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収集されたデータの年度

2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度

指定団体等の指定状況

財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定

人口の推移

産業構造

財政比較分析表(2022年度)

財政力

財政力指数の分析欄

歳出においては、高齢者人口が多いことによる高齢者保健福祉費及び交付税措置がなされる地方債残高が多いことによる公債費に係る基準財政需要額がそれぞれ多額であることなどにより、基準財政需要額が類似都市平均を上回っている。一方、歳入においては、税収基盤が脆弱であるなど、財政力指数を押し下げている要因となっている。近年財政力指数は横ばい傾向であり、更なる市税収入の確保に努めるなど、財政基盤の強化に努める。

類似団体内順位:55/62

財政構造の弾力性

経常収支比率の分析欄

歳出において、公債費の増(+10.1億円)、歳入において、臨時財政対策債の減(-41.4億円)及び市税等の増に伴う基準財政収入額の増により普通交付税が減となったことなどにより、経常収支比率が5.5ポイント悪化し、依然として高い水準にあることから、引き続き行財政の改善に努める。

類似団体内順位:58/62

人件費・物件費等の状況

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

前年度と比較して4,347円増しており、類似都市平均と比較して1,473円上回っている。前年度より増となった理由は、人事給与管理システム整備費(3.3億円)や学校給食センター運営費(2.7億円)が増したことや、人口の減(-4,921人)により1人あたりのコストが増となったことが挙げられる。

類似団体内順位:38/62

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数の分析欄

平成21年1月から、ラスパイレス指数が高い要因であった市独自の制度を国に準じたものに改め、その後も国に準じた給与制度の見直しや市独自の見直しを行っており、類似団体平均より低い水準となっている。見直しの効果は継続的に維持され、今後も同程度の水準で推移していく見込みである。また、平成30年4月1日から職務職責に応じた人事・給与制度の見直しにより、給料月額が減額となった職員に対する段階的な経過措置が令和2年度末で終了したことなどから、令和4年度の指数は前年度よりも0.2ポイント減となっている。

類似団体内順位:9/62

定員管理の状況

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成29年度に本庁、支所等の業務のあり方の見直しを含めた大規模な組織改正を実施し、人口減少や少子化・高齢化が進展する中で地域の特性に応じた市民ニーズに対応するとともに、身近な手続きや困りごと、まちづくりの相談を地域の窓口で行うことができるようにするため、職員の体制を強化した。また、職員の年齢構成の歪みを是正するために職員採用の平準化を図ってきたこともあり、平成29年度以降は職員数を増加してきている。加えて、人口が毎年約5,000人ずつ減少しており、転出超過の状況が続いていることから、人口1,000人当たりの職員数は類似団体平均を上回り、乖離幅が拡大している状況にあると考えている。今後も解決すべき行政課題や多様化する市民ニーズに対応しつつ、必要な市民サービスの維持、向上を図っていくためには、デジタル化に対応するための体制整備など短・中期的には現状に見合った職員数を一定数確保する必要があるが、一方で、業務の処理方法の見直しや、ICT技術の利活用に取り組むなど業務の効率化も推進しているため、更に令和6年度から始まる定年延長に伴い、職員数については、急激な減少とはならないものの、長期的には減少していくよう業務量を踏まえながら適正な定員管理に努める。

類似団体内順位:47/62

公債費負担の状況

実質公債費比率の分析欄

標準財政規模が普通交付税及び臨時財政対策債の減などにより減少したことに加え、地方債の元利償還金充当一般財源が学校教育等施設整備事業債などに係る償還金の増により増加したことなどにより、0.9ポイント増となった。今後も大型事業の実施による公債費の増(令和6年度がピーク)が見込まれるため、投資的経費の抑制に努める。

