愛媛県伊予市の財政状況(最新・2024年度)
愛媛県伊予市の財政状況について、2024年度の主要指標と分析コメントをまとめて確認できるページです。
伊予市
簡易水道事業
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特定地域生活排水処理
収録データの年度
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概観
普通会計の構造(2024年度)
財政比較分析表(2024年度)
財政力指数の分析欄
人口の減少に加え、大企業や商業集積地域がない等の要因により財政基盤が弱く、財政力指数は0.41と類似団体より0.03上回っているもののほぼ同水準で推移している。事務事業評価結果等を踏まえた事業効果等の検証などにより歳出の徹底的な見直しを実施するとともに、税収の徴収率向上、ふるさと納税の推進及び市有財産の売却等による一層の歳入確保を図り、財政の健全化に努める。
経常収支比率の分析欄
類似団体の平均値との比較では3.6ポイント、愛媛県平均との比較では1.8ポイント下回っている。社会保障関係経費の増加は顕著で、特に介護給付費が増加している。事務事業の見直しを更に進めるとともに、全ての事務事業の優先度を厳しく点検し、優先度の低い事務事業について計画的に廃止・縮小を進めるとともに、公共施設の再配置計画に基づく施設の統廃合を進め、物件費、維持補修費、補助費等の経常経費の削減を図り、現在の水準よりもさらなる改善に努める。
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
類似団体平均より61,316円下回っているが、愛媛県平均と比較すると8,565円上回っている。近年、人事院勧告等に伴う給与水準引き上げ(会計年度任用職員含む)の影響等により、人件費が増加傾向にあるほか、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金事業費の影響により人口1人当たり決算額が増減する傾向にある。令和6年度は、給与改定等による人件費の増のため上昇している。今後はシステム標準化に向けた基盤整備や各種業務システム構築等による増に加え、引き続き物価高騰による増加が見込まれているため、行財政改革を継続して進め、経費抑制を図る。
ラスパイレス指数の分析欄
全国市平均より3.5、類似団体平均と比べても2.1下回っている。今後とも各種手当の点検による縮減、特に働き方改革による時間外勤務手当の適正執行への努力を行うとともに、地域の民間企業等の平均給与の状況を踏まえ、給与の適正化に努める。
人口1,000人当たり職員数の分析欄
類似団体平均より2.28人下回っているが、愛媛県平均と比較すると0.48人上回っている。第2次伊予市定員適正化計画(平成22年度~26年度)において30人の削減を行い、適正人員数に達したとの判断から、第3次計画(平成27年度~31年度)及び第4次計画(令和2年度~令和6年度)ではほぼ現状同数を維持してきたところである。令和7年に策定した第5次計画においては、第4次計画で目標としていた人員から11人増を目標としている。最少の経費で最大の効果を上げる組織を目指しながら、地方分権の推進や複雑化、高度化する行政課題に的確に対応できるよう、採用の平準化を推進する。
実質公債費比率の分析欄
類似団体との比較では、3.3ポイント下回っているものの、前年度との比較では0.5ポイント上回ることとなっている。新市建設計画における新庁舎等の大型建設事業の地方債の償還は進んでいるものの、今後は、合併特例債(合併振興基金分)発行に伴う地方債の償還の増加も見込まれるため、交付税措置のある有利な地方債を活用することなどにより、比率が過度に上昇することがないよう努めていく。また、地方債の新規発行の抑制の観点からも起債の発行は元金償還の範囲内での発行を計画しており、起債残高を増やすことなく各種事業の進捗を図ることとしている。
将来負担比率の分析欄
類似団体との比較では13.1ポイント上回っており、前年度との比較では7.7ポイント上回った高い比率となっている。これは、計算上の分母である標準財政規模が増加した一方で、臨時財政対策債の基準財政需要額算入見込額などの充当可能財源等が減少したことや一部事務組合による施設整備等の組合債の発行に伴い分子である将来負担額が増加したことによる。今後も引き続き、地方債残高の適正管理を進め、交付税措置のある有利な地方債の活用等を図るなどして、健全な財政運営に取り組みながら将来負担比率の抑制に努めていく。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2024年度)
人件費の分析欄
