地方財政ダッシュボード

高知県安芸市の財政状況(最新・2024年度)

収録データの年度

2024年度2023年度2022年度2021年度2020年度2019年度2018年度2017年度2016年度2015年度2014年度2013年度2012年度2011年度2010年度

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主要図表 Excel版

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安芸市の主要財政図表を、Excelブックとしてまとめています。

対象年度2024年度

出典: 総務省「財政状況資料集」,「統一的な基準による財務書類に関する情報」,
作成:澁谷英樹「地方財政ダッシュボード」.

地域の概況

人口の推移
歳入・歳出・形式収支の推移

普通会計の構造(2024年度)

目的別歳出

総額162億円

性質別歳出

総額162億円

歳入の内訳

総額168億円

財政比較分析表(2024年度)

財政力

財政基盤が脆弱で地方交付税等の依存財源割合が高い本市においては、人口減少や少子高齢化、また長引く景気低迷等の影響を受け、財政力指数は0.31と全国平均、類団平均を下回っている。基幹産業である施設園芸農業の振興など税収増への取り組みを積極的に行うとともに、市税等徴収体制の強化対策を継続して実施し、自主財源の確保に努める。

財政力指数

財政構造の弾力性

分子側では、人件費が昨年度に続き人事院勧告に伴う給与表改定により増加したことや、近年発行した大型ハード整備事業にかかる市債償還額が本格化してきたことなどから、歳出全体の経常経費充当一般財源は対前年度249,788千円の増加となった。分母側では、地方税の収入や臨時財政対策債の発行額が減少したが、普通交付税が増加したため、268,259千円の増加となった。分母側の改善を上回る分子側の悪化により、比率は対前年度0.1ポイント上昇した。

経常収支比率

人件費・物件費等の状況

物件費は、市庁舎及び統合中学校建設事業に係る備品購入費が減少したものの、物価高騰等による施設管理経費や委託料の増加により、対前年度59,078千円の増加となった。人件費は、昨年度に続く人事院勧告に伴う給与表改定により、対前年度88,318千円の増加となった。人口減少は進行しており、行政面積が広く人口規模も小さい本市では、一人当たりの決算額が高止まりする傾向にあり全国平均、類団平均ともに上回っているため、今後も行財政改革に継続して取り組み、財政健全化路線を堅持し歳出抑制に努めていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数は類似団体平均、全国市平均をともに下回っている。今後も定員管理計画に基づき、より一層の給与の適正化に努める。

ラスパイレス指数

定員管理の状況

定員管理適正化計画による職員数削減により、平成22年度以降は250名体制で推移しているが、依然として全国平均、類似団体平均を上回っている。今後も同計画に基づき、適正な定員管理に努めていく。

人口1,000人当たり職員数

公債費負担の状況

平成2~10年頃にかけ、国の景気対策と連動する形で立ち遅れていた多くの生活基盤整備を積極的に実施して多額の市債を発行したことで公債費が増大し、平成20年度決算において早期健全化団体となったが、平成15年度から取り組んできた行財政改革の効果により、翌年度には同団体を脱却した。以降も実質公債費比率は着実に改善しているが、平成30年7月豪雨災害対応や市庁舎及び統合中学校建設などの大型事業に多額の市債を発行しており、それらの償還が本格化してきたことに伴い、令和6年度から上昇に転じている。今後も公債費負担適正化計画に基づく適正な市債管理を行い、将来負担の抑制と財政の健全化に取り組んでいく。

実質公債費比率

将来負担の状況

将来負担額で大きなウエイトを占めている地方債現在高は、近年の大型事業の実施に伴う市債発行により大きく増加している。また、臨時財政対策債等の交付税算入率の高い市債償還進捗により基準財政需要額算入見込額が減少していることも一因となっている。今後も持続可能な財政運営を確保するため、減債基金等を活用した繰上償還を計画的に行うなど、公債債費負担適正化計画に基づく公債費の管理に努め、比率の適正かつ安定的な管理に取り組む。

