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2014年度
2013年度
2012年度
2011年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2022年度)
財政力
財政力指数の分析欄
分母である基準財政需要額が、臨時財政対策債発行可能額の減等により増加傾向にあることから、前年度から0.01ポイント減の0.79となったものの、類似団体平均より0.01ポイント上回っている。引き続き、市税を始めとした自主財源の積極的な確保に努めるほか、行財政改革の推進や施策、事業の厳しい選択を図り、指数の改善に努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
扶助費や人件費などの経常経費が増加し、臨時財政対策債の減などにより、経常一般財源が減少した結果、経常収支比率は前年度から4.3ポイント増加し、94.1%となった。引き続き、市税収納率の向上や受益者負担の適正化をはじめ、自主財源の確保に全力を挙げて取り組むほか、予算の執行段階においても再度精査するなど、経常経費のさらなる見直しを図り、財政構造の弾力化に努める。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人件費については、職員給与費等の増、物件費については、新型コロナウイルス感染症特別経済対策事業に係る経費等が増となり、前年度より6,954円増加した結果、類似団体平均を上回ることとなった。今後とも、引き続き職員数の適正化による人件費の抑制に努めるとともに、指定管理等による民間委託の推進などによる行政コスト削減を図っていく。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
令和4年度は、前年度より0.2ポイント低下し、類似団体平均より1.3ポイント上回った。今後とも引き続き、本市の財政状況を踏まえた適正な給与水準の維持に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
市町合併を機に行ってきた職員数の減員も限界に達する中、新たな行政需要や著しい社会経済状況の変化への対応などから職員数は増加傾向にあり、類似団体平均を上回る結果となっている。今後も職員数の増加が見込まれるなか、引き続き施策・事業の取捨選択、事務事業の簡素化及びICTを活用した業務改革を行い、限られた人的資源を有効に活用することで、高松市が目標として掲げる、令和4年度から令和8年度までの5年間で職員数-33人(会計年度任用職員を含む)の達成を目指す。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
分母のうち標準税収入額等の増による標準財政規模の増などにより、前年度から0.2ポイント改善した。今後とも計画的な市債の発行と償還に取り組み、比率の改善に努める。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
普通会計における地方債の借入額の減等により、地方債の現在高が約38.5億円減少したことなどから、前年度に比べ1.2ポイント改善した。将来負担額において、後年度負担を考慮し、プライマリーバランスの黒字を堅持した市債発行に努めるほか、施策・事業の取捨選択など、更なる効率化に努め、基金の取崩しに頼らない予算編成に向け取り組んでいく。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)
人件費
人件費の分析欄
人件費に係る経常収支比率は、職員給与費の増などにより、前年度より1.0ポイント増となり、引き続き類似団体平均を大きく上回っている。今後とも、ノー残業デーや振替・代休制度の活用の徹底、外部委託化などによる時間外勤務の縮減のほか、実態に応じた特殊勤務手当の見直しなど、計画的に総人件費の抑制に努める。
物件費
物件費の分析欄
物件費に係る経常収支比率は、光熱水費等の増などにより、前年度より0.6ポイント増となっている。引き続き、施設の維持管理経費などにおいて、徹底した経費削減を図るとともに、ライフサイクルコストの縮減を目的とした計画的な修繕等を行うことで、物件費の抑制に努める。
扶助費
扶助費の分析欄
扶助費に係る経常収支比率は、障害福祉サービス給付費や生活保護扶助費の増などにより、前年度より1.1ポイント増となっている。今後とも、社会保障経費の増が見込まれる状況において市単独事業の給付効果や支給対象などの見直しを行うことで、扶助費の適正な執行に努める。
その他
その他の分析欄
その他に係る経常収支比率は、道路維持費に係る維持補修費の増などにより、前年度より0.5ポイント増となったものの、前年度から引き続き類似団体平均を下回っている。今後とも、行政と民間、国・県と市の役割分担の明確化、受益と負担の公平性、同種の事務事業の統合化などの観点から積極的に見直し、個々の事務処理手続などについても、簡素・効率化等を促進し、経費節減や事務量削減に努める。
補助費等
補助費等の分析欄
