地域の概況
普通会計の構造(2024年度)
総額171億円
総額171億円
総額183億円
2026/10/21 保守対応
PHPの脆弱性に関する対応は、10月21日深夜に完了しました。
📣 2026/10/31 学会出席
2026年10月31日から11月1日まで福山市立大学 港町キャンパスで開催される第37回全国大会に、討論者として出席します。
総額171億円
総額171億円
総額183億円
人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(令和7年4月現在40.8%)に加え、長引く不況や主要産業である農業及び観光業の低迷等により、財政基盤は弱く、依然として類似団体平均を下回っている。地域経済活性化の推進や人口増加対策、徴収努力を進めるなど、収入確保を引き続き図っていく。また、適正な職員定数管理を含めた経常経費の抑制と、事務事業評価による施策の重点化を進め、財政の健全化を図る。
類似団体平均を1.7%下回る91.6%となった。退職手当や除排雪経費等の増により、人件費及び維持補修費が増となったが、追加交付により普通交付税が増となり、前年度より0.1%下降した。類似団体平均は下回っているが、一般会計から下水道事業をはじめとした特別会計への繰出金が占める割合が、人件費、公債費に次いで大きく、他会計繰出金が含まれる「補助費等」「その他」項目は類似団体の中でも高水準になっている。当市は、全市下水道化計画を積極的に進め、約99%の下水道普及率を誇るが、短期間での整備により下水道会計への繰出しが多額となり、経常収支比率を押し上げる結果となっている。下水道会計の健全経営を目指すとともに、人件費の適正な管理及び施設の管理経費など、更なる経常経費の抑制に努める。
類似団体平均を上回っている主な要因は、維持補修費が高いことにある。維持補修費では、豪雪地帯の当市の特徴として、除雪経費が類似団体と比べて高く、土木費において40千円、448%と類似団体を大幅に上回っている。今後は、人件費を含めた経常的経費の抑制に努め、行政コストのスリム化を図っていく。
類似団体平均を0.5ポイント下回っている。令和5年12月に策定した飯山市職員定員管理計画に基づき計画的に職員数の増員を実施しており、新規採用職員の増加に伴い指数の微減傾向が続いている。引き続き、定員管理計画や財政状況を鑑み適切な給与水準の維持に努める。
類似団体平均を0.07ポイント下回っている。平成27年2月に策定した飯山市行財政健全化プランに基づき職員削減を実施し、平成26年度から継続して類似団体より低い値となってきているが、現在は令和5年12月に策定した飯山市職員定員管理計画に基づき計画的に職員数の増員を実施している。引き続き、行政需要や退職者数とのバランスをとりつつ適正な人員管理に努める。
前年と比較して0.1%減少と、ほぼ横ばいとなった。過疎脱却に向けた事業実施に伴う過疎債の活用、北陸新幹線飯山駅周辺や駅西線の整備など重点事業への投資や道の駅拡張整備による起債償還があり、今後は令和7年度の城北小学校開校に向けた校舎等の建設及び周辺道路の整備もあるため、起債残高及び償還額はしばらく横ばいとなることが予想されている。事業の選択と集中を図ることで、重点事業以外の新規事業の着手を抑え、新規地方債の発行を抑制し、さらに、実質公債費比率の構成要因でもある下水道事業への繰出金については、段階的に下水道料金の見直しを行なうことで繰出金を抑制し、起債許可団体の18%を超えないよう努める。
将来負担比率は令和2年度から数値の計上はなく、令和6年度決算においても同様となった。将来負担比率が計上されなくなった要因としては、充当可能基金は減少となったものの、下水道事業の起債償還が進んでいることに伴い公営企業債等繰入見込額が減少したことによるものとなっている。今後もこの状態が維持できるよう、事業実施の適正化を図り、財政の健全化に努める。
人件費に係る経常収支比率は、類似団体平均と比較すると0.5%下回っている。会計年度任用職員制度の開始から類似団体平均とほぼ同じ状況で推移している。ゴミ処理及び消防業務を一部事務組合で行っていることにより一部事務組合の人件費分に充てる負担金や会計年度任用職員分の人件費は、人口1人当たりの歳出決算額で類似団体平均を上回っており、これらも含めた人件費関係経費全体について抑制していく必要がある。
物件費に係る経常収支比率は、前年に引き続き類似団体平均と比較して2.3%下回っている。労務単価の増等による委託料の増により経常的な物件費の額が増加し、前年度より1.6%の増となった。