類似団体内順位:56/62

将来負担の状況

将来負担比率の分析欄

臨時財政対策債等の地方債現在高が減したことにより将来負担額が減したものの、財政調整基金の減などにより充当可能財源等の減がさらに上回ったことにより、将来負担比率が5.9ポイント悪化し、類似都市平均を大きく上回っている。将来予測に注意を払い、中期財政見通しの的確な時点修正を行うとともに、持続可能な財政健全化に努める。

類似団体内順位:60/62

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)

人件費

人件費の分析欄

人件費における経常収支比率は、歳出決算額において職員給与費の減などにより減少したものの、経常収支比率に係る分母の増により前年比0.9ポイント増となった。今後とも民間委託の推進や指定管理者制度の導入拡大、職員給与の適正化などの取組みを通じて、人件費の抑制に努める。

類似団体内順位:19/62

物件費

物件費の分析欄

物件費における経常事業費は、学校給食センター運営費や東工場維持管理費の増などにより、経常収支比率は前年度比1.2ポイントの増となった。今後も事業の縮小・廃止等の見直しを行いながら改善に努める。

類似団体内順位:16/62

扶助費

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常事業費は、要保護及び準要保護児童就学援助費や訓練等給付費の増などにより、経常収支比率は前年比0.8ポイント増となった。また、類似団体平均と比較して高い水準で推移している要因として、原爆被爆関連経費等によるものである。今後も単独扶助費の見直しなどの取り組みを推進する。

類似団体内順位:53/62

その他

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っているのは、特別会計等に対する繰出金の増加が主な要因である。赤字補填的な繰出金となっている特別会計においては、料金の適正化を図ることなどにより、税収を主な財源とする普通会計の負担額を減らしていくよう努める。

類似団体内順位:55/62

補助費等

補助費等の分析欄

補助費等における経常事業費は、下水道事業会計繰出金の減などにより、経常収支比率は前年比0.3ポイント減となった。今後も様々な団体等に対する補助金、負担金等について費用負担のあり方等を検証し、継続的に見直しを行いながら改善に努める。

類似団体内順位:3/62

公債費

公債費の分析欄

臨時財政対策債や学校教育施設等整備事業債の増により公債費の総額が増となったことにより経常収支比率は1.9ポイントの増となった。今後は大型事業の実施による公債費の増が見込まれるため、特に資金手当債の発行を抑制するなど、公債費の抑制に努めていく。

類似団体内順位:62/62

公債費以外

公債費以外の分析欄

物件費や扶助費の増により、公債費以外の経常収支比率は前年比3.6ポイント増となった。地方交付税に大きく依存しない、自主的かつ安定的な再生基盤を確立するため、引き続き行財政の改善に努める。

類似団体内順位:16/62

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

総務費は、住民一人当たり74,587円となっており、類似団体平均に比べ高い状況となっている。これは、新市庁舎建設事業に係る投資的経費が主な要因である。民生費は、住民一人当たり234,960円となっており、類似団体平均に比べ高い状況となっている。これは、生活保護にかかる被保護率が高く、生活保護費にかかる扶助費が高いことが主な要因である。衛生費は、住民一人当たり78,520円となっており、類似団体内で最も高くなっている。これは、原爆被爆関連経費等により類似都市と比較して高い水準で推移しているためである。公債費は住民一人当たり61,908円となっており、、臨時財政対策債に係る元金償還が増となったこと等により、令和3年度と比較し3,546円の増となっており、類似都市と比較して高い水準で推移している。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり578,131円となっている。主な構成項目である人件費は、住民一人当たり64,351円となっており、類似団体と同程度である。扶助費は住民一人当たり201,074円となっており、原爆被爆関連経費等により類似都市と比較して高い水準で推移している。公債費は住民一人当たり61,908円となっており、臨時財政対策債に係る元金償還が増となったこと等により、令和3年度と比較し3,546円の増となっており、類似都市と比較して高い水準で推移している。普通建設事業費は住民一人当たり78,049円となっており、交流拠点施設整備(出島メッセ)の減などにより、令和3年度と比較し17,179円の減となっており、類似都市と比較して高い水準で推移している。