補助費等に係る経常収支比率は、下水道事業会計補助金の増などにより、前年度より0.6ポイント増となっているが、類似団体平均を1.2ポイント下回っている。今後とも全ての補助金等を対象に、必要性や成果等について、PDCAサイクルに基づく点検を徹底し、終期の設定、縮小・廃止・統合の検討など、より一層の適正化に努める。
公債費
公債費の分析欄
公債費に係る経常収支比率は、大規模改修事業の元金償還開始により、前年度より0.5ポイント増となり、類似団体平均より1.9ポイント上回っている。今後とも、引き続き、後年度に地方交付税措置のある起債を活用するとともに、繰上償還を実施すること等により市債残高の抑制に取り組む。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費以外に係る経常収支比率は、前年度に比べ3.8ポイント増となり、類似団体平均を上回っている。増加の主な要因は、分母となる経常一般財源の減及び分子となる扶助費や補助費等などの増によるものである。今後とも、給与水準や施設の維持管理経費の抑制に努め、財政の健全化に取り組む。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)
目的別歳出の分析欄
総務費は、住民一人当たり38,703円となっている。前年度より10.5%減となっており、類似団体平均を下回っている。主な減要因としては、基金積立金の減である。民生費は、住民一人当たり182,486円となっている。前年度より4.8%減となっており、類似団体平均を下回っている。主な減要因としては、子育て世帯臨時特別給付金の減である。衛生費は、住民一人当たり42,569円となっている。前年度より3.5%減となっており、類似団体平均を下回っている。主な減要因としては、新型コロナウイルス感染症予防接種事業費の減である。教育費は、住民一人当たり44,726円となっている。前年度より8.6%減となっており、類似団体平均を下回っている。主な減要因としては、高松第一高等学校の校舎建設事業費の減である。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)
性質別歳出の分析欄
歳出決算総額は、住民一人当たり410,548円となっており、前年度比20,053円の減となった。主な増要因として、物件費は新型コロナウイルス感染症特別経済対策事業費が増加したことなどにより、前年度から9.7%増となっているが、類似団体平均を下回っている。一方、主な減要因として、普通建設事業費は高松第一高等学校の校舎建設事業費が減少したことなどにより、前年度から30.9%減となっており、類似団体平均を下回っている。今後とも、老朽化した学校・庁舎など大規模施設や道路・橋りょうなどのインフラ施設については、改築・改修による財政への影響を平準化するため、計画的修繕を実施し、ライフサイクルコストの縮減を図るとともに、公共施設等の更新・統廃合・長寿命化などを計画的に行い、財政負担の軽減・平準化を図る。
実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)
分析欄実質収支は黒字となり、黒字額も前年度より増加したが、財政調整基金の取崩しにより、実質単年度収支は赤字となった。歳出では今後も社会保障給付や老朽化施設の更新・修繕等に係る経費等の増加等が見込まれているため、自主財源の確保に取り組むとともに、施策事業の厳しい取捨選択と一層のスリム化・効率化に取り組んでいく。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)
分析欄実質赤字及び公営企業会計の資金不足はいずれも生じておらず、連結実質赤字比率に該当するものはない。今後とも「第8次行財政改革計画」に掲げた取組みを着実に進めることにより、健全化判断比率の更なる改善に努めていく。病院事業会計については、本市病院事業の中核をなす「みんなの病院」において、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い患者数が減少したものの、効率的な病床管理の徹底などにより診療単価が上昇したことに加え、新型コロナウイルス感染症に係る補助金を受け入れたことなどにより、経常収益が増加した。しかしながら今後は、みんなの病院の整備に係る企業債の償還に加え、旧市民病院の解体等に多額の資金を要することから、厳しい経営状況が続くものと見込んでいるため、更なる収支の改善に努める。下水道事業会計については、赤字比率においては現在黒字となっているが、新型コロナウイルス感染症拡大により使用料収入が近年減少しており、将来的にみても人口減少などにより使用料収入の減少が見込まれる。そのため、今後も「高松市ストックマネジメント計画」に基づき、中長期的な視点で下水道施設全体の今後の老朽化を一体的に捉え、優先順位をつけた維持管理、改築を進め、事業費の削減と平準化を図り、より計画的・効率的な事業運営に努める。また、下水道未接続世帯への接続促進、バイオマス発電収入やMICS事業収入等、附帯事業による積極的な収入の確保に努める。介護保険事業特別会計については、介護保険制度における要介護(要支援)認定者数は年々増加しており、保険給付費も毎年増加している。今後も、給付費の増加が見込まれるが、介護保険制度の安定的な運営のため、介護保険料の賦課・徴収、保険給付事務や要介護(要支援)認定を適正に行うとともに、サービスの質の向上を図る。競輪事業特別会計については、包括業務委託の導入などによる経費の見直しや、民間ポータルサイトを中心とした車券発売収入の増加に伴い、前年度を上回る施設整備基金への積立てや、一般会計への繰入れを行った。引き続き、一般会計への繰入れにより自主財源の確保を図る。