扶助費に係る経常収支比率は、類似団体を4.4%下回っている。決算額では、低所得者支援及び定額減税補足給付金給付事業があったものの、物価高騰対応低所得世帯重点支援給付金給付事業及びひとり親世帯等生活支援特別給付金給付事業等の事業完了により、前年比46,140千円の減となった。今後も資格審査等の適正化などにより適正な給付を行う。
その他に係る経常収支比率は、14.6%で類似団体を1.8%上回っている。下水道事業会計の法適化により、一般会計からの繰出金の区分が繰出金から補助費等へ変更になったことにより、前年度より6.3%減少している。
補助費等に係る経常収支比率は、類似団体より2.0%上回っている。下水道事業会計の法適化により、一般会計からの繰出金の区分が繰出金から補助費等へ変更になったことにより、前年度より3.5%上昇している。全市下水道化計画により下水道施設の整備を積極的に進めてきた結果、下水道普及率は99%に達したが、反面下水道債の償還等に係る下水道会計への繰出しが多額となっている。下水道事業会計の健全化を図るとともに、普通会計の負担額を減らしていくよう努める。また、補助金等見直し検討委員会において、毎年度見直しを行うことにより、補助金・負担金の縮小・廃止を実施しており、今後も継続していく。
公債費に係る経常収支比率は、類似団体平均を1.7%上回る20.3%となり、前年度より0.6%減少した。人口1人当たりの決算額では、公営企業債の償還相当繰出金・一部事務組合の起債償還相当負担金などはいずれも類似団体平均より高い数値となっている。これは、下水道事業特別会計への繰出しや岳北広域行政組合への公債費分負担金が高額になっていることによる。また、駅西線の整備に伴う償還がしばらく続くことや道の駅拡張整備事業に伴う起債の償還が始まったことにより、公債費が増加している。今後は必要最低限の新規発行債とし、健全な財政運営に努めていく。
公債費を除いた経常収支比率は、71.3%で類似団体を3.4%下回っている。繰出金を含む補助費及びその他の項目以外は類似団体平均と概ね同水準もしくは下回っている。人件費の増やそれに伴う委託料の増等により、前年度と比較し0.5%増となった。
総務費は住民一人当たり149千円と類似団体と比較して9千円高くなっているが、これは物価高騰等への支援である市民生活応援券の発行や各集落の共同集会施設改修への補助、庁舎システム改修に要する経費によるものである。商工費が住民一人当たり49千円と類似団体と比較して19千円高くなっているが、これは観光施設の指定管理及び誘客のための観光イベント等に要する経費によるものである。土木費が住民一人当たり145千円と類似団体と比較して77千円高くなっているが、これは冬期間の道路除雪及び市道舗装修繕に要する経費によるものである。教育費が住民一人当たり148千円と類似団体と比較して72千円高く、前年決算比では63千円高くなっているが、これは新統合小学校開校に向けた校舎等の建設等に要する経費によるものである。
類似団体内順位35位/ 132団体
類似団体内順位40位/ 132団体
類似団体内順位66位/ 132団体
類似団体内順位13位/ 132団体
類似団体内順位50位/ 132団体
類似団体内順位63位/ 132団体
類似団体内順位4位/ 132団体
類似団体内順位2位/ 132団体
類似団体内順位117位/ 132団体
類似団体内順位20位/ 132団体
類似団体内順位77位/ 132団体
類似団体内順位87位/ 132団体
類似団体内順位9位/ 132団体
類似団体内順位35位/ 132団体
維持補修費については、住民一人当たり54千円と類似団体と比較して41千円高くなっている。これは、豪雪地帯である当市の特徴の道路等の除排雪に要する経費によるものである。補助費等については、住民一人当たり141千円と類似団体と比較して35千円高くなっている。これは、下水道事業会計への繰出金及び岳北広域行政組合の分担金によるものである。普通建設事業費(うち新規整備)においては、住民一人当たり101千円と類似団体と比較して77千円高く、前年決算比では38千円高くなっている。これは、令和7年度に開校する新統合小学校建設関連経費によるものである。
類似団体内順位49位/ 132団体
類似団体内順位30位/ 132団体
類似団体内順位77位/ 132団体
類似団体内順位87位/ 132団体
類似団体内順位67位/ 132団体
類似団体内順位22位/ 132団体
類似団体内順位1位/ 132団体
類似団体内順位9位/ 132団体
類似団体内順位4位/ 132団体
類似団体内順位3位/ 132団体
類似団体内順位35位/ 132団体
類似団体内順位91位/ 132団体
