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地方財政ダッシュボード

愛媛県大洲市の財政状況(2014年度)

🏠大洲市

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2014年度)

財政力指数の分析欄

平成17年1月1日に4市町村により合併しましたが、いずれの市町村も財政力が弱い団体であったため、合併以降も類似団体平均を下回っています。なお、平成22年度国勢調査において人口が5万人を下回ったため、類似団体の累計が平成23年度より変更となり、比較する指数が低減しています。市内に中心となる産業がなく、財政基盤が弱い状況ですが、企業誘致の促進や、市税収入の増加など自主財源の確保に努めます。

経常収支比率の分析欄

公債費負担適正化計画に基づき公債費を抑制し、また、集中改革プランによる人件費や補助・負担金、委託料など経常的な支出の点検、見直しにより平成22年度及び平成23年度は類似団体を下回る水準となっていましたが、平成24年度は臨時財政対策債を発行しなかったため、比率が悪くなりましたが、平成25年度及び平成26年度は、発行可能額の約半額を発行したため、経常収支比率が改善しています。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

平成17年1月に4市町村が合併した大洲市は行政区域が広いため、合併後、市民サービスの低下を招かないよう旧町村役場を支所として、また、連絡所、公民館、その他公共施設もそのまま存続させています。このような地理的要因により類似団体より行政経費が上回っている状況です。なお、類似団体の累計の変更により、平成23年度から類似団体の平均値に接近しています。今後も集中改革プランによる組織・機構の改革を図り、各種関係施設の整理・統廃合などの見直しを進め、行政の効率化に取り組んでいきます。

ラスパイレス指数の分析欄

平成18年度に給与構造改革を実施し、市町村合併した職員間の給与格差の是正措置を行い、給与水準の適正化を図りましたが、ラスパイレス指数は依然として低い状況にあります。なお、平成23年度及び平成24年度は、東日本大震災復興財源に充てるため、国家公務員の給与削減が行われたことで、100を超える値(平成24年7月より当市も給与削減を行った結果、99.9となっています。)となりましたが、平成25年度はその措置が終了したため、再び100を切る値となりました。平成26年度もほぼ横ばいとなっています。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成23年度に類似団体の累計の変更があったものの、依然として類似団体平均を上回っている状況です。これは行政区域が広いという地理的要因により、公民館や保育所といった公共施設が多くなっていることが要因となっています。今後も定員管理適正化計画による適正な定員管理に努めます。

実質公債費比率の分析欄

公債費負担適正化計画を策定し、市債の発行を抑制したことで、公債費は平成18年度をピークに順次改善し、平成23年度決算値で16.9%となり、当面の目標であった18%未満を達成しました。平成26年度もその値は改善しており、引き続き18%を超えることのないよう、公債費の適切な管理に努め、財政の健全化を進めます。

将来負担比率の分析欄

過去の市債発行による影響で類似団体平均よりも悪い状況でしたが、公費費負担適正化計画に基づき市債の新規発行を抑制し、市債残高の減少に努め、また、財政調整基金等への基金積み増しにより充当可能財源が増加したため、数値は年々改善し、平成25年度は類似団体平均よりも低い比率となり、平成26年度においても引き続き低い値となりました。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2014年度)

人件費の分析欄

行政区域が広いという地理的要因により、人口千人当たり職員数は類似団体に比べ高い値となっていますが、ラスパイレス指数が低いことなどから、経常収支比率における人件費の割合は、類似団体平均と同程度となっています。給与水準や定員適正化計画に基づく職員数の削減に取り組み、今後も計画に沿った職員数の適正化に努めます。

物件費の分析欄

物件費については、職員減少分を臨時職員等の雇用で補っているなどの理由により年々増加しています。また、平成26年度は周年事業として公共施設等の修繕に取り組んだことも増加の要因となっています。今後も集中改革プランに沿って事務事業の見直しを行い、委託料などの経常的支出の点検・見直しを進め、引き続き支出の抑制に努めます。

扶助費の分析欄

扶助費については、全国平均を下回っていますが、平成24年度は法改正に伴う障がい者の自立支援給付費の影響により前年に比べ割合が大幅に高くなり、以降も増加しています。なお、平成23年度より類似団体の区分変更があったため、平成22年度の類似団体との差が開いています。今後も医療や介護分野での支出が増加し、また、高齢化も進むことから扶助費の増加が見込まれますが、限られた財源を効率的に活用するよう努めます。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は類似団体を下回っています。その他の経費は主に公営企業(法非適)等に対する繰出金となっています。施設の老朽化や下水道の整備を進めていることなどにより年々繰出額が大きくなっています。下水道、簡易水道事業等建設改良により地方債の発行が伴う事業については、後年度に過度な負担が伴わないよう、引き続き公債費負担適正化計画に沿った健全経営に努めます。

