地方財政ダッシュボード

茨城県東海村の財政状況(最新・2024年度)

収録データの年度

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主要図表 Excel版

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東海村の主要財政図表を、Excelブックとしてまとめています。

対象年度2024年度

出典: 総務省「財政状況資料集」,「統一的な基準による財務書類に関する情報」,
作成:澁谷英樹「地方財政ダッシュボード」.

地域の概況

人口の推移
歳入・歳出・形式収支の推移

普通会計の構造(2024年度)

目的別歳出

総額220億円

性質別歳出

総額220億円

歳入の内訳

総額228億円

財政比較分析表(2024年度)

財政力

財政力指数1.36は,依然として類似団体平均を大きく上回っており,昭和54年度以降,普通交付税の不交付団体となっている。これは,電力関連の大型事業所が集中して立地していることや直近で大規模償却資産を取得したこと等により,類似団体を上回る固定資産税収入等があるためと考えられる。しかし,償却資産の経年減価等による税収の逓減や,それに伴い基準財政収入額も逓減していくことが予想されるため,経常経費の抑制に努めるとともに,事業の選択と集中により,安定的な財政基盤の構築を図っていく。

財政力指数

財政構造の弾力性

経常収支比率は,類似団体平均を8.6ポイント上回っており,前年度と比べて7.0ポイント上昇している。これは,分母となる経常一般財源収入額の大半を占める税収が減少したこと,分子となる経常経費に充当した一般財源の人件費,物件費等が給与改定や物価高騰等により大幅に増額となったことによるものである。今後,歳入では償却資産の経年減価による固定資産税の減等に伴う経常一般財源の減少が,歳出では扶助費や人件費,物件費の伸び等による経常経費充当一般財源の増加がより一層考えられることから,事務事業の見直し等を積極的に進め,更なる事務の効率化を図りながら経常経費の抑制に努めていく。

経常収支比率

人件費・物件費等の状況

恒常的に類似団体平均を上回っているが,これは福祉施策や教育施策の充実のため,村単独費による職員配置・業務委託などが多いこと,物価高騰に伴う物件費の増額が主な要因として考えられる。本村においては,普通交付税不交付団体であり,交付団体が受けている給与改定,物価高騰等に伴う交付税増額が受けられないことから,今後も,行政評価と予算編成の連動を軸に行財政改革に取り組み,事業の合理化等により経費の抑制を図っていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数は類似団体平均を3.5ポイント上回っている。これは,本村の職員構成上,中高年齢層後半職員が極めて少なく,学歴別の役職登用時年齢が他と比較して低いことが類似団体平均を上回っている要因と考えられる。今後も中長期的な職員採用計画による職員構成の是正や給与制度の見直しを行い,適正な給与水準の確保に努めていく。

ラスパイレス指数

定員管理の状況

人口千人当たり職員数は,前年度と比較してほぼ同水準で推移しており,類似団体平均を3.56ポイント上回っている。これは,村単独で実施している福祉施策や教育施策等が多数あることなどが主な要因として考えられる。今後も事務事業の積極的な見直しを進めるとともに,事務の効率化を図り,適切な定員管理に努めていく。

人口1,000人当たり職員数

公債費負担の状況

実質公債費比率は,類似団体平均を4.9ポイント下回っており,引き続き低い水準を維持している。平成27年度から一部事務組合の起債償還が本格的に始まり,一時的に一般会計負担金が増加しているが,平成24年度以降,計画的な地方債の借り入れに努めており,数値は維持・改善していく見込みである。今後もプライマリーバランスに注意しながら現行水準の維持に努めるとともに,地方債の発行に大きく頼ることのない財政運営に努めていく。

実質公債費比率

将来負担の状況

将来負担比率は,基金等の充当可能財源が負債総額より多いため算出されない。今後も計画的に基金を積み立てるとともに,プライマリーバランスを考慮した地方債の借り入れに努め,将来の世代に過度の負担を残すことのないような財政運営を行っていく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2024年度)