類似団体内順位79位/ 132団体
類似団体内順位49位/ 132団体
類似団体内順位2位/ 132団体
標準財政規模に対する財政調整基金残高比率については、大雪の影響により道路除雪の経費が増大したため取崩が多く、前年度から2.20%減少した。実質収支額比率及び実質単年度収支比率は、それぞれ収支額の増減により変動した。
連結実質赤字比率については、構成する会計全てにおいて黒字であり、標準財政規模構成比では、一般会計と水道事業会計で全体の約83%を占めている。今後も、連結実質赤字が発生する見込みはない。
元利償還金等における構成比は、元利償還金と公営企業債の元利償還金に対する繰出金で全体の約97%を占めている。この中で、元利償還金が前年度比で0.4%増加。また公営企業債については、前年から4.5%減少となっている。平成28年度の過疎債借入事業の元金償還が始まり大きく増加している。今後も過疎債の借入を予定しており元金償還が続くため、しばらくの間は横ばいが続くと思われる。また、算入公債費等については前年比19百万円減少しており、分子全体としては前年度比71百万円減少している。
満期一括償還地方債なし
将来負担額において、一般会計等に係る地方債の現在高が62%を占め、次いで公営企業債等繰入見込額が26%となっている。また、充当可能財源等では、後年度以降に普通交付税の算定要因となる額を示す基準財政需要額算入見込額が66%を占めている。一般会計等に係る地方債の現在高が減少していることに加え、公営企業債の償還が進んでいることなどから将来負担額(A)は減少した。また、充当可能財源等(B)も前年と比べ減少したものの、将来負担比率の分子がマイナスとなったため将来負担比率が算出されなかった。
(増減理由)域中核医療機関支援事業等へ愛する飯山ふるさと基金を465百万円、減債基金を300百万円取り崩した一方、ふるさと寄附金事業により愛する飯山ふるさと基金へ301百万円、令和7年度開校の城北小学校の建設により借り入れた起債の償還額が増加していくことを見込み、減債基金に241百万円を積み立てたこと等により、基金全体としては471百万円の減となった。(今後の方針)未収金対策の強化、受益者負担の適正化等、行財政改革を推進するとともに、ふるさと納税寄附額の確保に努めることで基金残高の維持・増加に取り組む。
(増減理由)一般財源の財源不足を補うために463百万円を取り崩した一方、経費の節減等により302百万円を積み戻すことができた。大雪の影響により道路除雪の経費が増大したため取崩が多くなっている。(今後の方針)未収金対策の強化、受益者負担の適正化等、行財政改革をを推進し、大雪や大規模災害の発生等、不測の事態に備えるため基金残高を確保する。
(増減理由)駅西線の整備や道の駅拡張整備事業に伴う起債償還のために300百万円を取り崩した一方、経費の節減等により241百万円を積み戻すことができた。(今後の方針)過疎対策事業債等の償還が本格化しており、公債費の増加が今後も見込まれるため、経費の節減等により可能な限り基金残高の確保に努める。
(基金の使途)愛する飯山ふるさと基金・・・魅力あるふるさとづくりに要する費用飯山市環境施設整備基金・・・環境施設の整備充実・改善に要する費用飯山市退職手当基金・・・職員の退職手当に要する費用飯山市産業振興基金・・・産業振興を図る施策事業の実施に要する費用飯山市情報化推進基金・・・情報化の推進に要する費用(増減理由)ふるさと寄附金を愛する飯山ふるさと基金へ301百万円積み立てた一方、寄付者の意向に沿った事業(地域中核医療機関の充実等)へ465百万円充当した。その他の基金についても、後年度以降の事業に対応するため計画的に積み立てを行い、その他特定目的基金全体で315百万円を積み立て、567百万円を充当した。(今後の方針)行財政改革による歳出の削減やふるさと寄附金等インターネットによる寄付を積極的に推進し、基金残高を確保する。
当市では平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画において、策定後20年間で公共施設等の延べ床面積を20%以上削減するという目標を掲げ、老朽化した施設の集約化・複合化や除却を進めることで、施設保有量の適正化を図っている。有形固定資産減価償却率については類似団体より高い水準にあるが、総合管理計画に基づき策定した個別施設計画により、今後の公共施設のあり方を検討し、計画的な予防保全による長寿命化、廃止、集約、複合化といった再配置を図ることで、施設の適正管理に努める。
類似団体内順位126位/ 131団体