類似団体と比較すると0.7ポイント下回っており、愛媛県平均と比較すると0.6ポイント下回っている。給与改定等により前年度を上回っており、今後は、第5次定員適正化計画(令和7年度~11年度)に基づき適正な人員管理を徹底し、各種手当を含めた人件費の抑制に努める。
物件費の分析欄
類似団体と比較すると1.2ポイント、愛媛県平均との比較では0.2ポイント上回っている。人件費や物価高騰などの影響から公共施設の維持管理等にかかる経費が年々増加していることに加えて、住民情報システム標準化業務委託が増加したこともあり、その割合が増加している。今後は民間委託の手法などを再検討することなどにより、業務の民間委託による経費の圧縮を図るとともに、より一層事務事業の見直し等により歳出の抑制に努める。
扶助費の分析欄
類似団体と比較すると0.2ポイント上回っており、愛媛県平均と比較すると3.1ポイント下回っている。今後も、給付サービス受給者の増に伴う障害者自立支援給付事業における介護・訓練等給付費の増や公定価格の上昇に伴う保育所運営委託料の増などにより社会保障費は増加傾向が続くとみられる。
その他の分析欄
類似団体と比較して3.3ポイント、愛媛県平均より3.8ポイント下回っている。繰出金については、国民健康保険特別会計において、愛媛県が保険者に加わっており、財政運営の責任主体となることから、今後の動向を注視しつつ適正化に努めるとともに、保険税率の適正化を図り普通会計の赤字補てんを減らしていくように努める。また下水道事業・簡易水道事業は、独立採算の原則に立ち返った料金設定等により健全化を図る。
補助費等の分析欄
類似団体と比較してみると1.5ポイント、愛媛県平均より5.8ポイント上回っているが、一部事務組合の施設改修事業が終了した影響により昨年度よりも0.3ポイント低下している。今後は、補助金交付の基準を抜本的に見直し、団体の活動内容も再精査を行い、必要性の低い補助金は見直し、廃止を行う。また、一部事務組合の事業内容についても事前の精査に努める。
公債費の分析欄
市町合併後、低金利かつ償還期間の長い地方債を活用してきたため、単年での地方債償還額は、類似団体と比較すると2.5ポイント下回っている。新市建設計画における新庁舎等の大型建設事業の地方債の償還は進んでいるものの、今後は、合併特例債(合併振興基金分)発行に伴う地方債の償還の増加も見込まれるため、令和11年度までは公債費の増加が見込まれる。基金を活用し、市債発行抑制を図るなどの手立てを講じ、公債費負担を軽減し、過度に市債に依存しない財政運営に努める。
公債費以外の分析欄
類似団体と比較して1.1ポイント、愛媛県平均よりも1.5ポイント下回っている。過去の推移を見ても、70%前半で推移しており、大きな増減見られない。一方で、今後はさらなる物価上昇や人件費の増加など経常的な歳出の増加が見込まれることから、引き続き経費の適正化に努め、財政の弾力性の維持に留意した財政運営を行う必要がある。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)
目的別歳出の分析欄
民生費は、住民一人当たり218,508円となっており前年度から比較して13,054円増加している。これは、定額減税調整給付金事業等の実施により経費が増加したことが主な要因である。また、総務費も、住民一人当たり79,237円となっており、前年度から比較して8,224円増加している。人件費等の増が主な要因である。教育費においても、前年度から比較して7,387円増加している。主な要因は、小学校施設の長寿命化改良事業の増加によるものである。一方で、衛生費は住民一人当たり47,263円となっており、前年度から比較して2,843円減少している。これは、前年度に一組の施設改修事業が完了したことが主な要因である。公債費は、住民一人当たり52,110円となっている。令和3年度から増加傾向となっているが、現時点ではそのピークを令和11年度と見込んでいる。今後は、公共施設施設等総合管理計画に基づき新規整備は行わないことを原則とし、施設の適正配置に努めるとともに、施設の長寿命化や改修などを適正に行うことで、地方債の発行を抑制し、費用の縮減に努める。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民一人当たり565,449円となっている。普通建設事業費は住民一人当たり44,173円で、一人当たりのコストは類似団体と比較して低い状況となっている。令和元年度に新市建設計画による新庁舎などの大型建設事業のほとんどが完了したことによる。建設工事等については、まずもって施設の在り方について、公共施設等総合管理計画に基づき検討を行い、事業の実施においては、事業費の平準化を徹底していくことで、その抑制を図る。補助費等については、一人当たり100,708円で農業集落排水施設特別会計を企業会計へ会計統合したことに伴い企業会計に対する補助金が増加したことにより前年度より増となった。投資及び出資金は、企業会計への出資金が大きく、類似団体に比べて高い水準となっている。一部事務組合への補助金や企業会計への出資金及び補助金については、その適正化に努め、支出の抑制を図る。災害復旧事業費については、一人当たり4,923円で、令和6年7月梅雨前線豪雨等の影響により前年度に比べ増となった。扶助費については、一人当たり123,684円で、介護給付費等の増加により前年度より増となった。積立金については、財政調整基金等に積立ができなかったことなどから、一人当たり15,573円となり類似団体と比較しても低い状況にある。今後は歳出全般の圧縮に努め、本市の財政規模に見合った財政調整基金の現状維持を目標に健全な財政運営を図る。