人件費

人件費は,類似団体平均を9.5ポイント上回っているが,これは村単独で実施している福祉施策や教育施策が多数あること等により類似団体と比較して会計年度任用職員等を含めた職員数が多いこと,普通交付税不交付団体であり給与改定等に伴う人件費の増加が交付税増額により措置されないことが主な要因と考えられる。依然として類似団体平均,全国平均及び県平均を上回っていることから,今後も事業の合理化等による経費節減を図るとともに,働き方改革による時間外勤務の削減等により,人件費の抑制に努めていく。

経常収支比率(人件費)

物件費

物件費は,類似団体平均を9.6ポイント上回っており,前年度と比較すると1.0ポイント上昇している。これは,物価高騰に伴う学校給食賄材料費の増や,東海村産業振興ビジョン策定業務委託料の増など年度間の増減によるもののほか,福祉施策や教育施策充実のための業務委託が多いことや,公共施設の指定管理業務委託等が主な要因として考えられる。将来的に上昇することが見込まれているため,今後,事務事業の見直し等,経費の抑制に努めていく。

経常収支比率(物件費)

扶助費

扶助費は,類似団体平均を0.4ポイント下回っており,前年度と比較すると同水準となっている。少子高齢化の進展による社会保障費の需要増やこどもわかもの施策をはじめとした村単独の福祉施策が多数あること等を踏まえると,将来的に上昇することが見込まれるため,制度の見直しや受益者負担のあり方を検証する等,上昇傾向に歯止めをかけるよう努めていく。

経常収支比率(扶助費)

その他

類似団体平均を2.5ポイント下回っており,前年比1.3ポイント上昇している。これは,介護保険給付費の増に伴う東海村介護保険事業特別会計繰出金の増,給与改定等に伴う人件費繰出金の増等によるものである。今後も独立採算の原則を踏まえた事業費の節減等により特別会計の健全化を進め,繰出金等の縮減に努めるとともに,一般会計の負担軽減を図っていく。

経常収支比率(その他)

補助費等

補助費等は,類似団体平均を3.4ポイント上回っており,前年度と比較すると1.1ポイント上昇している。これは,消防及び可燃性廃棄物処理の広域化に係る一部事務組合への負担金や公営企業会計への負担金,外郭団体への事業費補助金等の増加が主な要因である。今後も定例化している各種補助金等も含めて事務事業評価による積極的な見直しを行い,適正水準の維持に努めていく。

経常収支比率(補助費等)

公債費

公債費は,類似団体平均を11.0ポイント下回っており,前年度と比較すると0.5ポイント減少している。平成24年度以降,起債による新たな借入れを抑制しているが,令和6年度は文教地区駐車場整備事業等に当たり地方債の発行を行った。今後もプライマリーバランスを考慮しつつ計画的な地方債の借り入れに努め,地方債の発行に大きく頼ることのない財政運営を行っていく。

経常収支比率(公債費)

公債費以外

類似団体平均を19.6ポイント上回っているが,これは主に人件費,物件費における村単独の福祉施策や教育施策充実のための職員配置,業務委託及び公共施設の指定管理委託等が要因であると考えられる。今後も事務事業の見直しを積極的に進め,経常経費の抑制に努めていく。

経常収支比率(公債費以外)

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)