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実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)
分析欄大規模改修事業の元金償還開始による元利償還金が増加したことなどにより、実質公債費比率の分子は増加している。
分析欄:減債基金減債基金積立相当額の積立ルールが30年償還で毎年度の積立額を発行額の30分の1として設定しているのに対して、本市においては満期一括償還地方債の償還が完了しているため、前年度末減債基金残高と前年度末減債基金積立相当額に乖離が生じている。
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将来負担比率(分子)の構造(2022年度)
分析欄元金償還金の増及び臨時財政対策債を始めとした地方債の借入額の減により、地方債現在高が約38.5億円減少したことなどから、将来負担比率の分子は前年度より減少している。
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基金残高に係る経年分析(2022年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)令和4年度は、市債の繰上償還のため減債基金から約6.6億円を取り崩した一方、財政調整基金に約8.4億円を積み立てたこと等により、基金全体としては約4億円の増となった。(今後の方針)財政調整基金、施設整備基金については、1年当たりの取崩し額の上限を設定し、計画的な運用を行い、基金全体としては、必要な事業に対して計画的に充当していく。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)約11.6億円を取り崩した一方で、令和3年度決算における実質収支から、財政調整基金を20億円を積み立てたことにより、前年度より増加している。(今後の方針)財政調整基金については、第9次高松市行財政改革計画の各年度において、取崩し額が、決算剰余金による積増し額を上回らないよう歳入増加・歳出削減に取り組むこととしており、基金の取崩しに頼らない持続可能な財政運営を目指す。
減債基金
減債基金
(増減理由)市債の繰上償還のため約6.6億円を取り崩したことにより、前年度より減少している。(今後の方針)地方債残高が減少したものの、今後、大型建設事業等に係る起債の償還が始まることから、公債費の縮減のために過去の高利率の市債についての繰上償還を検討するなどし、その原資となる積立てについても計画的に行う。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)地域振興基金については、市民の連帯の強化及び地域振興を図る事業に充てるための基金であり、建設計画に位置付けられた事業に充当する目的の基金である。施設整備基金については、市有施設の整備に必要な資金を積み立て、市有施設の建設、改築、改修、修繕及び設備、備品等の設置並びにこれらに伴う用地の取得に充てる目的の基金である。消防施設整備基金については、解散前の讃岐地区広域消防組合の消防本部の管轄区域(木田郡三木町の区域を除く。)における消防施設の整備に要する経費の財源に充てる目的の基金である。(増減理由)地域振興基金について、コミュニティセンター管理運営事業や地域まちづくり交付金事業等の財源として充当するため、約2億円を取り崩したことにより減少。施設整備基金について、中学校施設老朽化対策や総合センター整備の財源として充当するため、5億円を取り崩した一方で、今後の市有施設の老朽化対策等に備えるため、8億円を積み立てたことにより増加したため、その他特定目的基金全体としては増加している。(今後の方針)地域振興資金について、引き続きコミュニティセンター管理運営事業や地域まちづくり交付金事業等の財源として充当し、また、施設整備基金や消防施設整備基金について、今後老朽化した市有施設などの改築・改修・修繕に対し計画的に充当することで減少していく予定である。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
平成28年度から30年度にかけて策定した高松市公共施設再編整備計画において、廃止・除却・継続等、各施設の方向性を決定し、目標使用年数と定期的な見直しにより、関連計画との調整を図りながら、再編整備実施計画を策定し、再編整備に取り組むこととしている。有形固定資産減価償却率については、類似団体内でも低い水準にあるが、平成29年度以降は上昇傾向にあり、資産の減価償却が進んでいることが分かる。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
