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平成27年度は、地方消費税率の引き上げに伴う地方消費税交付金(増収分)が大幅増となったことが大きく影響し、財政力指数は0.89、前年度比0.01ポイントの増となった。基準財政収入額は、法人市民税の一部国有化に伴い市町村民税法人税割が減となる一方で、個人市民税所得割は課税標準額が増となるなどにより対前年度増となった。一方で、基準財政需要額は、新制度(人口減少等特別対策事業費)創設や臨時財政対策債の元利償還金の増などにより対前年度増となった。全体では、基準財政収入額の増が基準財政需要額の増を上回ったため、財政力指数は増となった。引き続き、市税収入を確保するために、徴収率向上対策に取り組み、財政基盤の強化に努める。
平成27年度の経常収支比率は92.5%となり、前年度に比べて3.6ポイント改善した。これは、分子となる経常経費充当一般財源等が、障害福祉サービスや保育園関係の扶助費が増となったが、公債費や人件費の減などにより対前年度減となった。一方で、分母である経常一般財源等は、普通交付税や臨時財政対策債の減を、市税や地方消費税交付金の増が上回ったことなどから、前年度比増となったことによる。都内類似団体との比較では、平均の89.7%を2.8ポイント上回る結果となったが、前年度より差は2.2ポイント縮小した。引き続き、第4次行財政改革大綱に基づき、安定的な自主財源の確保を図りながら、経常経費の削減、公共施設の適正配置・有効活用などの取組を進め、経常収支比率の改善に努める。
人口1人当たり人件費・物件費等決算額は、104,533円となり、前年度比1,462円・1.4%の増となった。類似団体平均を4,656円下回ったが、類似団体平均は前年度比2,214円・2.0%減少したことを考慮すると、楽観視はできない。人件費については、職員給が定員適正化や給与改定の取組により年々減少しているが、物件費は年々増加している。その中でも委託料の増加が顕著で、行財政改革により民間委託化を推進してきたことも影響している。公共施設の適正配置や有効活用を推進し、施設維持管理コストの抑制を図るなど、経費の圧縮に努める。
東京都人事委員会勧告を踏まえ、給与制度の見直しを実施してきた結果、ラスパイレス指数は99.7で、類似団体平均を0.1ポイント下回る結果となった。しかしながら、前年度比1.2ポイントの増となっており、高齢層職員に対する給与の見直しなど今後も東京都や他自治体の動向を踏まえ、給与に関する諸課題を解消し、適正化に努める。
平成27年度の人口千人当たりの職員数は4.74人。前年度比0.1人の増となり、類似団体平均では1.12人下回る結果となった。平成13年の合併に伴い人員削減を図った結果、平成13年度以降、合併当初の削減指針を上回る300人以上の削減を行っているが、今後も第4次定員適正化計画に基づき、平成30年度目標(平成31年4月1日時点)の職員定数997人を目指して、効率的な行政運営を目指す。
実質公債費比率は0.0%、前年度比0.1ポイントの減となり、類似団体平均を4.1ポイント下回る結果となった。これは、分子において、過去に借り入れた市債の償還が進んでいることにより「一般会計等が負担する元利償還金等」が減少し、「そこから控除する特定財源等」も減少したが、結果として過充当となったことで、平成27年度の単年度数値が-0.3となったためである。また、前年度算定で使用した平成24年度数値より0.5ポイント下がったため、3か年平均で減少した。元利償還金は、平成26年度をピークに減少傾向を見込んでいるが、今後も後年度負担を十分考慮した地方債の借入に努めていく。
将来負担比率は24.8%、前年度比5.4ポイント増となり、類似団体平均を3.6ポイント上回る結果となった。これは、分母となる標準財政規模が増加したものの、算入公債費等の額の減少の方が大きかったため、全体では対前年度増となった。一方で、分子となる地方債の現在高が平成27年度新規借入の増によって増加したが、債務負担行為に基づく支出予定額、公営企業債等繰入見込額、組合負担等見込額及び退職手当負担見込額の減少の方が上回ったため、将来負担額は減少した。また、充当可能基金、充当可能特定歳入及び基準財政需要額算入見込額の減により充当可能財源等も減少した。結果として、将来負担額よりも充当可能財源等の減少の方が大きかったため、対前年増となり、分子が分母の増加率を上回ったため、将来負担比率は増加した。今後も第4次行財政改革大綱に基づく評価指標に留意し、財政の健全化を図っていく。
人件費の経常収支比率は23.1%、前年度比1.4ポイントの減となり、類似団体平均を1.1ポイント下回る結果となった。これは定員適正化の取組により、職員給が減少傾向にあることに加え、前年度に比べて退職金が減少したことが主な要因である。今後も人件費のうち大きな割合を占めている職員給については、第4次定員適正化計画に基づく定員適正化に取り組み、経費の削減に努める。
物件費の経常収支比率は19.1%、前年度比1.0ポイント減となったが、類似団体平均を3.0ポイント上回る結果となった。合併市である本市の特徴として施設数が多いことがあげられる。そのため、維持管理経費が増加し、物件費の増加にもつながっていることから、引き続き公共施設の適正配置・有効活用の取組を進めることなどで、これらの維持管理経費の抑制に努める。
扶助費の経常収支比率は12.6%、前年度比0.5ポイントの増となり、類似団体平均を0.5ポイント下回る結果となった。これは、障害関係の扶助費が年々増加していることに加え、子ども子育て支援新制度の開始による保育園関係の扶助費が伸びたことが要因となっている。今後も新制度に基づいた待機児童対策に伴う施設数の増や、障害者数の伸びとサービス利用量の増が見込まれていることから、扶助費全体として増加する傾向が続くものと考えられる。
その他の経常収支比率は11.3%、前年度比0.1ポイントの増となり、類似団体平均を2.0ポイント下回る結果となった。11.3%のうち10.8%と大きな割合を占める繰出金は、介護保険特別会計や後期高齢者医療特別会計への繰出金の増が主な要因となり、増加傾向にある。また、経常収支比率の算定には含まれない国民健康保険特別会計などに対する財源補てん的な繰出金も多額であることから、これらも加味した「実質経常収支比率」を第4次行財政改革大綱の評価指標の一つとして設定し、引き続き特別会計の健全化に取り組む。
補助費等の経常収支比率は10.5%、前年度比0.2ポイント減となったが、類似団体平均を1.1ポイント上回る結果となった。これは、一事務組合への負担金などが前年度から減少したためである。補助費等の経常収支比率は、減少傾向にあるが、引き続き第4次行財政改革大綱に基づき、財政支援団体への財政支出の見直しなどに取り組む。
公債費の経常収支比率は15.9%、前年度比1.6ポイント減となったが、類似団体平均を2.3ポイント上回る結果となった。これは、減税補てん債の償還が進んだことが主な要因となっている。公債費は、平成26年度をピークに減少傾向にあるが、平成28年度には一時的に増加し、その後は、合併特例債の償還額が大幅に減少することから、再び減少していくものと見込んでいる。今後とも後年度負担を十分考慮した地方債の借入に努めることにより、公債費の抑制を図る。
公債費以外の経常収支比率は76.6%、前年度比2.0ポイント減となったが、類似団体平均を0.5ポイント上回る結果となった。人件費及び補助費等は減少傾向が見られるが、扶助費及び繰出金は、引き続き増加していくことが見込まれる。今後も第4次行財政改革大綱の評価指標の一つとして経常収支比率を設定し、市民サービスの維持・向上と持続可能で自立的な行財政運営の確立を目指して、行財政改革に取り組む。
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