目的別歳出の分析欄

総務費は,住民一人当たり81,870円となっており,類似団体平均と比較すると6,616円上回っているが,前年度と比較すると30,873円の減額となっている。これは,公共施設維持整備基金積立金が前年度比較で減となったほか,庁舎エレベーター改修工事完了に伴い皆減となったことが主な要因である。民生費は,住民一人当たり207,664円となっており,類似団体平均と比較すると30,824円上回っている。これは,本村単独の福祉施策が多数あることから,福祉費全体(社会福祉費,児童福祉費等)が高水準であることが主な要因である。衛生費は,住民一人当たり64,652円となっており,前年度と比較すると2,077円の減額となっている。これは,新型コロナウイルスワクチン接種対策費負担金返還金の減が主な要因である。土木費は,住民一人当たり79,266円となっており,前年度と比較すると9,290円の増額となっている。これは,東海村中央地区土地区画整理事業特別会計繰出金や道路新設改良舗装工事等が増額となったことが主な要因である。類似団体平均と比べ高止まりになっているのは,阿漕ヶ浦公園や神楽沢近隣公園整備工事,白方街道踏切歩道設置工事負担金等,近年大規模工事が続いているためである。教育費は,住民一人当たり85,551円となっており,前年度と比較すると748円の増額となっている。これは,東海南中学校長寿命化外装改修工事完了により皆減となった一方,学校給食賄材料費の増や文教地区駐車場整備事業等が主な要因である。また,類似団体平均と比較すると高止まりしているが,これは,本村単独の教育施策が多数あることから,教育費全体が高水準であることが主な要因である。その他の記述していない経費についても,類似団体平均と比較して全体的に高水準となっている。今後,歳入の主幹税目である固定資産税が逓減していくことを踏まえ,事業の見直しや中長期的視点で公共施設の最適配置等に取り組んでいく必要がある。

議会費

類似団体内順位10位/ 99団体

労働費

類似団体内順位29位/ 99団体

消防費

類似団体内順位30位/ 99団体

諸支出金

類似団体内順位6位/ 99団体

総務費

類似団体内順位30位/ 99団体

農林水産業費

類似団体内順位33位/ 99団体

教育費

類似団体内順位11位/ 99団体

前年度繰上充用金

類似団体内順位1位/ 99団体

民生費

類似団体内順位14位/ 99団体

商工費

類似団体内順位11位/ 99団体

災害復旧費

類似団体内順位20位/ 99団体

衛生費

類似団体内順位10位/ 99団体

土木費

類似団体内順位7位/ 99団体

公債費

類似団体内順位99位/ 99団体

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)

性質別歳出の分析欄

類似団体平均と比較して,人件費は42,229円,物件費は48,435円上回っているが,これは,村単独で実施している福祉施策や教育施策が多数あるとともに,その充実を図る必要から,職員数や業務委託等が多いことが主な要因である。繰出金は住民一人当たり61,804円で類似団体平均と比較して23,583円上回っており,前年度と比較して大幅に上昇している。これは,将来的な国保給付の増大を見据えた東海村国民健康保険事業特別会計繰出金の増,介護保険給付費の増に伴う東海村介護保険事業特別会計繰出金の増,給与改定等に伴う人件費繰出金の増等が要因である。公債費は住民一人当たり5,424円であり,類似団体平均と比較してコストが低い状況となっている。これは,平成24年度以降,起債による新たな借入れを抑制していることが要因である。令和6年度は文教地区駐車場整備事業等に当たり地方債の発行を行っており,今後も計画的な借り入れに努め,地方債の発行に大きく頼ることのない財政運営を行っていく。また,投資的経費のうち普通建設事業費は住民一人当たり65,001円で,類似団体と比較してコストがやや高い状況ではあるが,今後,公共施設等総合管理計画などを踏まえ,中長期視点で施設の最適配置及び長寿命化等適切な維持管理に努めていく。このほか,その他経費のうち,補助費等は住民一人当たり78,601円,繰出金は住民一人当たり61,804円,投資及び出資金は住民一人当たり8,923円である。類似団体と比較してコストが高い状況となっているのは,補助費等は消防及び可燃性廃棄物処理の広域化に係る一部事務組合への負担金や公営企業会計への負担金,外郭団体への事業費補助金等が主な要因である。今後も事務事業の見直しを積極的に進め,経営経費の抑制に努めていく。

人件費

類似団体内順位4位/ 99団体

補助費等

類似団体内順位18位/ 99団体

災害復旧事業費

類似団体内順位20位/ 99団体

投資及び出資金

類似団体内順位12位/ 99団体

物件費

類似団体内順位6位/ 99団体

普通建設事業費

類似団体内順位27位/ 99団体

失業対策事業費

類似団体内順位1位/ 99団体

貸付金

類似団体内順位32位/ 99団体

維持補修費

類似団体内順位25位/ 99団体

普通建設事業費(うち新規整備)

