経営の健全性・効率性について
③流動比率類似団体平均値の1/2以下となっており、その要因としては、流動負債の建設改良に充てた企業債が高いためである。建設整備の完了後は企業債残高が今後減少する予定であるため、数値は改善していく予定である。④企業債残高対事業規模比率類似団体平均値の2.5倍以上となっており、その要因としては、投資効率の低さから高水準となっている投資規模に対して使用料水準が低いことが挙げられる。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率法適用後の経過年数が少ないため、類似団体平均値を下回っている。②管渠老朽化率及び③管渠改善率法定耐用年数(50年)を経過した管渠はなく、改築・更新時期を迎える段階にはない。(H2.4.1供用開始)
全体総括
投資効率の低さから高水準となっている投資規模に対して使用料水準が低いことにより生ずる資金不足は、専ら一般会計からの多額の繰出金(基準外の繰出しを含む。)、すなわち公費で解消されており、これらの原資が市税であることを踏まえれば、建設整備が完了し、施設更新・維持管理に移行する時期には、適正な使用料水準への見直しを検討する必要がある。