和歌山県公立紀南病院組合:紀南病院の経営状況(最新・2024年度)
和歌山県公立紀南病院組合が所管する病院事業「紀南病院」について、2024年度の経営状況と分析コメントを確認できるページです。
収録データの年度
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経営比較分析表(2024年度)
地域において担っている役割
少子高齢化と人口減少が問題となっている田辺2次医療圏において、不採算部門(救急・小児・周産期・災害・精神等)の医療機能を維持し、変化する医療需要に応じた医療を提供する役割を担っている。また、医師や看護師の人材を確保し地域完結型医療を構築するため、引き続き急性期医療を充実させ、経営基盤を強化していく必要がある。
経営の健全性・効率性について
R5年度をもって、コロナの分類見直し等により空床確保などの国の対応も終了し、一般診療への切り替えが行われた。医業収益面では、空床確保の影響と圏域人口の減少により、患者数の回復が緩慢で病院経営強化プランに掲げた、損益分岐点(1日平均290人)を大きく下回り、安定した収益の確保は難しくなってきている。費用面では、人勧による人件費の上昇や物価の高騰等により給与費率、材料比率があがってきている。患者数の動向から見ても、病床利用率を上げ収益の増加を図ることは困難な状況となってきている中で、病棟の再編や病床数の適正化、職員の再編や適正配置、医薬品の調達方法や採用品目を見直すなど、費用削減に努め、健全経営に向けた対策を行っていく必要がある。
老朽化の状況について
設備の更新にあたっては長期計画を作成し、計画的に設備の更新にあたっており、施設の長寿命化に取り組んでいる。器械備品減価償却率が高くなってきており、更新の時期を迎えてきている。医療需要の変化、技術の進化などによる医療機器等の更新が医師確保や医療機能の拡大に繋がることを踏まえ、適正な購入・更新と資金運用に努めていきたい。
全体総括
当地方は、圏域人口が減少しており、これに加え長引くコロナの影響による医療機関への受診控えも重なり、R6年度においてもコロナ前の患者数を確保できていない状況であります。当院は建設から20年を経過しており、省エネルギー化を推進して設備の長寿命化にも努めておりますが、多くの建築付帯設備が耐用年数を迎えてきており、予定していた設備の更新に加え、不測の不具合発生による設備更新も増えております。また、地方の中核病院として、都会に偏在する医師、看護師等の医療従事者の確保対策に苦慮しているところであります。交通の便、インフラ整備など病院のみで対応できない課題もある中で、行政との連携のもと人材確保に努めてまいります。病院事業は、診療報酬による収入が大半を占めております。また、費用面の8割以上は人件費と材料費であります。近年の人件費の増加や物価高騰による材料費の増加は病院経営に大きな負担となっております。安定した経営を維持するためには平常時での修正医業収支比率をいかに改善させるかが重要であり、患者数の動向を分析し、適正規模の病床数での運営が不可欠となってきます。しかしながら、コロナ禍での教訓から、公立病院として不採算部門も抱えていかなければならない使命感もあり、安易な病床数の削減は行い難いことから、現状では、患者数の確保に努めていかなければなりません。病院として、現状規模での患者数の確保や、職員のコスト意識の共有による経費の削減等が喫緊の課題であります。当院としましては、人材確保の観点から、人件費を削減し難い状況ですので、材料費の削減にとりくんでいるところですが、収入確保の上で、診療報酬の大幅なプラス改定等が必要であると考えます。
出典:
経営比較分析表
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よくある質問
このページで何が分かりますか?
紀南病院の2024年度の経営比較分析表、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『経営比較分析表』をもとに構成しています。
自治体本体の財政も見られますか?
ページ上部の公立紀南病院組合リンクから、自治体本体の財政状況ページへ移動できます。