類似団体内順位26位/ 99団体

公債費

類似団体内順位99位/ 99団体

繰出金

類似団体内順位3位/ 99団体

普通建設事業費(うち更新整備)

類似団体内順位29位/ 99団体

積立金

類似団体内順位59位/ 99団体

前年度繰上充用金

類似団体内順位1位/ 99団体

実質収支比率等に係る経年分析(2024年度)

分析欄

財政調整基金残高は約59.3億円となっている。前年度と比較して19.2億円減少したのは,物価高騰に伴う委託料等の増,給与改定に伴う人件費の増等により取崩しを行ったためである。今後も災害等の不測の事態に備えるとともに,大規模事業の実施等による年度間の財政不均衡を調整するための適正額の確保に努めていく。実質収支額は,前年度比0.69ポイント減少したが,ここ数年,決算見込時において想定以上に税収が伸びていることや,多額の歳出不用額発生により継続的に黒字を確保している。実質単年度収支は,前年度比13.17ポイント減少した。これは,村税が減少傾向にある中で,大規模事業の実施,給与改定等に伴う人件費や物価高騰に伴う物件費の増により財政調整基金の取り崩しを行ったことが要因と考えられる。今後も中長期的な財政見通しに基づき,歳入に見合った歳出予算の編成に努め,将来に渡って持続可能な財政運営に努めていく。

実質収支額・比率,財政調整基金残高

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2024年度)

分析欄

令和6年度は全会計において実質収支は黒字であり,実質赤字は生じていないため,連結実質赤字比率は算定されていない。今後も各会計において保険料や利用料金等の見直しなどの受益者負担のあり方を再検討し,健全な財政運営に努めていく。

連結実質収支(連結実質赤字比率)

実質公債費比率(分子)の構造(2024年度)

分析欄

プライマリーバランスを考慮した計画的な地方債の借り入れを行っていることに伴い,実質公債費比率は比較的低い水準を維持している。平成27年度から一部事務組合の起債償還が本格的に始まり,一時的に一般会計負担金が増加していることに加え,令和2年度からはひたちなか・東海広域事務組合の消防事業において消防指令システム部分更新工事の起債償還が始まったことにより,起債償還に係る負担金が増加しているが,近年,新たな借入れを抑制していることから,数値は維持・改善される見込みである。また,算入公債費等が減少しているのは,事業費補正により基準財政需要額に算入された下水道事業費や港湾費が減少していることや,災害復旧費等に係る基準財政需要額について臨時財政対策債の算入額が減少していることが主な要因である。今後も計画的な地方債の借り入れに努め,地方債の発行に大きく頼ることのない財政運営を進めていく。

実質公債費比率,公債費等

減債基金の分析欄

本村においては,満期一括償還地方債の借入れはないことから,償還に係る積立ては行っていない。

将来負担比率(分子)の構造(2024年度)

分析欄

将来負担比率は,その分子において,基金等の充当可能財源等が地方債現在高や公営企業債等繰入見込額等の将来負担額より多いため算定されない。近年,新たな借入れを抑制しているところであるが,令和6年度も文教地区駐車場整備事業等に当たり地方債の借り入れを行った。今後も計画的に基金を積み立てるとともに,プライマリーバランスに考慮した地方債の計画的な借り入れに努め,将来世代に過度の負担を残すことのないような財政運営に取り組んでいく。

将来負担比率

基金残高に係る経年分析(2024年度)

基金残高合計

(増減理由)公共施設等総合管理推進基金,電源立地地域整備基金を積立てた一方で,財政調整基金,減債基金を繰入れたため,基金全体としては,前年度比1,797百万円の減となった。(今後の方針)財政調整基金,減債基金及び公共施設等総合管理推進基金等について,年次計画や償還計画等に基づく繰入れを予定しており,中長期的には減少していく見込みである。

基金残高合計

財政調整基金

(増減理由)債券運用による利子1,033百万円の積立てを行う一方で,歳入歳出調整により2,950百万を繰入れたため。(今後の方針)税収の逓減により財源を補てんする必要があることから,中長期的には減少していく見込みではあるが,今後も災害等の不測の事態に備えるとともに,大規模事業の実施等による年度間の財政不均衡を調整するための適正額の確保に努めていく。