実質収支比率等に係る経年分析(2024年度)
分析欄
財政調整基金残高は、令和6年度取り崩しを行ったことにより、3.3ポイントの低下となったものの標準財政規模の15%を確保することとなった。しかし、実質単年度収支が3年連続で赤字となった。今後も財政調整基金残高は、標準財政規模の15%を確保しつつ、基金に頼ることのない、強い財政を目指し、「会計年度独立の原則」に立ち返り、歳出削減に努める。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2024年度)
分析欄
水道事業会計においては、令和6年度の経常利益が前年度に比べて減少したものの、安定した経営を続けてきているが、簡易水道事業は、一般会計の基準外繰入に依存した経営となっている。国民健康保険特別会計(事業勘定)においては、毎年一般会計から赤字補填を行わざるを得ず財政を圧迫している状況が続いている。介護保険特別会計は、保険給付費の増加により前年度に比べて黒字額が減少している。その他の公営企業会計では、いずれも独立採算制を目標としているものの、一般会計からの繰出により維持されている会計となっている。(伊予港上屋特別会計、国民健康保険特別会計(診療施設勘定)以外の全て)今後も、各会計において独立採算制の原則のもと、財政健全化に向けた取り組みを進めることで市全体として健全な財政を維持していく必要がある。赤字決算に至った会計はないが、一般会計から独立した運営は困難を極めており、地方公営企業法の適用を機に、経営戦略に基づく中長期的な改革が必要である。経営手法としてのPFIなど検討するものの、実態とそぐわないとの見解もあり、多くは実施には至っていない。今後は、市総合計画に基づいた事業を実施し、予算においてはより一層の「選択と集中」により、限られた財源の有効活用を図るとともに、一般会計からの繰出金・補助金・出資金を抑制しつつ、黒字の維持に努める。
実質公債費比率(分子)の構造(2024年度)
分析欄
実質公債費比率の分子は、新市建設計画における新庁舎等の大型建設事業の地方債の償還は進んでいるものの、今後は、合併特例債(合併振興基金分)発行に伴う地方債の償還の増加も見込まれるため、増加傾向となっている。現時点では、令和11年度をピークとして減少に転じる予定である。今後は、組合等の施設改修などによる負担金の増加に注視する必要がある。現在、地方債の借入にあっては過疎対策事業債等の交付税措置のある有利な地方債を活用するなど、分子の額の抑制に努めている。今後は、元利償還金の大幅増加が見込まれる中、事業は緊急度や住民ニーズを十分考慮し、持続可能な財政基盤を構築できるよう努める。
将来負担比率(分子)の構造(2024年度)
分析欄
将来負担額については、本庁舎等の大型建設事業が完了し、地方債の現在高も令和元年度をピークに減少している。また、公営企業債繰入見込額についても、下水道事業会計が法適用化したことにより減少している。今後将来負担はより一層抑制できると考えている。充当可能財源等については、臨時財政対策債等の基準財政需要額見込額の減や財政調整基金の取り崩し等による充当可能基金の減により、減少となった。今後の方向性として、一部事務組合及び公営企業等への負担に十分留意しながら財政運営を行うものとする。また、充当可能な基金の現在高にも注視しつつ、今後も将来負担額を抑制するとともに、充当可能財源等の増加を図り将来負担比率の減少に努める。
基金残高に係る経年分析(2024年度)
基金全体
(増減理由)特定目的基金のうち、畑地かんがい用水確保基金、義務教育施設整備基金、森林環境譲与税基金、公共施設等総合管理基金について、目的事業に充当するため取崩しを行った。定額運用基金以外の基金については、利子分の積立を行うとともに、今後見込まれる経費に対応するため、積立を行った。全体で469百万円の取り崩しがあったものの、積立が547百万円となり、78百万円の増となった。(今後の方針)現時点における標準財政規模に対する財政調整基金の割合は16.2%で、適正水準であり、今後の行財政運営のために、現状維持とする方針である。特定目的基金については、基金の設置目的に合った事業へ充当していく。
