地方独立行政法人芦屋中央病院：芦屋中央病院【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2016年度）

地域において担っている役割

町内唯一の入院機能を有する医療機関として、専門的な医療を提供するとともに、大学病院等の基幹病院等と連携を図り、高度急性期医療を終えた地域の患者を受け入れる後方支援病院としての役割を果たす。また、保有する在宅支援サービスを活用し、病院から在宅まで切れ目のない医療及び介護の提供を行う。住民の健康維持・増進のため特定健診やがん検診、予防接種等を行い、予防医療にも取り組んでいる。

経営の健全性・効率性について

平成12年度から継続している黒字経営を維持することができたが、新病院の建設や新病院での医療機能の充実のため人材確保や電子カルテ導入等の整備により費用が増加した。そのため、医業収支比率が低下し、職員給与比率が増加した。病床利用率の減少は、新病院で廃止する介護療養病床の患者が減少したことによる。また、入院単価が平均値より低いのは、一般病床と療養病床のケアミックス型のためである。外来患者の単価や材料費対医業収支比率が平均値より高いのは、院内処方であることが要因である。

老朽化の状況について

開設から40年が経過した施設は、耐用年数を過ぎている設備が多く、給排水設備をはじめ、空調設備、電気設備等に不具合が生じ、壁・床・天井の劣化も見られ、老朽化が著しい。今後も安全安心な医療を提供するため、新築移転することが決定し、平成28年10月に新病院建設工事に着手した。（新病院開院は平成30年3月）1床当たりの有形固定資産が平均値より大幅に低いのは、平成27年度に地方独立行政法人移行時の鑑定により固定資産の額が下がったことによる。

全体総括

新病院の建設や新病院での医療機能の充実のための人材確保や電子カルテ導入等、平成30年3月の新築移転に向けた先行投資の年となったが、平成12年度から継続している黒字経営を維持することはできた。平成28年度は、平均値と比べ悪い数値や、前年度と比べ大きく下がった数値はないが、新築移転後については、悪化することが見込まれる。

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