財政調整基金

減債基金

(増減理由)村債償還のため198百万円を繰入れたため。(今後の方針)平成27年度から起債償還のため減債基金を繰入れており,令和6年度は地方債償還元金の半分に当たる198百万円を繰入れた。令和7年度以降も地方債の償還計画に基づき,減債基金の繰入れを予定。

減債基金

その他特定目的基金

(基金の使途)公共施設等総合管理推進基金:公共施設等総合管理計画に基づいた公共施設及びインフラの維持整備電源立地地域整備基金:公共施設の整備,維持補修等(増減理由)公共施設等総合管理推進基金:東海村公共施設等総合計画に基づいた公共施設及びインフラの維持整備の財源として233百万円を積立てたたため。電源立地地域整備基金:後年度における公共施設維持補修事業の財源として140百万円を積立てた一方でコミュニティセンター受変電設備更新工事の財源として30百万円を繰入れたため。(今後の方針)公共施設及びインフラの維持整備等を継続的に実施していくため,公共施設等総合管理推進基金,電源立地地域整備基金については,引き続き計画的な積立て,繰入れを行っていく。

その他特定目的基金

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2023年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率は,類似団体と比較すると8.1ポイント下回っているが,前年度と比較して0.2ポイント上昇している。老朽化が進行している公共施設も多くなりつつあることから,今後,数値が上昇していく見込みである。平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画(※令和3年度第一期後期改定)や個別施設計画に基づき,施設の長寿命化等適切で計画的な維持管理に努めていく。

有形固定資産減価償却率

類似団体内順位17位/ 96団体

(参考)債務償還比率

債務償還比率は,地方債の発行抑制を行い,借入現在高等が減少していること等が奏功し,充当可能財源が将来負担額を上回ったことから算定されていない。今後,老朽化に伴い更新時期を迎える公共施設が多くなり,長寿命化等の財源として地方債の活用を検討する必要があるが,社会保障給付等がさらに伸びていくこと等を踏まえ,既存事業の廃止・費用圧縮等に引き続き努めていく。

(参考)債務償還比率

類似団体内順位1位/ 99団体

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率は,将来負担に備えた基金等充当可能財源を確保していること,地方債の発行抑制に伴い借入現在高が減少していることにより,平成27年度から引き続き令和5年度も算定されていない。有形固定資産減価償却率は,類似団体よりも8.1ポイント下回っているが,前年度と比較して0.2ポイント上昇している。今後,老朽化に伴い更新時期を迎える公共施設が多くなり,有形固定資産減価償却率の上昇が懸念される。施設の適切な維持管理にあたり,改修等事業費の捻出が必要になることから,適度に地方債を活用しつつ,既存事業の廃止・費用圧縮等を進めていく必要がある。

将来負担比率と減価償却率の組合せ分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率は,将来負担に備えた基金等充当可能財源を確保していること,地方債の発行抑制に伴い借入現在高が減少していることにより,平成27年度から引き続き令和5年度も算定されていない。実質公債費比率は,類似団体平均より4.3ポイント下回っており,前年度からは0.6ポイント下降している。下降した要因は,地方債の償還が進み,元利償還金額が減少したことが挙げられる。今後,老朽化した公共施設の長寿命化改修等を行っていくにあたり,地方債の活用も検討するが,実質公債費費率が大きく上昇しないよう公債費を適正に管理していく必要がある。

将来負担比率と実質公債費比率の組合せ分析

施設類型別ストック情報分析表①(2023年度)