財政調整基金
(増減理由)令和6年度においては、320百万円を取り崩すこととなり、基金残高が1,817百万円となった。(今後の方針)現時点においては、標準財政規模に対する財政調整基金の割合は16.2%と適正水準を維持しているものの、令和6年度は大きく取り崩しを行って決算することになった。15%以上を維持する方針としているため、「会計年度独立の原則」に立ち返り、基金に頼ることのない強い財政を目指し、財政改革を進めていく。
減債基金
(増減理由)令和6年度普通交付税の再算定があり、「臨時財政対策債償還基金費」61百万円と基金利子の積立てを行う一方、令和6年度の地方債の償還に充てるため、24百万円の取り崩しを行った。(今後の方針)今後、施設廃止にかかる繰上償還が発生した場合等に対応するため、現在の基金残高は確保し、一時的な公債費増に備える。なお、本市では満期一括償還で借入れは行っておらず、今後も行う予定はない。
その他特定目的基金
(基金の使途)・地域福祉振興基金:在宅福祉の向上、健康づくりの推進及び民間活動の活性化を促進し、地域福祉の振興及び増進を図る。・地域公共交通システム運営基金:地域住民の生活交通の確保のため導入する地域公共交通システムの適正な管理運営を行う。・廃棄物処理施設整備基金:廃棄物処理施設整備に要する経費に充てる。・合併振興基金:市民の連帯の強化又は地域振興に要する経費の財源に充てる。・公共施設等総合管理基金:公共施設等の計画的な新規整備事業、更新整備事業、統廃合事業、長寿命化事業、集約化・複合化事業、除却事業等に要する経費の財源に充てる。・企業版ふるさと納税基金:まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に関し、法人から寄附された寄附金を適正に管理し、当該事業の実施に必要な経費に充てる。(増減理由)・合併振興基金:市民の連帯の強化又は地域振興に要する経費の財源に充てるため、424百万円を積み立てたことにより増加した。・公共施設等総合管理基金:公共施設等の計画的な新規整備事業、更新整備事業、統廃合事業、長寿命化事業、集約化・複合化事業、除却事業等に要する経費の財源に充てるため、4百万円の積立てを行ったが、施設の更新事業等の財源として22百万円の取り崩しを行い残高は減少した。・義務教育施設等整備基金:学校の長寿命化事業の財源とするため、79百万円を取り崩したことにより、残高が減少した。・企業版ふるさと納税基金:6年度に新たに設置した基金であり、1百万円の積み立てを行った。(今後の方針)・公共施設等総合管理基金:公共施設等総合管理計画に基づく事業への充当額が今後も増加することが見込まれ、特に除却事業等に対しても本基金の活用を見込んでいる。本基金は柔軟な活用が可能な反面、様々な事業に充当が可能となるため、充当先を適切に見極める必要があり、市の主要プロジェクトの選定に当たって、緊急性や必要性などを十分精査しながら活用を図る。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2023年度)
有形固定資産減価償却率の分析欄
当市では、平成28年度に策定(令和3年度改定)した公共施設等総合管理計画において、今後40年間で施設総量を20%削減するという目標を掲げ、老朽化した施設の集約化・複合化や除却を進めることとしている。有形固定資産減価償却率については、令和元年度に図書館・文化ホール等の竣工や、用途廃止施設の除却などの影響で減価償却率が改善されたがその後は微増してきている。今後は施設の再編・統合や令和2年度末に策定した個別施設計画を基に、老朽化した施設の一部については用途廃止・除却をしていく。
債務償還比率の分析欄
債務償還比率は減少しつつあるが、類似団体に比べると高い水準となっている。新規の地方債借入等については、さらに慎重に精査を行い、過重な債務とならないよう適正な財政運営を目指す。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率は昨年度より微増し、類似団体に比べると高い水準となった。これは基準財政需要額が減少したことや、組合負担等見込額が増加したことが原因である。一方で大型施設の整備事業も終わったことなどにより、地方債の新規発行額が償還額を下回ることで地方債現在高の減少となった。今後は公共施設総合管理計画や個別施設計画を基に、公共施設等の集約化・複合化を積極的に進め、維持管理に要する経費を減少させることに努める。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
実質公債費比率は類似団体と比較して低い水準にあるが、将来負担比率については類似団体よりも高い水準となった。図書館・文化ホール等建設事業の地方債償還が開始したものの、過去の大型事業の償還完了に加え、過疎対策事業債等の有利な地方債を積極的に活用していることから、今後はさらに改善に向かうと考えられる。ただし、実際の償還額は今後数年でピークを迎える見込みであることから、より一層の財政健全化に努める。