実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)

分析欄

歳出において、物件費が増となったものの、補助費等の減などにより前年度比232億円の減となった。また、歳入において地方税の増などにより歳出を上回ったことに伴い、実質収支・実質単年度収支ともに黒字となっている。【参考:直近の一般会計実質収支】令和4:6,794百万円、令和3:2,774百万円、令和2:2,749百万円

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)

分析欄

・水道事業給水収益の減により、事業規模が縮小した。また、未払金の増により、資金剰余額が減少したことにより、前年度より0.29ポイント減少している。・下水道事業下水道使用料の減により、事業の規模が減少したものの、現金・預金の増により、資金剰余額が増加したことにより、前年度より1.09ポイント増加している。・介護保険事業保険給付費の増加などにより歳出が増加したものの、保険料収納額等の歳入の増が歳出の増加を上回ったこと、前年度より0.15ポイント増加している。主な会計の主な要因について記載したが、全会計において赤字にはなっていない。

実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

令和2年度から令和4年度の3か年平均で算出した令和4年度の実質公債費比率は9.7%であり、令和3年度から0.9ポイント悪化している。これは、分子の主な構成要素である地方債の元利償還金充当一般財源が学校教育施設等整備事業債などに係る償還金の増により増加したことなどによるものである。

分析欄:減債基金

長崎市では満期一括償還地方債を導入していないことから、満期一括償還地方債の財源として減債基金に積み立てていない。

将来負担比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

【主な増減要素】・地方債残高(-23.3億円)公共施設等適正管理推進事業債+69.5億円臨時財政対策債-32.0億円地方道路等整備事業債-17.3億円旧合併特例事業債-17.3億円・充当可能基金(-30.1億円)財政調整基金-13.1億円減債基金-2.1億円土地開発基金-16.0億円・充当可能特定歳入(+17.9億円)都市計画税充当見込額の増+22.1億円・基準財政需要額算入見込額(-57.9億円)公債費-39.7億円下水道費-21.6億円地域振興費+15.2億円今後は大型事業等の投資的経費が高い水準で推移する見込みとなっているものの、将来負担額の地方債残高において新規発行額を償還額が上回ることにより減することなどにより、将来負担比率は令和4年度がピークとなり、以後逓減すると考えている。

基金残高に係る経年分析(2022年度)

基金残高合計

基金全体

(増減理由)新市庁舎建設事業に係る経費に充当するため市庁舎建設整備基金の減(-11.4億円)や財政運営のための基金の取崩し額が積立額をを上回ったことにより、基金全体としては26.5億円の減となった。(今後の方針)中期財政見通しでは、令和2の国政調査による人口の減の影響による普通交付税の減に加え、新東工場や新文化施設整備事業等による公債費の増加等により、期間を通じて赤字が見込まれることから、戦略的な収支改善を図りながら、基金については金利や債券価格の動向を注視し、有利な債券入替売却を行うことにより効果的な運用に努めることとする。

財政調整基金

財政調整基金

(増減理由)普通交付税追加交付分などを積み立てたものの、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う減収を補填するため基金取崩しをしたことなどにより基金残高が減となった。(今後の方針)中期財政見通しでは、令和2の国政調査による人口の減の影響による普通交付税の減に加え、新東工場や新文化施設整備事業等による公債費の増加等により、期間を通じて赤字が見込まれることから、戦略的な収支改善を図りながら、基金については金利や債券価格の動向を注視し、有利な債券入替売却を行うことにより効果的な運用に努めることとする。