補助費等の分析欄

消防・し尿処理・特別養護老人ホーム等を運営している事務組合に対する負担金が要因となり、類似団体平均を上回っています。平成25年度及び平成26年度と、加入している一部事務組合の一部起債の償還が終了したため負担金が減り数値が改善しました。今後も集中改革プランに沿って負担金・補助金等の支出に対する見直しを行い、その抑制に努めます。

公債費の分析欄

過去に実施した大型建設事業の際に発行した市債の償還金の影響で、類似団体平均より上回っている状況ですが、平成18年度に公債費負担適正化計画を策定し、計画に基づき新規発行額を抑制することにより、毎年改善されています。平成26年度も元利償還金額が減少したため、数値の改善が図られました。今後も、学校耐震化等大型の建設事業が予定されていますが、適切な起債管理に努めます。

公債費以外の分析欄

扶助費については類似団体平均を下回っていますが、人件費及び補助費等についてはほぼ平均値、物件費は類似団体平均を上回っている状況です。また、臨時財政対策債の借入を平成24年度は行わず、平成25年度及び26年度は、発行可能額の約半分に抑制したため、経常収支比率が悪くなっています。

実質収支比率等に係る経年分析(2014年度)

分析欄

・財政調整基金残高…平成20年度以降、毎年積み増しを行うことができ、平成24年度に目標としていた30億円を積み立てることができました。以降、運用益の積立を行っています。・実質収支額…行政改革大綱などに基づき人件費の削減や補助・負担金の見直し・削減などを進め、その割合が高くなってきましたが、基金積立を行ったことや臨時財政対策債の借入を抑制したことにより繰越金が減少し、割合が低くなっています。・実質単年度収支…基金積立を行うことに伴う繰越金の減少や臨時財政対策債の借入を抑制したことにより、平成22年度をピークに年々低くなっています。平成25年度及び26年度は、基金積立を財政調整基金ではなく、他の目的基金に積み立てたため赤字となっています。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2014年度)

分析欄

住宅新築資金等貸付事業特別会計については、貸付金償還金の徴収に力を入れるものの、滞納額は年々増え、赤字額も増加しています。一般会計については、行政改革大綱等に基づく行政改革の成果により黒字額を確保しています。病院事業会計については診療収入の減少等により、水道事業会計については水道使用料収入の減少により厳しい事業運営となっており、資金剰余金は減少傾向にあります。工業用水道事業会計については、一定程度の資金剰余額を保っています。国民健康保険特別会計については、国民健康保険財政調整基金を取り崩しながら会計を運営していましたが、平成26年度に赤字となりました。平成27年度より保険税の改定を行い、対応しています。後期高齢者医療特別会計については、徴収した保険料のうち、年度を超えて県後期高齢者医療広域連合へ納める額が実質収支額となっています。介護保険事業特別会計については、3年に1度、事業計画を見直しながら保険料を見直し、黒字額を確保しています。

実質公債費比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

【元利償還金等(A)について】○元利償還金公債費負担適正化計画に沿って新規起債の抑制を図っていること及び借入利息の高い起債の償還が終了していることなどから減少しています。○公営企業債の元利償還金に対する繰入金主に病院施設整備事業債償還金の減少により減少傾向にあります。○組合が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等し尿処理施設整備に対する負担金が主なものですが、一部起債の償還が終了したことにより減少しています。○債務負担行為に基づく支出金支出額は年々減少しており、今後も減少傾向です。【算入交際費等(B)について】○算入公債費等元利償還金は減少傾向にあるのに対し、算入公債費等は算入率の高い新規発行債を発行しているため、ほぼ横ばいで推移しています。

将来負担比率(分子)の構造(2014年度)

分析欄

一般会計等に係る地方債の現在高は、公債費負担適正化計画に沿った地方債発行の抑制により年々減少しています。公営企業債等繰入見込額については、一般会計同様、公債費負担適正化計画に沿って地方債発行を抑制しています。現在、公共下水道の整備を進めていますが、繰入見込額は、ほぼ横ばいで推移しています。組合等負担等見込額については、新規借入があまりなく、毎年減少傾向となっています。平成26年度は、消防事務組合が新規借入を行ったため増加しています。充当可能基金については、財政調整基金などの積み増しを行うことにより増加しています。基準財政需要額算入見込額は、一般会計等に係る地方債の現在高が減少しているにもかかわらず、ほぼ横ばいで推移しています。これは、新規発行債について、算入率の高いものを発行しているためです。将来負担額は毎年減少していますが、充当可能財源はほぼ横ばいで推移しているため、将来負担比率の分子は年々減少しています。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,