公営企業債の償還が進み、地方債現在高が減少してきているとともに、充当可能基金残高の増により分子が減少。また、普通交付税・特別交付税が前年に比べ増加したこと等により分母は増加。これらにより債務償還比率は前年に比べさらに減少し、類似団体との比較も低く推移している。
類似団体内順位23位/ 132団体
公営企業債等の償還が着実に進んできており、将来負担比率は年々低下し、令和5年度においても前年度に引き続き計上されなかった。一方、有形固定資産減価償却率は、類似団体よりも高い状況となっており、主な要因としてインフラ資産の建物(ポンプ場等)の減価償却率が高いことが挙げられる。個別施設計画に基づき、老朽化対策に積極的に取り組んでいく。
普通会計における地方債の残高は令和元年度東日本台風災害の復旧事業・過疎対策事業債の活用等により増加したが、地方債の償還が進み残高が減少してきていることや充当可能財源等の増加により将来負担比率は前年に引き続き計上されなかった。実質公債費比率においては、類似団体内平均値が減少にある中、当市においても微減となったが、過去の過疎対策事業債の元金償還が始まっており、令和6年度あたりがピークと見込んでいる。今後も公債費の適正化に努めていく必要がある。
●上記施設の有形固定資産減価償却率については、増減に影響を与えるような大規模な工事等がなかったことから上昇している。類似団体平均と比較して率が特に高い施設は道路、学校施設、認定保育園、幼稚園、保育所であり、特に低い施設は公営住宅、児童館である。また同程度の施設は橋りょう・トンネル、公民館である。なお児童館については、平成29年度に建設した施設があることが影響し、比較的に減価償却率が低くなっている。●また一人当たり延長・面積については、市の人口が減少しているためほぼ全てで僅かに増加している。なお、学校施設については、小学校の統合により1人あたりの面積は今後減少する見込みである。●老朽化が進んでいる施設については、公共施設等総合管理計画及び個別施設計画の改訂等後に長寿命化整備或いは統合廃止などの具体的な取り組みを進めることとしている。
類似団体内順位118位/ 131団体
類似団体内順位97位/ 130団体
類似団体内順位3位/ 129団体
類似団体内順位94位/ 120団体
類似団体内順位123位/ 131団体
類似団体内順位2位/ 77団体
類似団体内順位56位/ 117団体
●上記施設の有形固定資産減価償却率については、増減に影響を与えるような大規模な工事等がなかったことから上昇している。類似団体平均と比較して率が特に高い施設は体育館プール、庁舎、保健センターであり、特に低い施設は市民会館、福祉施設である。また同程度の施設は消防施設である。なお市民会館については、平成27年度に建設した施設であることが影響している。●また一人当たり面積については、市の人口が減少しているためほぼ全てで僅かに増加している。なお、保健センターは類似団体と比較すると規模は小さいが、新生児の減少や人間ドック受診者の増加などで、特に手狭になっているという状況ではない。●老朽化が進んでいる施設のうち、庁舎については、令和2年度に策定した長寿命化計画に基づき整備を進めていく。また消防施設は、地区単位の消防団待機施設のみを更新することとし、その下部組織の施設については更新をせず、その後は集落の公会堂等を使用してもらうこととしている。その他の施設は、公共施設等総合管理計画及び個別施設計画の改訂等後に長寿命化整備或いは統合廃止などの具体的な取り組みを進めることとしている。
類似団体内順位97位/ 128団体
類似団体内順位114位/ 130団体
類似団体内順位5位/ 110団体
類似団体内順位4位/ 116団体
類似団体内順位88位/ 120団体
類似団体内順位93位/ 113団体
類似団体内順位60位/ 127団体
類似団体内順位108位/ 131団体
一般会計等において、令和6年度の資産総額は64,155百万円、負債総額は13,651百万円である。前年度末と比較して、資産総額は505百万円減少(△0.78%)、負債総額は185百万円減少(△1.34%)した。資産減少の主な要因は、消融雪施設や道路等の減価償却に伴うインフラ資産の減少や、公共施設等整備事業等の実施に伴う基金の取崩し等であり、負債減少の主な要因は地方債(1年内償還予定を含む)の償還が進み、地方債残高が減少したことである。全体会計では資産総額が94,549百万円、負債総額が32,195百万円となり、前年度と比較して大幅に増加しているが、これは下水道事業会計が公営企業会計を適用したことで新たに連結されたことによるものである。さらに連結会計(資産総額97,943百万円、負債総額32,981百万円)では、全体会計に比べて資産が3,394百万円、負債が786百万円多くなっている。これは、北信広域連合が保有している基金や各種施設、あるいは岳北広域行政組合の地方債等の資産・負債を計上しているためである。今後は、保有する有形固定資産は将来の維持管理・更新費用を伴うものであるため、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の集約化・複合化を進めるなど公共施設等の適正管理に努めるとともに、新規発行する地方債の抑制などによる負債の圧縮を進める必要がある。