減債基金

減債基金

(増減理由)・土地建物売払収入分などにより積み立てたものの、小中学校の空調設備整備に伴う学校施設等整備事業債の償還の財源に充当するため取り崩したことにより、基金残高が減となった。(今後の方針)中期財政見通しでは、令和2の国政調査による人口の減の影響による普通交付税の減に加え、新東工場や新文化施設整備事業等による公債費の増加等により、期間を通じて赤字が見込まれることから、戦略的な収支改善を図りながら、基金については金利や債券価格の動向を注視し、有利な債券入替売却を行うことにより効果的な運用に努めることとする。

その他特定目的基金

その他特定目的基金

(基金の使途)・市庁舎建設整備基金・・・市庁舎の建設整備に要する経費の財源に充当する。・地域振興基金・・・地域住民の連帯の強化又は地域振興等の事業に要する経費の財源に充当する。・いきいき長寿社会基金・・・高齢者の保健及び福祉を増進するための経費の財源に充当する。・長崎伝習所基金・・・長崎伝習所その他の人材育成のための活動に要する経費の財源に充当する。・端島(軍艦島)整備基金・・・端島炭鉱の保存及び活用のための整備事業に要する経費の財源に充当する。(増減理由)・市庁舎建設整備基金・・・新市庁舎建設事業費の財源として充当したことなどによる減(-11.4億円)・地域振興基金・・・地域コミュニティ推進交付金などの財源として充当したことなどによる減(-0.7億円)・いきいき長寿社会基金・・・高齢者交通費助成費の財源として充当したことなどによる減(-2.8億円)・長崎伝習所基金・・・長崎伝習所費などの財源として充当したことなどによる減(-0.1億円)・端島(軍艦島)整備基金・・・ふるさと納税寄付(使途指定分)などを基金に積み立てたことによる増(+2.7億円)(今後の方針)・市庁舎建設整備基金・・・市庁舎建設に係る経費に充当する。また、市庁舎建設に係る公債費償還に充当する。・地域振興基金・・・地域振興を図るため、地域コミュニティ連絡協議会に対する補助金や地域活性化事業費負担金等に充当する。・その他基金についても、運用方針を見直すなど積極的な基金の活用を行う。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率の分析欄

本市の有形固定資産減価償却率は、類似団体内平均値63.9%と比較して、2.9ポイント高い66.8%となっている。一般的には50%を超えると資産の老朽化が進んでいるとみなされること、類似団体と比較して高い水準にあることから、資産の取得からの期間が長くなっている状況にある。今後、長崎市公共施設等総合管理計画等に基づき施設の長寿命化や施設総量の適正化等に取り組む。

類似団体内順位:46/62

(参考)債務償還比率

債務償還比率の分析欄

債務償還比率は全国平均と比較して高い。これは、地方債残高が類似団体と比較して高いことによると考えられる。

類似団体内順位:59/62

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率は令和元年度から増加傾向に転じ、有形固定資産減価償却率は前年度と比較して減少したものの、将来負担比率、有形固定資産減価償却率ともに類似団体と比較して高い状況が続いている。これは、大型事業の実施により地方債残高が増加し、既存資産については、老朽化が進んでいるためと考えられる。今後も将来負担比率が高い水準で推移する見込みであるため、これまで以上に公債費の適正化に取り組みつつ、長崎市公共施設等総合管理計画等に基づき既存施設の長寿命化や施設総量の適正化等にも取り組む必要がある。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率、実質公債費比率ともに類似団体と比較して高く、将来負担比率は交流拠点施設整備事業や新市庁舎建設事業などの大型事業の実施などにより地方債現在高が増加したことなどにより、前年度に比べ7.0ポイント上昇した。実質公債費比率は学校施設等整備事業債が増加したことなどにより、前年度に比べ0.6ポイント上昇した。今後も大型事業の実施により公債費が増加していくことから、実質公債費比率、将来負担比率共に上昇する見込みであるため、これまで以上に公債費の適正化に取り組んでいく必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