施設類型別ストック情報分析表①(2023年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して、特に有形固定資産減価償却率が高い施設は、公営住宅、保育所、児童館となっている。公営住宅については、戸建て・長屋タイプの住宅では老朽化が著しく、住民が退去後に閉鎖となっている住宅もある。児童館については、国から譲渡を受け改修したもので、取得時から老朽施設であったうえ、その後改修を行っていないものである。今後とも、公共施設総合管理計画及び個別施設計画を基に計画的な施設管理を行ない、費用負担の縮小及び平準化を図っていく。
施設類型別ストック情報分析表②(2023年度)
施設情報の分析欄
類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設はなく、体育館・プール以外の施設では、類似団体よりも特に低い数値となっている。福祉施設については、令和2年度に老人憩いの家等3施設について廃止や解体を実施し、新たに中山コミュニティセンターを建築したため数値が改善している。市民会館と図書館については、令和元年度に図書館・文化ホールの複合施設として新たに竣工したため数値が改善している。保健センター、消防施設については平成24年度に建替え済み。庁舎については、平成29年度に建替えを行っている。保健センターを除く一人当たり面積については、類似団体よりも低い数値となった。今後は施設の必要数について十分検討し、各施設とも維持管理経費の抑制に努めていく。
一般会計等、全体、連結資金収支計算書内訳表(2023年度)
資金収支計算書(一般会計等・全体・連結)
一般会計等・全体・連結資金収支計算書内訳表を、業務活動・投資活動・財務活動の会計基準に沿って、最新年度の収入・支出構成として可視化しています。上部の数値は期首資金から期末現金預金残高までのつながりです。
財務書類に関する情報①(2023年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が令和5年度期首時点から512百万円の減(△0.9%)となったが、これは令和3年度で大型事業が完了し、資産形成よりも減価償却が上回ったことが主な原因である。令和5年度期末の資産総額のうち、有形固定資産の割合が83.0%、そのうち57.9%を事業用資産の土地建物が占めている。減価償却が終了した建物については公共施設等総合管理計画の方針や個別計画策定の中で、可能な限り整理統廃合を進め、用途廃止、転用、売却や除却などを進める。一般会計等における負債総額は令和5年度期首時点から349百万円の減(△1.4%)となった。普通建設投資等の財源である地方債(1年内償還予定含む)が令和5年度期首時点から383百万円の減となった。令和元年度までは新市建設計画に基づく建設事業や中山スマートインター整備事業等の大型建設投資が続いたため地方債残高が増加したが、令和2年度以降は償還額が借入額を上回り、地方債残高は減少に転じている。全体での資産および負債については、資産1,230百万円の減(△1.4%)、負債1,213百万円の減(△3.0%)となった。これは資産の取得や改修による資産形成よりも減価償却の額が上回った為である。連結においても全体と同じ事由により、資産1,139百万円の減(△1.2%)、負債1,136百万円の減(△2.6%)となった。
2.行政コストの状況
一般会計等における純行政コストは、前年度より899百万円増加(5.6%)となった。補助金が大きく増えたことが、純行政コストの増加に大きな影響となった。経常費用は17,090百万円、そのうち人件費、物件費等の業務費用は8,229百万円、補助金等や社会保障給付等の移転費用は8,861百万円であり、前年度同様、移転費用の方が業務費用よりも多い。移転費用のうち、補助金等及び社会保障給付については7,543百万円と、純行政コストの44.8%を占めている。今後も少子化・高齢化は避けられない一方、税収の増加が見込めないため、事業見直しや経費の適正化に努める。全体では国民健康保険特別会計や介護保険特別会計における支出が補助金等に計上されている。移転費用のうち補助金等及び社会保障給付については452百万円増となり、純行政コストの65.3%と一般会計同様多数を占めている。連結においても、補助金等及び社会保障給付は増加しており、依然として純行政コストの66.7%を占めている。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、財源(税収等11,876百万円、国県等補助金4,768百万円)が純行政コストを下回り、本年度は△186百万円と666百万円の減となった。