分析:一般会計等において、経常費用は14,181百万円、純行政コストは13,647百万円である。前年度と比較して、経常費用は168百万円増加(+1.20%)、純行政コストは211百万円増加(+1.57%)した。行政コスト増加の主な要因は、人件費が202百万円増加したことや、ふるさと納税の寄付金等に伴う物件費(3,287百万円)の増加等により、業務費用が前年度から423百万円増加したことである。経常費用のうち業務費用(9,149百万円)が移転費用(5,032百万円)を上回っており、そのうち物件費と減価償却費(2,939百万円)の合計は純行政コストの45.6%を占めている。全体会計では、水道料金等を使用料及び手数料に計上し経常収益が多い一方、国保や介護の負担金等の移転費用も多くなり、純行政コストは一般会計等より4,667百万円多い18,314百万円となっている。連結会計では、連結対象企業等の事業収益を計上し経常収益が多い一方、経常費用も多く、純行政コストは一般会計等より6,647百万円多い20,294百万円となっている。今後は、ふるさと納税関連経費は寄付状況によって大幅な増減要因となりうるため、経費の精査に努めるとともに、施設の民間委託や指定管理者制度の導入等による人件費等の業務費用の削減、施設の集約化・複合化等による物件費や維持管理経費等の縮減をさらに進める。
一般会計等において、本年度差額は△321百万円(前年度の△663百万円から改善)であり、本年度末の純資産残高は前年度末から321百万円減少し50,504百万円である。前年度からの変化として、本年度純資産変動額は△321百万円となり、前年度(△572百万円)から減少幅が縮小した。純資産減少の主な要因は、税収等の財源(13,326百万円、うち税収等10,319百万円、国県等補助金3,007百万円)が純行政コスト(13,647百万円)を下回ったためである。全体会計では、国保・介護の保険税等が含まれるため税収等は一般会計等より多くなるが、本年度差額は△283百万円であり、下水道事業会計の期首純資産分が増加しことによる影響を含む本年度純資産変動額が6,501百万円となったことから、純資産残高は前年度比6,501百万円増加し62,353百万円となった。連結会計では、長野県後期高齢者医療広域連合の税収等の影響により財源が多くなっているものの、本年度差額は△282百万円となり、本年度純資産変動額は6,206百万円、純資産残高は前年度比6,206百万円増加し64,962百万円となった。今後は、純資産の減少は将来世代が利用可能な資源を過去・現世代が消費して便益を享受したことを意味するため、未収金徴収業務の一層の強化や国県等補助金の効果的活用等により財源の増加に努めるとともに、コスト見直しや行財政改革を推進し、純資産残高の維持・確保に努める。
一般会計等において、業務活動収支は2,335百万円、投資活動収支は△1,831百万円、財務活動収支は△245百万円であり、本年度末の資金残高は1,205百万円である。前年度との比較において、業務活動収支は417百万円の黒字幅拡大、投資活動収支は497百万円の赤字幅拡大、財務活動収支は353百万円の赤字幅縮小となり、本年度資金残高は前年度(946百万円)から259百万円増加した。投資活動収支の赤字拡大要因は、新たな小学校づくり事業の進捗に伴い、公共施設等整備費支出が2,665百万円(前年度比813百万円増)と大幅に増加したためである。財務活動収支が赤字となった要因は、地方債発行収入(1,566百万円)が地方債償還支出(1,810百万円)を下回ったことによる。全体会計では、保険税や水道料金等により業務活動収支が一般会計等より827百万円多い3,162百万円となり、投資活動収支は△1,944百万円、財務活動収支は△182百万円となった。連結会計では、業務活動収支が3,314百万円、投資活動収支が△2,030百万円、財務活動収支が△245百万円となった。今後は、行政活動に必要な資金を基金の取り崩しや地方債発行収入により確保している面があるため、新規事業を優先度の高いものに限定し地方債発行を抑制するなど、行財政改革をさらに推進して健全な資金管理に努める。