有形固定資産減価償却率について、類似団体内平均値と比較して「港湾・漁港」、「認定こども園・幼稚園・保育所」、「公民館」が特に高い水準になっている。平均値より有形固定資産減価償却率が高いその他の施設についても、本市で策定している「長崎市公共施設の適正配置基準」、「長崎市公共施設マネジメント地区計画」及び「長崎市公共施設保全計画」により、公共施設の廃止、集約及び複合化並びに長寿命化を図ることで改善が見込まれる。今後さらに分析を行うとともに、引き続き公共施設マネジメントの進捗を図りたい。

施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

有形固定資産減価償却率について、類似団体内平均値より比較的高いのは「庁舎」と「市民会館」であるが、本庁舎については2023年1月に新設されたため、次年度時点での「庁舎」の減少が見込まれる。また、「図書館」と「一般廃棄物処理施設」についても他都市と比較すると近年に更新された施設があることから類似団体内平均値より低くなっている。平均値より有形固定資産減価償却率が高いその他の施設についても、本市で策定している「長崎市公共施設の適正配置基準」、「長崎市公共施設マネジメント地区計画」及び「長崎市公共施設保全計画」により、公共施設の廃止、集約及び複合化並びに長寿命化を図ることで改善が見込まれる。今後さらに分析を行うとともに、引き続き公共施設マネジメントの進捗を図りたい。

財務書類に関する情報①(2021年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末から14,839百万円の増加(+1.8%)となった。金額の変動が大きいものは有形固定資産と流動資産であり、有形固定資産は、新市庁舎建設事業の実施による資産の取得額(8,537百万円)が、減価償却による資産の減少を上回ったことなどから12,208百万円増加し、流動資産は、財政調整基金の積み立てなどにより基金が3,439百万円増加したことなどから4,951百万円増加した。水道事業会計・下水道事業会計等を加えた全体では、資産総額は前年度末から10,625百万円増加(+1.0%)し、負債総額は前年度末から10,115百万円増加した。資産総額は、上水道管、下水道管等のインフラ資産を計上していること等により、一般会計等に比べて286,777百万円多くなるが、負債総額も投資的事業に対し、地方債(固定負債)を充当したこと等から、165,118百万円多くなっている。長崎県後期高齢者医療広域連合、(地独)長崎市立病院機構等を加えた連結では、資産総額は前年度末から10,856百万円増加(+1.0%)し、負債総額は前年度末から8,750百万円増加(+1.8%)した。資産総額は各施設が保有している建物等資産を計上していること等により、一般会計等に比べて305,801百万円多くなるが、負債総額も病院機構の地方債等があることから、174,109百万円多くなっている。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は218,385百万円となり、前年度比18,790百万円の減少(△7.9%)となった。そのうち、人件費等の業務費用は94,091百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は124,294百万円であり、移転費用の方が業務費用よりも多い。最も金額が大きいのは社会保障給付(86,014百万円、前年度比△11,274百万円)であり、純行政コストの41.3%を占めている。扶助費等については、本市において作成している中期財政計画上においては減少傾向にあると見込んでいる。全体では一般会計等に比べて、水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が17,029百万円多くなっている。一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が88,422百万円多くなり、純行政コストは94,948百万円多くなっている。連結では、一般会計等に比べて、連結対象企業等の事業収益を計上し、経常収益が31,185百万円多くなっている。一方、移転費用が161,330百万円多くなっているなど、経常費用が203,384百万円多くなり、純行政コストは172,235百万円多くなっている