財源については前年度から233百万円増加したものの、純行政コストが899百万円増加したため、差額は前年度より減となった。国県等補助金の増減に配慮しつつ、税収等の一般財源を適切に配分するため、事業の見直しに努める。全体では国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等の保険税や保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が2,553百万円多くなっており、本年度差額は△40百万円で、純資産残高は△18百万円となった。連結では愛媛県後期高齢者医療広域連合への国県等補助金が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が12,317百万円多くなっており、本年度差額は△25百万円で、純資産残高は△3百万円となった。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は1,515百万円、投資活動収支は△1,191百万円となっている。財務活動収支については、地方債発行額が償還支出額を下回ったことから、△389百万円となった。本年度末資金残高は1,105百万円と前年度から65百万円の減少となった。大型建設投資が概ね完了したことから、財務活動収支は支出額が増加すると見込まれる。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれることなどから、業務活動収支は一般会計等より786百万円多い2,301百万円となっている。財務活動収支は△1,094百万円となったが、これは一般会計等の影響が大きい。連結では、愛媛県後期高齢者医療広域連合における国県等補助金収入が業務収入に含まれることなどから、業務活動収支は一般会計等より976百万円多い2,491百万円となっている。投資活動収支では、一部事務組合で建設投資等が行われたため、△1,427百万円となった。
財務書類に関する情報②(2023年度)
1.資産の状況
住民一人当たりの資産額は、前年度より0.1万円減少し、前年度に引き続き類似団体平均を大きく下回っている。主な要因に、道路・公営住宅・公民館・保育園等の公共施設の老朽化が進み、資産価値が減少していること、類似団体より基金資産が少ないことが考えられる。歳入額対資産比率については歳入総額は増加したものの、固定資産の減価償却や基金の取り崩し等の影響で資産合計が減少したため、前年度よりも比率が減少した。有形固定資産減価償却率については、大型建設事業の影響で令和元年度に55.4%まで回復したが、そこから年々微増してきている。今後についても微増していくことが予想される。公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設について、長寿命化や統廃合を進め適切なストック管理に努めたい。
2.資産と負債の比率
純資産比率は類似団体を下回っている状況が続いている。資産形成の財源が地方債によるところが大きいためである。特に、合併特例債を活用して本庁舎や図書館・文化ホール等の公共施設整備を行ってきたことが主な要因である。将来世代負担率も同様の理由から、類似団体平均を上回っている。今後の建設事業は改修や長寿命化が中心となるが、公共施設等総合管理計画に基づき費用の平準化を図り、償還以上に借入を行わないことを最低条件として地方債残高の抑制に努める必要がある。
3.行政コストの状況
住民一人当たりの行政コストは類似団体平均を下回っている。令和5年度はコロナ関係の補助金に加え、物価高騰対策の補助金が増えたことから行政コストが増加した。また、近年の物価上昇や最低賃金上昇の影響により、人件費等が上昇しており。経常費用の増加につながった。今後も人口は減少していくものの、行政コストは増加すると見込まれていることから、事業内容の精査等コスト管理に努め、適正な財政運営を行う必要がある。
4.負債の状況
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は2.8%と前年度と同じ数値となった。令和2年度以降、特別定額給付事業、コロナ対策の補助金、物価高騰対策の補助金等の影響で経常費用が大きく増加した影響がみられる。今後も社会保障等移転費用への積極財政が続くことが予想されるため、物件費などの抑制を通じて数値改善に努めたい。
出典:
財政状況資料集
,
統一的な基準による財務書類に関する情報
,
よくある質問
このページで何が分かりますか?
愛媛県伊予市の2024年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
関連する地方公営企業も見られますか?
ページ上部の関連リンクから、この自治体に紐づく地方公営企業ページへ移動できます。