施設情報の分析欄

有形固定資産減価償却率について類似団体と比較して特に高くなっている施設は,橋梁・トンネル,認定こども園・幼稚園・保育所であり,一方で,特に低くなっている施設は,学校施設,公民館である。橋りょう・トンネルについては,昭和30年代から60年代にかけて建設されたものが多く,老朽化が進んでいるためである。平成24年度に策定した橋梁長寿命化修繕計画に基づき,順次,適切に修繕を行っていく予定である。認定こども園・幼稚園・保育所についても,これまで必要に応じて改築や改修を行っているが,その多くが昭和40年代から60年代にかけて建設されており,老朽化が進んでいるためである。今後,個別施設計画に基づき,長寿命化改修や再編整備等適切な維持管理に取り組む。公民館については,令和3年度に歴史と未来の交流館が開館したことにより,数値が大幅に改善したものと考えられる。学校施設については,平成20年代に入り,4校の小・中学校の改築,その他の学校についても,適宜大規模修繕等を実施しており,その結果,数値が改善してきたものと考えられる。一人当たり面積・有形固定資産(償却資産)額については,類似団体と比較して認定こども園・幼稚園・保育所,学校施設が特に高くなっている一方,児童館,公民館は特に低くなっている。今後,公共施設等総合管理計画及び個別施設計画を踏まえ,中長期的視点で公共施設等の最適配置に取り組んでいく必要がある。

道路

類似団体内順位36位/ 96団体

橋りょう・トンネル

類似団体内順位73位/ 92団体

公営住宅
港湾・漁港
認定こども園・幼稚園・保育所

類似団体内順位51位/ 87団体

学校施設

類似団体内順位1位/ 96団体

児童館

類似団体内順位16位/ 63団体

公民館

類似団体内順位7位/ 78団体

施設類型別ストック情報分析表②(2023年度)

施設情報の分析欄

類似団体と比較して,有形固定資産減価償却率が特に高くなっている施設は,一般廃棄物処理施設,市民会館,消防施設であり,一方で,特に低くなっている施設は,福祉施設,保健センター・保健所である。市民会館については昭和50年代に,一般廃棄物処理施設については平成3年に建設した施設であるため,老朽化が進行している。個別施設計画に基づき,今後,長寿命化等に取り組んでいく予定である。消防施設については,多くの防火水槽が昭和40年代から60年代にかけて整備されたものであるため,老朽化が進行していることによる。なお,防火水槽は,定期点検を行っており,点検の結果必要があれば,維持修繕等を行っていく。保健センター・保健所については平成10年代に建設,福祉施設については平成10年代~20年代に建設した比較的新しい施設が多く,減価償却が進んでいないことによる。一人当たり面積・有形固定資産(償却資産)額については,福祉施設,一般廃棄物処理施設,庁舎が類似団体と比較して特に高くなっている一方で,市民会館,体育館・プール,保健センター・保健所で低くなっている。今後,公共施設等総合管理計画及び個別施設計画を踏まえ,中長期的視点で公共施設等の最適配置に取り組んでいく必要がある。

図書館

類似団体内順位24位/ 83団体

体育館・プール

類似団体内順位28位/ 91団体

福祉施設

類似団体内順位8位/ 68団体

市民会館

類似団体内順位35位/ 59団体

一般廃棄物処理施設

類似団体内順位62位/ 80団体

保健センター・保健所

類似団体内順位10位/ 71団体

消防施設

類似団体内順位55位/ 87団体

庁舎

類似団体内順位26位/ 96団体

一般会計等、全体、連結資金収支計算書内訳表(2023年度)

資金収支計算書

財務書類に関する情報①(2024年度)