将来負担比率

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2024年度)

人件費

人事院勧告に伴う給与表の改訂による職員給与費や、会計年度任用職員への勤勉手当支給などにより、充当一般財源が対前年度88,318千円増加したことで比率が上昇した。

経常収支比率(人件費)

物件費

物価高騰に伴う施設管理経費や委託料の増加などにより、充当一般財源が対前年度59,078千円増加したことで比率が上昇した。

経常収支比率(物件費)

扶助費

就労継続支援B型利用者の増加や充当地方債の減少などにより、充当一般財源が対前年度38,451千円増加したことで比率が上昇した。

経常収支比率(扶助費)

その他

その他に分類される維持補修費や投資及び出資・貸付金、繰出金は、充当一般財源がそれぞれ僅かに増加したものの、普通交付税の増加により、充当一般財源を上回る歳入計上一般財源の増加があったため、比率が減少した。

経常収支比率(その他)

補助費等

安芸広域市町村圏事務組合の負担金が、広域ごみ処理施設の機器更新に伴う維持管理費の圧縮で減少したことにより、充当一般財源が対前年度87,000千円減少したことで比率が減少した。

経常収支比率(補助費等)

公債費

令和2年度に発行した過疎対策事業債、緊急防災・減災事業債や令和3年度に発行した災害復旧事業債の償還が始まったことにより、充当一般財源が対前年度132,048千円増加したことで比率が上昇した。今後、市庁舎及び統合中学校建設など大型事業にかかる市債償還が本格的に始まることから、公債費のさらなる増加を見込んでいる。持続可能な財政運営を確保していくためにも、繰上償還の実施などにより、弾力的な財政運営の維持に努める。

経常収支比率(公債費)

公債費以外

人件費や扶助費、物件費等で充当一般財源が増加したものの、普通交付税の増加により、充当一般財源を上回る歳入計上一般財源の増加があったため、比率が減少した。

経常収支比率(公債費以外)

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)

目的別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり1,043,946円で、対前年度399,065円の減となっている。総務費は、市庁舎建設事業が令和5年度に完了したことから、住民一人当たり257,185円で、対前年度122,127円の減となり、依然として全国平均・類団平均と比較すると高い水準であるが大幅に減少した。今後も人件費の増加や防災対策等の実施により高い水準での推移が見込まれる。農林水産業費は、漁港海岸保全施設整備や農業用水路等長寿命化・防災減災事業の事業費が増加したことから、住民一人当たり89,510円で、対前年度15,423円の増となった。農林水産業は本市の基幹産業であり、今後も継続して事業を展開していくため、全国平均・類団平均と比較すると高い水準になることが見込まれる。消防費は、消防分団屯所の津波浸水区域外への移転事業の実施により、住民一人当たり56,594円となり、対前年度21,741円の増となった。今後も継続して移転事業を実施することや、指令システムの更新を予定していることから、全国平均・類団平均と比較すると高い水準になることが見込まれる。教育費は、統合中学校建設事業が令和5年度に完了したことから、住民一人当たり61,729円で、対前年度247,284円の減となり、事業実施前の水準に戻ったことで、全国平均・類団平均を下回る水準となった。災害復旧事業費は、平成30年7月豪雨に伴う災害復旧が令和5年度に完了したことや、令和6年度は大規模災害がなかったことから、住民一人当たり21,334円で、対前年度53,523円の減となり、依然として全国平均・類団平均と比較すると高い水準であるが大幅に減少した。本市の行政区域は山間部を多く含むため、今後も高い水準での推移が見込まれる。