香川県平均や類似団体平均よりも高い水準にある。令和2年度から令和3年度にかけて減少した要因としては、地方債発行額が増加したため地方債現在高は増加したものの、充当可能基金残高の増加により実質債務が減少し、また、地方交付税や地方消費税交付金、臨時財政対策債の増などにより経常一般財源が増加したためである。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率は類似団体内平均値と比べて高い水準にある一方、有形固定資産減価償却率は類似団体内平均値よりも低い水準である。これは、大型建設事業に係る地方債借入がピークを過ぎたものの、依然として地方債現在高は多いままであるため将来負担比率は高い水準である一方、新規施設が増加しているため有形固定資産減価償却率は低い水準を保っていると考えられる。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
将来負担比率及び実質公債費比率は類似団体内平均値と比べて高い水準にある。令和3年度は地方債現在高は増加したものの、充当可能基金が国の地方財政措置などから財政調整基金の取崩しを行わず、減債基金を17億円、施設整備基金を10億円積み立てたこと、また、令和2年度決算における実質収支から16億円を財政調整基金に積み立てたことにより増加したことから充当可能財源等も増加し、合わせて標準財政規模も増加しており、結果として将来負担比率が減少している。また、臨時財政対策債発行可能額の増に伴う標準財政規模の増などにより、実質公債費比率は下降傾向にある。引き続き、プライマリーバランスに留意して、新規の市債発行の抑制に取り組むとともに、発行に当たっては事業の緊急性・必要性を検討し、後年度負担となる市債残高の縮減に努める。
施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)
施設情報の分析欄
ほとんどの類型において、有形固定資産減価償却率は類似団体平均値を下回っているものの、公営住宅、児童館では、類似団体平均値を上回っている。類似団体平均値を大きく下回っているもののうち、認定こども園・幼稚園・保育所については、幼保連携型認定こども園の整備を進めているため資産が増加している。また、港湾・漁港については、香川県地震・津波対策海岸堤防等整備計画に基づき、施設の津波対策や長寿命化事業を実施しているため資産が増加している。一方で、類似団体平均値を大きく上回っているもののうち、公営住宅については、耐用年数を超過しているものが多くあり、高松市市営住宅長寿命化計画に基づき、優先順位を付けて改修を行っているが、短期での大量な更新事業の実施は困難である。令和4年度から令和13年度までの10年間を計画期間とする第2期高松市市営住宅長寿命化計画においては、団地ごとに活用手法を判断し取り組んでいるところであるが、団地内には耐用年数を経過した入居者のいない棟も存在することから、さらなる有形固定資産減価償却率改善のため、建替事業の効率性やその後の管理・運営における効率などを考慮して、用途廃止や集約・統合を実施してく必要がある。
施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)
施設情報の分析欄
有形固定資産減価償却率は、体育館・プール、一般廃棄物処理施設及び消防施設で類似団体平均値を下回っているものの、図書館、福祉施設、市民会館、保健センター・保健所及び庁舎では、類似団体平均値を上回っている。類似団体平均値を大きく下回っているもののうち、一般廃棄物処理施設については、平成25年度に策定された高松市西部クリーンセンター長寿命化計画に基づき、令和14年度まで稼働を延長するため焼却施設及び破砕施設の基幹的設備改修工事を実施したことにより、平成30年度以降の有形固定資産減価償却率が改善した。また、類似団体平均値を大きく上回っているもののうち、図書館については、資産の大部分を占める中央図書館が平成3年度の竣工以来大規模改修が行われておらず、耐用年数到来時期にさしかかっているため、有形固定資産減価償却率が高くなっている。今後、中央図書館を含むサンクリスタル高松についての対応検討が必要である。
財務書類に関する情報①(2021年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額が前年度末から3,124百万円の増加(+0.66%)となった。ただし、資産総額のうち有形固定資産の割合が約89.32%となっており、これらの資産は将来の維持管理・更新等の支出を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画に基づき、施設の集約化・複合化を進めるなど公共施設等の適正管理に努める必要がある。一方、負債総額は前年度末から1,237百万円の増加(+0.6%)となった。そのうち地方債(固定負債)が全体の約79.05%を占めており、高松第一高等学校校舎建設に係る地方債や臨時財政対策債の発行により、地方債発行額が償還額を上回ったことにより、1,979百万円増加した。
2.行政コストの状況