1.資産・負債の状況

分析:一般会計等においては,資産総額が前年度末から4,068百万円減少(△5.3%)し,72,688百万円となった。金額の変動が大きいものは事業用資産と基金であり、事業用資産は,総合福祉センター運営管理事業(外装改修)等の実施による資産の取得額(2,279百万円)よりも東海消防署及びひたちなか東海クリーンセンターの所管替え等による資産の処分が上回り1,991百万円減少し,基金(流動資産)は,物価高騰の影響や公共施設の修繕・更新のために取り崩したこと等により2,114百万円減少した。また,負債総額は前年度末から168百万円増加(+4.4%)し,3,950百万円となった。金額の変動が最も大きいものは、地方債であり,文教施設駐車場整備事業債の発行等により増加(前年度比+227百万円)したためである。水道事業会計や病院事業会計等を加えた全体では,資産総額が前年度末から4,254百万円減少(△4.1%)し,負債総額は前年度末から299百万円減少(△1.4%)した。資産総額は,インフラ資産を計上していること等により,一般会計等に比べて26,778百万円多くなる一方,負債総額は下水道事業会計において長期前受金(前年度比△269百万円)や地方債が減少(前年度比△239百万円)したため、前年度末から299百万円減少し20,357百万円となり,一般会計等の増加から減少に転じた。連結では,資産総額は前年度末から3,306百万円減少(△3.0%)し,負債総額は前年度末から13百万円増加(+0.05%)した。資産総額は、ひたちなか東海広域事務組合における有形固定資産を計上したこと等により,全体会計に比べて6,247百万円多くなるが,負債総額もひたちなか・東海広域事務組合における地方債の増加(前年度比+334百万円)等により,全体会計に比べてより4,907百万円多くなり減少幅が縮小した。

貸借対照表ツリーマップ
資産合計
負債合計

2.行政コストの状況

一般会計等において,経常費用は21,272百万円となり,前年度比1,996百万円の増加(+10.4%)となった。経常費用のうち人件費等の業務費用は12,386百万円となり、前年度比790百万円(+6.8%)となった。これは、給与改定により人件費が前年度比410百万円増加(+10.0%),物件費等は主に総合福祉センター運営管理事業費等の増加により前年度比477百万円増加(+6.6%)したためである。全体では,水道事業会計において水道料金の使用料の増加(前年度比+111百万円)により,経常収益が前年度比63百万円増加(+3.8%)し,経常収益が1,730百万円と,一般会計等の減少から増加に転じた。その一方,経常費用として東海中央地区区画整理事業特別会計において維持補修費が増加(前年度比+163百万円)したが,他会計への繰出金を相殺したことにより一般会計等より増加幅が縮小した。純行政コストは前年度から1,746百万円増加し,26,073百万円となった。連結では,経常収益が前年度比53百万円増加した一方,業務費用が1,127百万円増加,移転費用が780百万円増加したため,経常費用として前年度比1,908百万円増加(+6.3%)し,全体会計等よりさらに増加した。純行政コストは前年度比1,870百万円の増加(+6.6%)の30,208百万円となった。

純経常行政コスト
純行政コスト

3.純資産変動の状況

一般会計等においては,純行政コスト20,730百万円を賄う財源として税収等及び国県等補助金が18,874百万円であり,本年度差額として△1,856百万円(前年度比△1,536百万円)の純資産が減少した。前年度と比較すると,財源として486百万円増加となったが,無償所管換等による資産の減少(東海消防署に関する資産の譲渡による処分等)を加えた結果,純資産残高は4,236百万円の減少となった。全体では,国民健康保険事業特別会計,介護保険事業特別会計等の国民健康保険税や介護保険料等が税収等に含まれることから,一般会計等と比べて財源が5,578百万円多くなっているが,本年度差額は△1,621百万円となった。財源として,国民健康保険事業特別会計において国県等補助金が減少(前年度比△138百万円)したが,後期高齢者医療特別会計および介護保険特別会計において税収等が増加(前年度比+126百万円)したため,財源は一般会計等より増加し,純資産残高は,一般会計等と比べて10,371百万円多くなった。連結では,茨城県後期高齢者医療広域連合への国県等補助金等が財源に含まれることから,一般会計等と比べて財源が9,728百万円多くなっているが,本年度差額は△1,606百万円となった。純資産残高においては,後期高齢者医療広域連合やひたちなか・東海広域事務組合における税収等の財源の増加により,全体会計と比べて1,340百万円多くなった。