議会費

類似団体内順位13位/ 132団体

労働費

類似団体内順位30位/ 132団体

消防費

類似団体内順位10位/ 132団体

諸支出金

類似団体内順位13位/ 132団体

総務費

類似団体内順位12位/ 132団体

農林水産業費

類似団体内順位9位/ 132団体

教育費

類似団体内順位97位/ 132団体

前年度繰上充用金

類似団体内順位2位/ 132団体

民生費

類似団体内順位34位/ 132団体

商工費

類似団体内順位118位/ 132団体

災害復旧費

類似団体内順位13位/ 132団体

衛生費

類似団体内順位79位/ 132団体

土木費

類似団体内順位18位/ 132団体

公債費

類似団体内順位36位/ 132団体

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2024年度)

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり1,043,946円で、対前年度399,065円の減となっている。人件費は、住民一人当たり160,192円で、対前年度18,283円の増となり、依然として全国平均・類団平均と比較すると高い水準にある。これは、人口1,000人当たりの職員数が類団平均比較で5.26人多いことが主な要因である。職員数については、定員管理適正化計画に基づき、適正な定員管理に努めていく。災害復旧事業費は、平成30年7月豪雨に伴う災害復旧が令和5年度に完了したことや、令和6年度は大規模災害がなかったことから、住民一人当たり21,334円で、対前年度53,523円の減となり、依然として全国平均・類団平均と比較すると高い水準であるが大幅に減少した。本市の行政区域は山間部を多く含むため、今後も高い水準での推移が見込まれる。普通建設事業費(うち更新整備分)は、市庁舎及び統合中学校建設事業が令和5年度に完了したことから、住民一人当たり142,835円で、対前年度366,946円の減となり、依然として全国平均・類団平均と比較すると高い水準であるが大幅に減少した。今後も大型事業を予定していることから、計画的な事業実施が不可欠である。公債費は、近年発行した大型事業に係る市債償還が本格化してきたことから、住民一人当たり94,605円で、対前年度7,911円の増となっている。今後においても、市庁舎及び統合中学校建設など大型事業にかかる市債償還額が増加する見込みであるため、繰上償還の実施などにより、弾力的な財政運営の維持に努める。貸付金は、鉄道経営助成基金事業特別会計を有することが類似団体よりも高い水準になる要因であり、住民一人当たり34,739円で、対前年度4,017円の増となり、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線のキャッシュフロー対策としての貸付金が主となっており、経営改善を支援していく必要がある。

人件費

類似団体内順位18位/ 132団体

補助費等

類似団体内順位80位/ 132団体

災害復旧事業費

類似団体内順位13位/ 132団体

投資及び出資金

類似団体内順位60位/ 132団体

物件費

類似団体内順位55位/ 132団体

普通建設事業費

類似団体内順位5位/ 132団体

失業対策事業費

類似団体内順位1位/ 132団体

貸付金

類似団体内順位5位/ 132団体

維持補修費

類似団体内順位77位/ 132団体

普通建設事業費(うち新規整備)

類似団体内順位19位/ 132団体

公債費

類似団体内順位36位/ 132団体

繰出金

類似団体内順位36位/ 132団体

普通建設事業費(うち更新整備)

類似団体内順位9位/ 132団体

積立金

類似団体内順位25位/ 132団体

前年度繰上充用金

類似団体内順位2位/ 132団体

実質収支比率等に係る経年分析(2024年度)

分析欄

平成15年から25年にかけて、三次にわたり策定した安芸市財政健全化計画(アクションプラン)に基づく市債発行額の抑制や繰上償還の実施により、財政基盤は改善されてきており、実質収支は安定している。令和2年度から令和6年度にかけては、市庁舎及び統合中学校建設事業に伴う決算額の増減が大きく、特に事業完了年度となる令和5年においては、事業実施に伴う基金取崩増により実質単年度収支が大きく減少した。今後も、大規模な災害や普通交付税をはじめ標準財政規模が下がったときにも対応できるよう適切な規模の基金残高を確保し弾力性のある財政運営に努めていく。

実質収支額・比率,財政調整基金残高

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2024年度)

