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地域において担っている役割高度急性期及び急性期医療を担う鳥取県中部保健医療圏の中核病院として、高度医療や救急医療、各種がん治療、周産期医療、災害医療等の分野において、在宅復帰を念頭に置きながら中心的な役割を果たしている。平成30年度には地域医療支援病院、さらに令和5年度には紹介受診重点医療機関の認定を受け、全県域で集約化される一部の医療を除き、厚生病院を核として圏域内の医療機関と連携し、医療を安定的に提供している。 |
経常収支比率医業収支比率修正医業収支比率累積欠損金比率病床利用率入院患者1人1日当たり収益外来患者1人1日当たり収益職員給与費対医業収益比率材料費対医業収益比率 |
経営の健全性・効率性について経常収支比率、医業収支比率等病院経営の健全性を示す指標については、類似病院並びに全国平均を上回っており、概ね健全な経営を保っていると言える。外来患者数は前年度より減少したが、外来患者1人1日当たり収益は経営努力により伸びてきている。しかし、外来患者数及び入院患者1人1日当たり収益の減少や給与改定による人件費の増加、物価高騰等により、令和5年度は6年ぶりに赤字となった。そのため、引き続き新たな施設基準取得等による収益確保を図るとともに、診療材料や薬品費の費用削減の取組(SPD契約の導入、複数病院での共同購入、メーカーの統一化や薬価交渉、後発医薬品の積極的採用等)を推進していく。 |
有形固定資産減価償却率器械備品減価償却率1床当たり有形固定資産 |
老朽化の状況について病棟は築38年が経過し、施設・設備の老朽化と狭隘化に伴い、順次、優先度の高い箇所から修繕、設備更新を行っているところである。新たな地域医療構想が今後策定される見通しであることから、同構想の策定過程で長期的な視点での中部地域保健医療圏における当院の今後の医療提供のあり方が検討されていく一方で、当面の間の現有施設における患者の療養環境及び職員の労働環境の改善に向けた対応を行う必要がある。 |
全体総括当院は、県中部保健医療圏の中核病院であると同時に唯一の公立病院であり、地域の病院・診療所では提供が困難な高度で質の高い医療の提供が求められている。こうした地域住民の医療ニーズに応えるために、今後も引き続き、経営改革や人材の確保・育成等の取組を推進し、安定的で良質な医療を提供できる病院を目指していく。 |
出典:
経営比較分析表
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