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前年度と同水準となっており,類似団体の平均を上回る0.82となっている。今後も,市税等の収納率向上に向けた取組を継続することにより,引き続き自主財源の確保に努める。
前年度より0.4ポイント改善し,84.8%となっている。歳出では,扶助費や公債費等の義務的経費の増加などにより経常経費充当一般財源が増加した一方で,歳入においては,市税を始め,地方特例交付金や普通交付税などの経常一般財源が増加している。比率は類似団体の平均を下回っているが,今後も持続可能な財政の維持・構築に向け,これまでの取組を継続・強化し,義務的経費の抑制に努める。
人件費・物件費及び維持補修費の合計額の人口1人当たり決算額は,類似団体の平均を下回っている。前年度に比べて,物件費は増加し,人件費・維持補修費は減少している。引き続き,定員管理及び給与の適正化による人件費の抑制に努めるとともに,民間委託・民間移管の推進や指定管理者制度の活用などによる物件費の抑制に努める。
1998年度(平成10年度)からの行財政改革大綱に基づき,8年間で449人の職員数の削減を行った。引き続き,「2006年度(平成18年度)から5年間(福山市中長期定員適正化計画(第1期計画))で約5%(約230人)の削減」を目標に取組を進め,2010年(平成22年)4月1日時点で246人の削減を行い,「2011年度(平成23年度)から5年間(福山市中長期定員適正化計画(第2期計画))で約6%(約200人)の削減」を目標に取組を進め,2015年(平成27年)4月1日時点で304人の削減を行った。また,2016年(平成28年)2月に新たに福山市定員適正化計画2016を策定し,2015年(平成27年)4月1日の人口10,000人当たりの職員数(市民病院を除く。)69.1人を基準として,これを上回らない職員数を基本に「2016年度(平成28年度)から5年間で約3%(約100人)の削減」を目標に取り組み,2020年(令和2年)4月1日時点74人を削減したところである。今後も,定員の適正化に努める。
繰上償還などの計画的な公債費対策の実施等により,類似団体の平均を4.3%下回る1.4%となっている。今後も,引き続き公債費対策に取り組み,比率の改善に努める。
公営企業債等繰入見込額の減少や,充当可能基金額の増加などから,充当可能財源等が将来負担額を上回ったことにより,前年度と同様に比率が算出されなくなっている。引き続き,健全で安定した財政運営に努める。
人件費に係る経常収支比率については,前年度より1.0ポイント改善し,類似団体の平均を3.6ポイント下回っている。今後も引き続き,定員管理及び給与の適正化に努め,人件費の総額抑制を図る。
扶助費に係る経常収支比率については,子ども医療対策費の拡充などにより,前年度より0.9ポイント上昇している。類似団体の平均を1.7ポイント下回っているが,今後は増加が見込まれる。
公債費に係る経常収支比率については,前年度と同水準で,類似団体の平均を1.7ポイント下回っている。繰上償還などの継続的な公債費対策に取り組んでいるが,依然として高水準で推移しており,引き続き,公債費対策に積極的に取り組む。
(増減理由)福山城築城400年記念基金に20.6億円,福山市財政調整基金に14.4億円及び福山市公共施設維持整備基金に1.2億円を積み立てた一方,小中学校等の環境整備に「福山市教育環境整備基金」から4.7億円を,総合体育館の整備に「福山市大規模事業基金」から2.9億円を,また,公共施設の維持補修及び整備に必要な経費の財源に充てるため「福山市公共施設維持整備基金」から0.8億円を活用したことなどによる結果,基金全体としては25.9億円の増加となっている。(今後の方針)財政需要や市債の発行額と残高の推移などを見通す中で,効果的に活用していく予定
(増減理由)前年度に生じた歳入歳出の決算剰余金の一部及び運用益を14.4億円積み立てたことによる増加(今後の方針)災害対策,社会保障関係費の増大,景気動向による法人関係税等の変動等に備えて,活用していく予定
(増減理由)運用益を191.4万円積み立てたことによる増加(今後の方針)経済事情の変動及び市債償還額の推移等を踏まえ,活用していく予定
(基金の使途)・福山市大規模事業基金:福山市の発展の基盤となる大規模事業を円滑に推進するための経費の財源に充てるもの・福山市教育環境整備基金:小中学校等の教育環境の整備充実のために必要な経費の財源に充てるもの・福山城築城400年記念基金:福山城の魅力を今によみがえらせ,その価値を後世に伝えるための事業に必要な経費の財源に充てるもの(増減理由)・福山城築城400年記念基金:福山城整備等に必要な経費の財源に充てるため,20.6億円を積み立てたことによる増加・福山市教育環境整備基金:小中学校等の教育環境の整備充実のため,4.7億円を活用したことによる減少・福山市大規模事業基金:総合体育館整備の財源として2.9億円を活用したことによる減少(今後の方針)・福山市未来創生人材育成基金:本市の未来を担う人材育成及び確保のための事業に必要な経費の財源に充てるため,新たに基金を創設し,5.0億円を積み立てる予定
有形固定資産減価償却率は51.6%と前年度より0.7%上昇し,老朽化が進んでいるものの,類似団体平均の61.7%を10.1%下回っており,資産の老朽化割合は類似団体平均より低くなっている。
債務償還比率は類似団体平均の663.5%を292.6%下回っており,充当可能財源を除いた将来負担額に対する経常一般財源等(経常経費充当財源等を除く)の割合が類似団体に比べ高くなっている。
将来負担比率は前年に引き続き,充当可能財源等が将来負担額を上回ったため,比率が算定されていない。
将来負担比率においては,平成27年度決算より,充当可能財源等が将来負担額を上回ったため,比率が算定されていない。また,実質公債費比率は,市債の総額管理の実施により,低下傾向にあり,類似団体と比較しても低い水準にある。
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