分析欄

国民健康保険事業については、低所得者層の加入割合が高く、また、高齢者が多く医療費が増大するという構造的問題を抱えている。本市の国保会計においては、人口減少により被保険者が年々減少する一方、医療の高度化等による医療費の増加等により慢性的な赤字会計となっていたが、農業所得等に回復が見られ、令和6年度決算は黒字に転じた。平成30年度から国保財政運営の広域化(都道府県移行)が開始され、今後、より一層の医療費適正化につながる取り組みが重要となってくる。今後にあたっては、特定保健指導の実施体制等の充実により、医療給付費の適正化を推進するとともに、適切な保険税率の見直しを実施しながら、国保会計の運営安定化を図る。

連結実質収支(連結実質赤字比率)

実質公債費比率(分子)の構造(2024年度)

分析欄

平成15年から25年にかけて、三次にわたり策定した安芸市財政健全化計画に基づく市債発行額の抑制や繰上償還の実施により、公債費は平成19年度をピークに減少しており、実質公債費比率も改善している。しかしながら、今後、市庁舎及び統合中学校建設事業にかかる市債償還が本格的に始まることに加え、旧市役所跡地活用や保育所、小学校建設といった大型ハード事業を計画しており、それらにかかる財源として市債を発行することで、同比率の上昇を見込んでいる。今後も持続可能な財政運営を確保するため、減債基金等を活用した繰上償還を計画的に行うなど、公債債費負担適正化計画に基づく公債費の管理に努め、比率の適正かつ安定的な管理に取り組む。また、平成28年度策定の公共施設等総合管理計画に基づき普通建設事業を最適化し、更新費用の抑制・平準化を推進する。

実質公債費比率,公債費等

減債基金の分析欄

ここに入力

将来負担比率(分子)の構造(2024年度)

分析欄

将来負担額で大きなウエイトを占めている地方債現在高は、市庁舎及び統合中学校建設事業にかかる市債を発行したことで、令和5年度に大きく増加した。令和6年度においても、消防分団屯所整備事業等にかかる市債を発行したことで、将来負担額全体では対前年度151百万円の増となっている。加えて臨時財政対策債等の交付税算入率の高い市債償還進捗により基準財政需要額算入見込額が減少したことで、比率が上昇している。今後も持続可能な財政運営を確保するため、減債基金等を活用した繰上償還を計画的に行うなど、公債債費負担適正化計画に基づく公債費の管理に努め、比率の適正かつ安定的な管理に取り組む。あわせて平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づく普通建設事業の最適化により更新費用の抑制・平準化を推進する。

将来負担比率

基金残高に係る経年分析(2024年度)

基金残高合計

(増減理由)近年の大型事業に係る公債費管理の備えとして減債基金への積立、また、ふるさと納税を原資としたふるさと応援基金の積立などを実施した。(今後の方針)国による景気対策や南海トラフ地震対応、近年の大型事業のほか、平成30年7月豪雨災害への対応などにより、市債発行額が増加している。市庁舎及び統合中学校建設事業にかかる市債の償還が本格的に始まる令和7年度以降は公債費管理に苦慮することを想定していることから、今後も計画的な運用を継続し、弾力性のある財政基盤の確立に取り組む。

基金残高合計

財政調整基金

(増減理由)安芸市行政振興基金条例に基づき、基金運用利子等の積立を実施した。(今後の方針)財政調整基金については、災害等に対応した歳出増や地方税収入の激減など多額の一般財源を要する事態に陥った場合においても、「決算上の赤字」を回避しながら行政サービスを安定的に運営するため、標準財政規模に対する全国平均を加味しながら基金の造成を行い、不測の事態に備える。

財政調整基金

減債基金

(増減理由)近年の大型事業に係る公債費管理の備えとして積立を実施した。(今後の方針)国による景気対策や南海トラフ地震対応、近年の大型事業のほか、平成30年7月豪雨災害への対応などにより、市債発行額が増加傾向となっている。市庁舎及び統合中学校建設事業にかかる市債の償還が本格的に始まる令和7年度以降は、公債費管理に苦慮することを想定していることから、今後も計画的な運用を継続し、弾力性のある財政基盤の確立に取り組む。