分析欄:1.資産の状況前年度と比較して、一人当たり資産額は4.5万円増加、歳入額対資産比率は0.27年減少、減価償却率は1.3%上昇した。一人当たり資産額の増加要因は新たな小学校づくり事業等の大型事業の進展(建設仮勘定の増加)等であり、減価償却率の上昇要因は昭和期等に整備された施設群が耐用年数の経過に伴い一斉に更新時期を迎えているためである。類似団体平均と比較すると、一人当たり資産額は大きく上回っており、歳入額対資産比率も上回っている。これは豪雪地帯ゆえの消融雪施設等のインフラ(道路等)資産の保有や、北陸新幹線開業に伴う周辺整備事業等によるものである。一方で、減価償却率も類似団体平均を大幅に上回っており、資産の老朽化が顕著に進んでいることが財務上の特徴である。今後は、将来の維持管理・更新費用等の財政負担を軽減するため、公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、施設の集約化・複合化や計画的な予防保全による長寿命化を進めるなど、公共施設等の適正管理と施設保有量の適正化に取り組む。
前年度と比較して、純資産比率は0.1%上昇、将来世代負担比率は0.3%上昇(悪化)した。純資産比率は、税収等の財源が純行政コストを下回ったため純資産残高自体は減少したものの、資産合計の減少率(△0.78%)が純資産の減少率(▲0.63%)を上回ったことから微増となり、将来世代負担比率は、特例地方債を除く地方債残高が新たな小学校づくり事業の実施に伴う地方債の発行等により微増したため上昇した。類似団体平均と比較すると、純資産比率は類似団体平均を上回っており、これまで形成した資産に対する自己財源での調達割合は高い。将来世代負担比率は類似団体平均を下回っており、将来世代への負担の程度は比較的抑制されている。今後は、新規に発行する地方債の抑制を継続的に行うとともに、高利率の地方債の借換えを進めるなど地方債残高を圧縮し、将来世代の負担のさらなる軽減と財政構造の健全化に努める。
前年度と比較して、2.6万円増加した。主な増加要因は、人件費等の業務費用の増加や、ふるさと納税に伴う経費などの物件費等の増加である。類似団体平均と比較すると、類似団体平均を上回っている。これは消融雪施設等の道路維持費といった豪雪地帯特有の行政需要が存在することや、ふるさと納税に要する物件費の割合が比較的高いことが影響している。ふるさと納税関連経費は寄付状況によって大幅な増減要因となりうる点に留意が必要である。今後は、ふるさと納税関連経費の適正な精査に努めるとともに、施設の民間委託や指定管理者制度の導入等による人件費の削減、施設の集約化・複合化による維持管理コストの縮減等、行財政改革を通じた行政コスト全体の抑制に努める。
前年度と比較して、一人当たり負債額は0.6万円増加、業務・投資活動収支は505百万円黒字幅が縮小した。一人当たり負債額の増加要因は、近年過疎債を活用した各種事業を実施してきた影響によるものであり、収支の黒字幅縮小要因は、日常的な行政活動の黒字を示す業務活動収支が2,367百万円の黒字であったものの、新たな小学校づくり事業等の進展等により投資活動収支の赤字が△2,302百万円に拡大したためである。類似団体平均と比較すると、一人当たり負債額は類似団体平均を下回っているが、業務・投資活動収支も類似団体平均を下回っている。今後は、将来世代への負担を考慮し、新規事業は優先度の高いものに限定するなど地方債発行の抑制に努め、地方債残高を縮小させていくとともに、日常的な行政支出の抑制により確実な業務活動収支の黒字を確保する。
前年度と比較して、0.1%減少した。減少要因は、人件費等の業務費用や補助金等の移転費用の増加に伴い経常費用が前年度から168百万円増加した一方で、使用料・手数料等の経常収益が5百万円減少したためである。類似団体平均と比較すると、類似団体平均を上回っている。これはケーブルテレビ事業特別会計のCATV使用料等の受益者負担額が経常収益に含まれていることや、各種施設の使用料等の確保が一定程度図られていることが要因である。今後は、公共サービスの費用に対する受益者負担の考え方を明らかにするとともに、税負担の公平性・公正性や透明性の確保に努めていく。
長野県飯山市の2024年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
ページ上部の関連リンクから、この自治体に紐づく地方公営企業ページへ移動できます。