本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額

4.資金収支の状況

一般会計等においては,業務活動収支は、税収等収入が減少したことに加え,移転費用支出や業務費用支出が全体的に増加したため、前年度比2,187百万円減少(△16.6%)し,△311百万円となった。投資活動収支は,基金積立金支出が減少し,国県補助金収入や基金取崩収入が増加したため、前年度比2,281百万円増加した。財務活動収支は地方債等発行収入の増加により前年度比124百万円増加した。本年度末資金残高は前年度から131百万円増加し,782百万円となった。全体では,国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれることや水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから,業務活動収支は一般会計等より881百万円多い570百万円となった。投資活動収支は,基金積立金支出が前年度より増加したこと等から,投資活動支出が投資活動収入を上回り、一般会計等から918百万円減少して△535百万円となった。この結果,本年度末資金残高は前年度比272百万円減少し,3,869百万円となった。連結では,ひたちなか・東海広域事務組合等の業務収入等が加わることから,業務活動収支は全体より130百万円多い700百万円となっている。投資活動収支は前年度比1,675百万円増加,財務活動収支は地方債等発行収入が地方債の償還額を上回ったことから,前年度比201百万円増加し,本年度末資金残高は比例連結割合変更に伴う差額を含めて,4,233百万円となった。

業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支

財務書類に関する情報②(2024年度)

1.資産の状況

分析欄:1.資産の状況住民一人当たり資産額は,類似団体平均を大きく上回っているが,事業用資産やインフラ資産等の資産の取得よりも老朽化による減価償却の価値減少が上回り、資産合計は前年度に比べて4,068百万円と大きく減少した。今後も,将来の公共施設等の修繕や更新等に係る財政負担を軽減するため、公共施設等総合管理計画に基づき,施設管理の適正化に取り組んでいく。歳入額対資産比率は,類似団体とほぼ同水準の結果となった。歳入が増加したのに対し,資産が減少となったため、前年度より比率が減少となった。有形固定資産減価償却率は,類似団体の平均を大きく下回っているが,減価償却の進行により,前年度より3.0%上昇している。公共施設等総合管理計画や個別施設計画に基づき、施設の長寿命化等適切で計画的な維持管理に努めていく。

①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は,類似団体平均を大きく上回っているが,資産及び純資産が減少,負債が増加となったため、前年度より0.5%減少した。将来世代負担比率は類似団体平均を大きく下回っている。これは,平成24年度以降,地方債(固定負債)の借入れを抑制しつつ償還に努めてきたことによるものだが,本年度は文教施設駐車場整備事業債や阿漕ヶ浦公園整備事業債等の地方債の発行により,地方債の割合が増加し,前年度と比較して将来世代負担比率は0.6%増加した。

④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは,類似団体を大きく上回っており、前年度に比べ5.4万円増加した。純行政コストのうち人件費及び物件費が約6割を占め,特に人件費は類似団体と比較して高い傾向にあり、行政コストが高い要因にもなっている。これは、給与改定による増加や独自の福祉施策や教育施策充実のための職員の雇用、物価高騰の影響による光熱費や業務委託料等の増加が起因すると考えられる。事務の合理化をはじめ,業務委託の見直し等に努めていく。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は,類似団体平均を大きく下回っているが,前年度より0.5万円増加している。これは,人口が減少していることに加え,地方債の発行等により負債が増加となったためである。業務・投資活動収支は、業務活動収支及び投資活動収支とともに赤字であったため,前年度と比べ1,448百万円の減少となり,△1,717百万円であった。投資活動収支が赤字となっているのは,地方債を発行して,文教地区駐車場整備事業など公共施設等の整備を行ったためであるが,業務活動が赤字になっているのは、税収等収入が減少したことに加え,給与改定による人件費の増加や物価高騰による物件費の増加等が要因である。基金の取崩しにより財源不足を補填している状況であるため、既存事業,新規事業を含めた国県補助金の活用について注力しているところである。

⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
⑧業務・投資活動収支(百万円)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は,類似団体平均を下回っており,行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的低くなっている。一方で,経常費用(前年度比+1,996百万円)が増加したのに対し,経常収益(前年度比△31百万円)が減少となったため,受益者負担比率は0.4%減少した。受益者負担の水準については,公共施設等の使用料や各種証明書発行等に係る手数料の見直しに取り組むなど、適正な受益者負担の実現に努めている。

⑨受益者負担比率(%)

よくある質問

このページで何が分かりますか?

茨城県東海村の2024年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。

データの出典はどこですか?

総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。

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