一般会計等においては、経常費用は162,185百万円となり、前年度比32,757百万円減少(▲16.8%)となった。特に移転費用のうち補助金等は特別定額給付金給付費や新型コロナウイルス感染症特別経済対策事業費の減などにより34,161百万円減少(▲52.82%)し大幅な減少となった。業務費用のうち最も金額が大きいのは減価償却費や維持補修費を含む物件費等(47,685百万円)であり、純経常行政コストの約30.55%を占めている。引き続き施設の必要性を見極めた上で、集約化・複合化事業に着手するなど、公共施設等の適正管理に努めることにより、経費の縮減に努める必要がある。また、人件費についても、経常費用の約19.21%(31,148百万円)と高い水準を占めていることから、事務事業の見直しなど更なる行政改革への取組を通じて、その削減に努める必要がある。
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等の財源が前年度に比べて4,416百万円の増加(+4.64%)となり、財源(158,211百万円)が純行政コスト(156,322百万円)を上回り、本年度差額は1,890百万円となり、純資産残高は272,988百万円となった。引き続き地方税の徴収計画(2年度実績96.9%、3年度実績97.5%、4年度計画97.6%)などにより、税収等の増加に努めるとともに、受益者負担の見直しによる使用料及び手数料など自主財源の増加、又、公共施設等の適正管理による経費の縮減や事務事業の見直しなどにより、純行政コストの削減に努める必要がある。
4.資金収支の状況
一般会計等では、投資活動収支については、高松市土地開発公社事業資金貸付金償還金収入の減少や国の地方財政措置などから財政調整基金の取崩しを行わず、減債基金を17億円積み立てたこと、また、令和2年度決算における実質収支から16億円を財政調整基金に積み立てたことにより、前年度から5,250百万円の減少となり、14,587百万円となった。財務活動収支については、高松第一高等学校校舎建設などに係る地方債や臨時財政対策債の発行額が地方債償還支出を上回ったことから2,142百万円となり、前年度から1,267百万円の増加となった。
財務書類に関する情報②(2021年度)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額については、類似団体平均を下回っているが、当団体では、道路や河川の敷地のうち、取得価額が不明であるため、備忘価額1円で評価しているものが大半を占めているためである。歳入額対資産比率については、特別定額給付金給付費補助金や高松市土地開発公社事業資金貸付金償還金などの歳入が減少したことに伴い0.37年増加することとなった。有形固定資産減価償却率については、類似団体平均を下回っているものの、年々上昇傾向にあり、資産の減価償却が進んでいることが分かる。引き続き、高松市公共施設再編整備計画に基づき、各施設の維持管理を適切に進めていく必要がある。
2.資産と負債の比率
純資産比率については、前年度と同値ではあるが、本年度末純資産残高は純行政コストの減少に伴い、前年度と比べ1,888百万円の増加となった。将来世代負担比率は、類似団体平均を上回っており、前年度と比べて0.4%増加している。公共施設の適正管理に努めることで社会資本等の形成を図るとともに、新規に発行する地方債の抑制を行うなど、地方債残高を圧縮し、将来世代の負担の減少に努める。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは類似団体平均と同程度であるが、前年度から7.7万円減少している。純行政コストについては、特別定額給付金給付費等の減少に伴い前年度と比べ33,485百万円減少した。また、人件費の職員給与費については増加しているため、今後とも、引き続き職員数の適正化による人件費の抑制に努めるとともに、事務事業の見直しなど行財政改革への取組を通じて経費削減に努める。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は、高松第一高等学校校舎建設などに係る地方債や臨時財政対策債の発行等により前年度から5千円増加している。基礎的財政収支は、業務活動収支の黒字分が基金取崩収入及び基金積立支出を除いた投資活動収支の赤字分を上回ったため、3,489百万円となっているが、類似団体平均値を下回った。業務活動収支については、補助金等支出の減少により、前年度より黒字分が大きくなっている。投資活動収支については、高松市土地開発公社事業資金貸付金償還金収入の減少などにより、赤字分が増加した。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は、類似団体を下回っている状況にあるが、経常費用において、特別定額給付金給付費や新型コロナウイルス感染症特別経済対策事業費が減少したことなどにより前年度と比べ0.9%増加している。受益者負担の水準については、受益者負担見直し基準に基づき、公共施設等の使用料見直しや公共サービスの費用に対する受益者負担の考え方を明らかにするとともに、税負担の公平性・公正性や透明性の確保に努めていく必要がある。
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