減債基金

その他特定目的基金

(基金の使途)施設整備基金……公共施設等整備促進のための基金で、今後予定している大型ハード整備や公共施設等の予防保全対策等の財源とする。鉄道経営助成基金……地域公共交通の確保を図るため高知県及び沿線市町村により造成された基金で、経営助成を目的とする。ふるさと応援基金……ふるさと納税寄付金を原資とした基金で、条例で定める各事業への財源とする。退職手当基金……年度間負担の平準化を図る目的に、平均退職金と実際の退職金との差額を基金積立又は取崩により調整。(増減理由)施設整備基金……公共施設等の老朽化対策等の財源として取崩するとともに、今後の大型事業の財源として計画的な積立を実施。鉄道経営助成基金……土佐くろしお鉄道の赤字補てんの財源とするため取崩するとともに、今後も継続して支援するための財源として計画的な積立を実施。ふるさと応援基金……各種単独事業の財源として基金を取崩するとともに、ふるさと納税寄付金の積立を実施。退職手当基金……退職金実績額が平均退職金を上回ったため財源調整として取崩を実施。(今後の方針)特定目的基金については、各基金設置条例に規定された目的を達成するため、計画的な運用に努めていく。特に、施設整備基金については、今後控えている小学校の統合や図書館・市民会館の建替などの大型事業への対応に加え、公共施設等の老朽化対策など、多額の財政需要が見込まれており、将来負担の軽減のため、令和7年度以降も計画的な積立を行う。

その他特定目的基金

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2023年度)

有形固定資産減価償却率

令和5年度の有形固定資産減価償却率は、新庁舎及び統合中学校建設により、増加し続けてきた数値が大きく減少し大幅に改善した。しかしながら、旧施設は残存しているため、除却や改修等の抜本的対策が今後の課題である。また、償却率が80%前後の施設が多数存在しており、計画的な施設の除却・更新等を進め、公共施設等の最適な配置の実現に取り組む必要がある。

有形固定資産減価償却率

類似団体内順位20位/ 131団体

(参考)債務償還比率

令和5年度の債務償還比率は、新庁舎及び統合中学校建設に係る市債発行を行ったことで、前年度から大きく増加し、類似団体平均を大きく上回っている。比率は増加したものの、市債発行にあたっては、交付税算入率が高いものを活用し、将来にわたって必要な行政サービスを圧迫することがないよう計画的な償還を予定している。

(参考)債務償還比率

類似団体内順位126位/ 132団体

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

令和5年度の将来負担比率は、新庁舎及び統合中学校建設に係る市債発行を行ったことで、将来負担額が充当可能財源等を上回ったことにより大きく上昇した。一方で、今回の事業実施により有形固定資産減価償却率の大幅な改善が実現できた。しかしながら、旧施設は残存しているため、除却や改修等の抜本的対策が今後の課題である。また、依然として本市が保有する公共施設のうち、7割近くが築30年を経過しており、老朽化対策を必要とする施設(潜在的な将来負担)が増えている。今後は公共施設等総合管理計画(個別施設計画)に基づいた適正な配置や更新等を推進することで老朽化対策に積極的に取り組むとともに、償還財源の確保に努める。

将来負担比率と減価償却率の組合せ分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

令和5年度の将来負担比率は、新庁舎及び統合中学校建設に係る市債発行を行ったことで、将来負担額が充当可能財源等を上回ったことにより大きく上昇した。実質公債費比率は、改善を続けており、前年度と比べて減少し、類似団体平均を下回る水準で推移している。しかしながら、新庁舎及び統合中学校建設に係る市債発行に伴う償還が始まることで、比率は上昇することが見込まれる。また、その他の施設についても老朽化しているものが多く、中長期的な視点に立った施設の更新・最適な配置を行うことで、これまで以上に公債費の軽減・平準化に取り組み、両比率の抑制に努める。

将来負担比率と実質公債費比率の組合せ分析

施設類型別ストック情報分析表①(2023年度)

