑制及び退職手当負担金見込額の減少による将来負担額の減、固定資産税等の町税増に伴う経常一般財源等の増により債務償還比率は低い状況となっている。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率は、地方債の借入抑制及び退職手当負担金見込額が減少した結果、平成25年度からは0%が続いている。また、有形固定資産減価償却率は低い状況となっている。これは、学校施設等の公共施設の建替えが続いていることが要因の1つとして考えられる。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

地方債の借入抑制及び退職手当負担金見込額が減少した結果、将来負担比率、実質公債費比率ともに低い水準を推移している。

施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

有形固定資産減価償却率が高い施設は公民館であり、11施設中10施設が老朽化比率50%以上となっている。一方、有形固定資産減価償却率が低い主な施設は公営住宅であり、これは、2施設中1施設の建替えが平成27年度に完了したことによるものです。

施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

有形固定資産減価償却率は全体的に低い状況にある。その中で有形固定資産減価償却率が高い施設は保健センターであり、これは、平成7年度に取得した保健センターが耐用年数を経過しつつあるためである。

財務書類に関する情報①(2019年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等については、資産総額が前年度末から879百万円の増加(0.9%)となった。金額の変動が最も大きいものは基金であり、基金積立額が、基金繰入額を上回ったこと等から587百万円増加した。一方、負債総額については、負債総額が前年度末から2百万円の増加(0.03%)となった。金額の変動が最も大きいものは地方債(流動負債)であり、73百万円増加した。水道事業会計、下水道事業会計等を加えた全体では、資産総額は前年度末から923百万円増加(0.8%)し、負債総額は前年度末から83百万円減額(0.5%)した。資産総額は、上水道管、下水道管等のインフラ資産を計上していること等により、一般会計等に比べて14,734百万円多くなるが、負債総額も下水道管等の長寿命化対策事業に地方債(固定負債)を充当したこと等から、6,680百万円多くなっている。倉浜衛生施設組合、比謝川行政事務組合等を加えた連結では、資産総額は前年度末から1,027百万円増額(0.96%)し、負債総額は前年度末から48百万円増加(0.3%)した。資産総額は、倉浜衛生施設組合が保有している公有用地等の資産を計上していること等により、一般会計等に比べて18,649百万円多くなるが、負債総額も退職手当引当金等があること等から、8,771百万円多くなっている。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は12,610百万円となり、前年度比755百万円の増(6.4%)となった。そのうち、人件費、物件費等の業務費用は6,948百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は5,662百万円であり、業務費用の方が移転費用よりも多い。最も金額が大きいのは減価償却費や維持補修費を含む物件費等(4,686百万円、前年度比475百万円)であり、純行政コストの40.4%を占めている。公共施設等の適正管理を図り、経費の縮減に努める。また、移転費用では、社会保障給付(2,549百万円)の金額が最も多く、次いで補助金等(2,445百万円)となっている。今後も高齢化の進展により、この傾向が続くことが見込まれるため、事業の見直しや介護予防の推進等により、経費の抑制に努める。全体では、一般会計等に比べて、水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が1,296百万円多くなっている一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が3,688百万円多くなり、純行政コストは3,700百万円多くなっている。連結では、一般会計等に比べて、連結対象企業等の事業収益を計上し、経常収益が1,601百万円多くなっている一方、人件費が1,102百万円多くなっているなど、経常費用が9,675百万円多くなり、純行政コストは8,055百万円多くなっている。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(12,469百万円)が純行政コスト(11,589百万円)を上回ったことから、本年度差額は881百万円(前年度比△1,557百万円)となり、純資産残高は877百万円の増加となった。特に、本年度は、補助金を受けて桑江中学校防音機能復旧事業、浜川小学校プール改築事業を行ったため、財源に当該補助金の額が計上される一方、当該施設取得による行政コストの計上は減価償却により徐々になされるため、純資産が増加していることが考えられる。なお、平成29年度本年度純資産変動額が他年度に比べ低い要因としては、資産売却益等の臨時利益が低いためである。全体では、国民健康保険特別会計や後期高齢者医療特別会計等の国民健康保険税や後期高齢者医療保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が1,184百万円多くなっており、本年度差額は1,010百万円となり、純資産残高は1,005百万円の増加となった。連結では、沖縄県後期高齢者医療広域連合への国県等補助金等が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が3,332百万円多くなっており、本年度差額は956百万円となり、純資産残高は979百万円の増加となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は1,641百万円であったが、投資活動収支については、浜川小学校プール改築工事等を行ったことから、1,452百万円となった。財務活動収支については、地方債発行収入が地方債償還額を上回ったことから、52百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から243百万円増加し、1,116百万円となった。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より220百万円多い1,862百万円となっている。投資活動収支では、下水道管の老朽化対策事業等を実施したため、1,641百万円となっている。財務活動収支は、地方債発行収入が地方債償還額を上回ったことから、51百万円となり、本年度末資金残高は前年度から273百万円増加し、4,013百万円となった。連結では、倉浜衛生施設組合への国県等補助金収入が業務収入に含まれることなどから、業務活動収支は一般会計等より459百万円多い2,101百万円となっている。投資活動収支では、比謝川行政事務組合の救助工作車輌の更新等を行ったため、1,811百万円となっている。財務活動収支は、地方債償還額が地方債発行収入を上回ったことから、▲54百万円となり、本年度末資金残高は前年度から251百万円増加し、4,231百万円となった。

財務書類に関する情報②(2019年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たりの資産額は類似団体を上回っている。その一因として、近年、各種公共施設の更新が続き、有形固定資産減価償却率が類似団体より低い水準にあることが考えられる。公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設等の適正管理に努める。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率が類似団体を上回っている。その理由として、補助金等を活用し公共施設整備を行ってきたことによる地方債発行額が少ないことや、有形固定資産減価償却率が類似団体よりも低いことが考えられる。将来世代負担比率については、類似団体平均を大きく下回っている。今後も新規に発行する地方債の抑制を行い、地方債残高を圧縮し、将来世代の負担の減少に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストについては、類似団体平均を上回っている。特に、純行政コストのうち約2割を占める人件費が類似団体と比べて住民一人当たり行政コストが高くなる要因となっていると考えられる。これは、町面積の約52%を占める米軍基地から派生する騒音被害、軍人軍属による事件、事故等への対応、米軍基地返還跡地利用推進等の行政需要の対応のため、専任の人員配置を行っているためである。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は類似団体平均を下回っているが、前年度から0.2ポイント増加している。これは、地方交付税の不足を補うために臨時財政対策債を352百万円発行したことにより、地方債の発行額が償還額を上回ったためである。地方債の大半を占める臨時財政対策債については、平成13年度から発行し続けており、残高が3,141百万円(地方債残高の47.4%)となっている。なお、臨時財政対策債以外の負債については、前年度より1,746万円減少している。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率については、類似団体平均を上回っている状況にある。その要因としては、公営住宅の建替えに伴い、公営住宅使用料が増加したことが挙げられる。受益者負担の水準については、公平性・公正性や透明性の確保に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,