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(206,467百万円)が純行政コスト(208,319百万円)を下回っており、本年度差額は△1,852百万円となり、純資産残高は△2,001百万円の減少となった。今後も地方税の徴収業務の強化や公共施設等の使用料の見直しなど自主財源の確保に努める。全体では、国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が97,009百万円多くなっており、本年度差額は209百万円となり、純資産残高は509百万円の増額となった。連結では、長崎県後期高齢者医療広域連合への国県等補助金等が財源に含まれることから、一般会計等と比べて財源が175,880百万円多くなっており、本年度差額は1,793百万円となり、その他の変動額を含めると純資産残高は2,107百万円の増額となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は10,522百万円であったが、投資活動収支については、交流拠点施設整備事業や新市庁舎建設事業などを行ったことから、△17,512百万円となった。財務活動収支については、地方債発行収入が地方債の償還支出を上回ったことから8,689百万円となっており、本年度資金残高は前年度から1,699百万円増加し、7,201百万円となった。今後も、地方債の償還を進めるなど、将来における負担の減少に努める。全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より9,634百万円多い20,156百万円となっている。投資活動収支は△24,783百万円、財務活動収支は3,946百万円となり、本年度末資金残高は前年度から681百万円減少し、31,881百万円となった。連結では、本年度資金残高は前年度から288百万円減少し、39,912百万円となっている。

財務書類に関する情報②(2021年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額は類似団体平均を大きく上回っているが、大規模施設の建設等により令和2年度と比較して資産総額1,483,899万円増加している。一方で、老朽化した施設が多いことから、将来の公共施設等の修繕や更新等に係る財政負担を軽減するため、公共施設マネジメントの取組を推進し、公共施設等の集約化・複合化を進める等、施設保有量等の適正化に取り組む。また、有形固定資産減価償却率は類似団体と同程度であるが、増加傾向であることから、施設の老朽化が進んでいることが分かる。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は類似団体平均を下回っており、純資産においては、資産が14,839百万円増加したものの、負債がそれを上回り16,840百万円増加したため、純資産が2,001百万円減少している。純資産の減少は、将来世代が利用可能な資源を過去及び現世代が費消して便益を享受したことを意味するため、今後も行政コストの削減に努める。将来世代負担比率は、類似団体平均を上回っており、令和2年度と比較し0.7%増加している。新規に発行する地方債の抑制を行うとともに、地方債残高の圧縮など、将来世代の負担減少に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均を上回っている営業時間短縮要請協力金や新型コロナウイルス予防接種費の増などにより物件費が増加(12,464百万円)したものの、特別定額給付金給付事業費の皆減や事業持続化支援金の減などにより補助金等が減少(△45,538百万円)したことなどにより、純行政コストは22,800百万円減少した。社会保障給付に該当する扶助費等については本市において作成している中期財政計画上において減少傾向にあると見込んでいる。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は類似団体平均を上回っており、令和2年度よりも5.1万円増加している。これは交流拠点施設整備や新市庁舎建設事業などの大型事業の実施などにより地方債の新規発行額が元金償還額を上回ったことにより、地方債残高が増加したことなどによるものである。基礎的財政収支は業務活動収支は黒字であったが、公共施設整備費の増などにより、投資活動収支の赤字幅が大きかったため、4,893百万円の赤字となっている

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担率は、類似団体平均と同程度となっているが、経常収益のうち、使用料・手数料収入が新型コロナウイルス感染症の影響により令和2年度に大幅に減少したが、令和3年度においては回復途上にあることから21百万円増加したことが要因である。今後は公共施設等の使用料の見直しを行うなどにより、収入の確保に努める。

類似団体【中核市】

函館市 旭川市 青森市 八戸市 盛岡市 秋田市 山形市 福島市 郡山市 いわき市 水戸市 宇都宮市 前橋市 高崎市 川越市 川口市 越谷市 船橋市 柏市 八王子市 横須賀市 富山市 金沢市 福井市 甲府市 長野市 松本市 岐阜市 豊橋市 岡崎市 一宮市 豊田市 大津市 豊中市 吹田市 高槻市 枚方市 八尾市 寝屋川市 東大阪市 姫路市 尼崎市 明石市 西宮市 奈良市 和歌山市 鳥取市 松江市 倉敷市 呉市 福山市 下関市 高松市 松山市 高知市 久留米市 長崎市 佐世保市 大分市 宮崎市 鹿児島市 那覇市