施設情報の分析欄

学校施設の有形固定資産減価償却率については、統合中学校建設により数値が大幅に改善した。今後においても、小学校(8校)の再編を検討しており、利用需要等を踏まえた適正配置を推進することで、更なる改善に努めていく。公民館の有形固定資産減価償却率については、前年度と比べて増加し、類似団体平均と比較しても高い水準で推移している。これは、施設更新をしていないことが原因であり、人口減少や少子高齢化といった社会情勢を踏まえた計画的な除却・更新等が喫緊の課題となっている。認定こども園・幼稚園・保育園の一人当たり面積については、前年度と比べて増加し、類似団体平均を大きく上回っている。これは少子化によるものであり、今後も少子化が進行していくことを念頭に、将来を見据えた適正配置を検討していく。

道路

類似団体内順位45位/ 131団体

橋りょう・トンネル

類似団体内順位49位/ 130団体

公営住宅

類似団体内順位46位/ 129団体

港湾・漁港

類似団体内順位22位/ 53団体

認定こども園・幼稚園・保育所

類似団体内順位57位/ 120団体

学校施設

類似団体内順位9位/ 131団体

児童館
公民館

類似団体内順位77位/ 117団体

施設類型別ストック情報分析表②(2023年度)

施設情報の分析欄

庁舎の有形固定資産減価償却率については、新庁舎建設により数値が大幅に改善した。庁舎及び消防施設以外の施設の有形固定資産減価償却率については、全て類似団体平均を上回っている。特に顕著なのは図書館、市民会館であり、減価償却率も90%を超え、経年劣化による老朽化が著しく、必要な耐震基準も満たしていないことから早期の更新(耐震化含む)が必要である。現在、複合化や旧市庁舎等跡地の活用検討を行っているが、しばらくの間は現状の施設を利用することとなる。

図書館

類似団体内順位122位/ 128団体

体育館・プール

類似団体内順位111位/ 130団体

福祉施設
市民会館

類似団体内順位110位/ 116団体

一般廃棄物処理施設

類似団体内順位77位/ 120団体

保健センター・保健所

類似団体内順位69位/ 113団体

消防施設

類似団体内順位30位/ 127団体

庁舎

類似団体内順位8位/ 131団体

一般会計等、全体、連結資金収支計算書内訳表(2023年度)

資金収支計算書

財務書類に関する情報①(2024年度)

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額は前年比1,139百万円増加(+1.6%)となった。変動の大きいものはインフラ資産であり、市道の改良整備工事事業を行ったことにより増加となった。負債総額は前年度比473百万円増加(+2.0%)となっており、工事等の大型事業に係る市債を発行したことにより、地方債が397百万円増加したことが要因となっている。全体会計においては、資産総額は前年度比1,138百万円増加(+1.4%)し、負債総額は前年度比298百万円増加(+0.9%)となった。一般会計と比較すると、資産総額に大きな差はないが負債総額は175百万円減少しており、市債の償還が進んだことにより、地方債等が75百万円減少したことが要因となっている。連結会計においては、資産総額は前年度比1,102百万円増加(+1.3%)し負債総額は前年度比307百万円増加(+0.9%)となった。全体会計と比較すると資産総額36百万円減少している。これは安芸広域市町村圏事務組合の物品の減価償却が進んだことが要因となっている。

貸借対照表ツリーマップ
資産合計
負債合計

2.行政コストの状況

一般会計等においては、家計支援クーポン給付事業や住民税非課税世帯給付金事業等の物価高騰対策事業等に伴う補助金が423百万円減少した一方、人事院勧告による給与表の改訂に伴い人件費が130百万円増加したことや、維持補修費や減価償却費が増加したことにより物件費が373百万円増加した等により、純経常行政コストが55百万円増加(+0.5%)している。純行政コストについては、平成30年豪雨に伴う災害復旧が完了したことにより災害復旧費が減少したため、864百万円の減少(-6.5%)となっている。全体会計については一般会計等と概ね同様の動きとなっている。連結会計については、一般会計等と同様に物価高騰対策事業による補助金の減少はあるが、高知県後期高齢者医療広域連合等の補助金の増加により補助金等が-302百万円(-2.9%)と減少幅が縮小され、純行政コストは356百万円増加(+1.8%)となっている。

