白山石川医療企業団：公立つるぎ病院

地域において担っている役割

当院は鶴来地区から白山ろく地域全体に至る広大な診療圏をカバーしている。無医地区を含む当該診療圏においては、医療機関が極めて少なく、当院と一体運営をしている吉野谷、中宮及び白峰診療所をはじめ、近隣医療機関との連携により、特にこの地域におけるへき地医療においては中心的役割を担っている。今後もへき地における医療介護サービス提供体制の基幹的施設となるよう包括的に機能強化に努める。

経営の健全性・効率性について

患者の状態に応じた病床や介護機能など一体的な管理の下、適切な治療プロセスの選択により入院患者数、入院単価の増加と経費節減を図ることで収益の向上につなげる。

老朽化の状況について

病院を新築してから、18年が経過しており、施設・構築物・医療機器などが法定耐用年数を徐々にむかえている。医療機器も同様に耐用年数を超えているものがあり、病院収支を考慮し、計画的な機器購入及び建替えを行っていく。

全体総括

平成２９年度、当院に併設し病院事業として一体的に管理運営する短期入所介護施設(定員20人）の建設を予定している。これについては、平成26年度に同じ企業団に属する公立松任石川中央病院が複合型介護施設を併設し、急性期病院として一体的な管理運営を行っており、次世代型医療介護サービス提供体制として地域から高い評価を得るに至っている。加えて、この施設を軸に近隣医療機関や介護機能との連携については、公立松任石川中央病院がこの地域の基幹的機能を担う立場となり、地域包括ケアシステムの大きな一翼を担っている。当院においては、鶴来・白山ろく地域における地域包括ケアシステム構築を急務とし、既存の回復期医療に加え介護機能も併せ持つことで、効率的な社会資源の活用と、地域における医療介護提供体制の飛躍的な向上を目指すものである。