純経常行政コスト
純行政コスト

3.純資産変動の状況

一般会計においては、物価高騰対策事業等に伴う国県等補助金が1,179百万円減少(-22.0%)したことにより財源は792百万円減少(-5.9%)したが、純行政コストの減少したこともあり差額は72百万円増加(47.4%)となっている。全体会計及び連結会計についても一般会計等と概ね同様の動きとなっている。

本年度差額
本年度末純資産残高
本年度純資産変動額

4.資金収支の状況

一般会計等の業務活動収支においては、人事院勧告による給与表の改正により人件費が増加した一方で物価高騰対策事業に係る補助金の減少により、業務支出が-336百万円減少(-3.2%)したことや、比較的大きな災害がなかったため災害復旧事業費が減少したことで臨時支出が915百万円減少(-73.1%)したこと等が要因で1,256百万円増加(+523.5%)となっている。投資活動収支においては、昨年度のような大型事業が少なくマイナス収支額が4,090百万円減少となっている。財務活動収支においては、大型事業の減少により地方債等の発行収入が大きく減少したため4,604百万円減少(-90.6%)となっている。本年度末現金残高においては、110百万円増加(+19.7%)となっているが、繰上償還や市債発行の抑制などの公債管理に努めていく必要がある。全体会計及び連結会計においては、一般会計等と概ね同様の動きとなっている。

業務活動収支
投資活動収支
財務活動収支

財務書類に関する情報②(2024年度)

1.資産の状況

分析欄:1.資産の状況①住民一人当たり資産額においては、前年度と比較し増加しており人口減少が主な要因となっている。②歳入対資産比率においては、昨年度よりも増加しており、これは市債発行収入の減少により歳入総額が減少したことが要因となっている。③有形固定資産減価償却率においては、資産取得よりも減価償却が進んだことにより増加している。

①住民一人当たり資産額(万円)
②歳入額対資産比率(年)
③有形固定資産減価償却率(%)

2.資産と負債の比率

④純資産比率においては、昨年度とほとんど変化はない。類似団体平均値を下回っている要因として、大型事業に係る地方債の発行により地方債残高が増加したことで純資産の割合が小さくなったことがあげられる。⑤将来世代負担比率においては、昨年度とほとんど変化はない。類似団体平均値を上回った要因として、純資産比率と同様に地方債残高の増加したことで数値が大きくなっている。繰上償還等により地方債残高の圧縮を図り将来世代の負担軽減に努める必要がある。

④純資産比率(%)
⑤将来世代負担比率(%)

3.行政コストの状況

⑥住民一人当たりの行政コストにおいては、人口減少よりも物価高騰対策事業費の減少や災害復旧事業費の減少による純行政コストの減少が上回ったことにより、昨年度よりも減少している。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

4.負債の状況

⑦住民一人当たりの負債額においては、人口も減少している中で地方債残高の増加もあり昨年度よりも増加し、類似団体平均値を上回っている。繰上償還や市債発行の抑制を行い地方債残高の圧縮を図る。⑧業務・投資活動収支においては、昨年度からマイナス収支が大きく減少いている。これは昨年度に大規模な公共施設整備を行ったためである。また今年度は大きな災害もな業務活動収支が増加しているためである。

⑦住民一人当たり負債額(万円)
⑧基礎的財政収支(百万円)
⑧業務・投資活動収支(百万円)

5.受益者負担の状況

⑨受益者負担比率においては、経常収益が減少したことにより減少している。

⑨受益者負担比率(%)

よくある質問

このページで何が分かりますか?

高知県安芸市の2024年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。

データの出典はどこですか?

総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。

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