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地方財政ダッシュボード

石川県穴水町の財政状況(2021年度)

🏠穴水町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2021年度)

財政力指数の分析欄

人口減少や全国平均を上回る高齢化率に加え、町内に中心となる産業が少ないこと等により財政基盤が弱く、類似団体平均を下回っている。今後は中長期的な財政計画等の策定により、行政の効率化及び財政の健全化を図りながら安定かつ継続的な行政サービスの提供に努めていく。

経常収支比率の分析欄

分子にある人件費については、退職者数の増により退職手当組合負担金が昨年度より+1.3%と増加したものの、公共下水道事業特別会計への補填に要する基準外操出の減(-1.8%)と、分母となる臨時財政対策債の増(+27.6%)、普通交付税等の増により経常一般財源等、昨年比8.4%増加となった。今後は老朽化した公共施設等の維持管理経費が増加と見込まれることから、経常収支比率は増加すると予想される。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口1人あたりの人件費の内、基本給については、再任用制度の適用等により昨年比で-2.5%と減少したものの、退職手当組合負担金が退職者の増により、昨年度比で+213.7%と大幅に増加した。今後も人口減少が進むことで1人当たりの経費の増加が見込まれるが、引き続き、再任用制度や会計年度任用職員制度、指定管理者制度等の活用し、経費の効率化に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

従来からの給与水準が低かったものを見直し、今後も給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

業務のデジタル化などにより、業務の効率化を図るとともに、再任用制度や会計年度任用職員制度、指定管理者制度等の活用し、経費の効率化を図り、適正な定員管理に努めていく。

実質公債費比率の分析欄

宇留地越の原線道路改良工事等の大規模な事業の元金償還開始に伴い公債費が増加したものの、普通交付税の増加などにより、標準財政規模が+0.7%増加したことで実質公債費比率は昨年度比で-0.8%の減少となった。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率について、大幅に増加したのは、廃棄物処理施設負担金や役場庁舎耐震化改修事業費等の借入による地方債残高の増加によるもの。今後も公共施設の更新等が控えているため、地方債を借入れることとなるが、計画的かつ、引き続き交付税算入率の高い、有利な地方債を活用することで健全化に努めていく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2021年度)

人件費の分析欄

基本給については、再任用制度の適用等により昨年比で-2.5%と減少したものの、退職手当組合負担金が退職者の増により、昨年度比で+213.7%と大幅に増加した。今後も人口減少が進むことで1人当たりの経費の増加が見込まれるが、引き続き、再任用制度や会計年度任用職員制度、指定管理者制度等の活用し、経費の効率化に努める。

物件費の分析欄

類似団体の平均を下回る水準であるが、投資的経費の増額やデジタル化に伴うシステム使用料や保守費用等のランニングコストの増額も見込まれることから、効率的な運営に努める必要がある。

扶助費の分析欄

心身障害者医療給付費の対象者数の増などにより、昨年度比で2,597千円増となった。高齢化が進むことで、今後も増加傾向になると予想される。

その他の分析欄

各特別会計への操出金が該当となっているが、公共下水道事業特別会計の補填に要する基準外操出の減少により、減額となった。今後も他会計の効率的な運営に努める。

補助費等の分析欄

一部事務組合への負担金が増額となっているため、昨年度より増額となった。また、各種団体への補助事業も多いことから、補助事業の評価、見直しに努め、圧縮を図る必要がある。

公債費の分析欄

宇留地越の原線道路改良工事等の大規模な事業の元金償還開始に伴い公債費が増加、今後も役場庁舎耐震化等改修事業の償還が開始となると大幅に増額となる。施設の整備、改修等が控えているため、地方債の活用については、必要性、効率性を十分精査の上、計画的に活用していく。

公債費以外の分析欄

前年度より若干の改善が図られたが、社会保障費経費や補助費な増加傾向にあるため、事業の評価、見直しに努め、適正かつ効率的な行政運営に務めていく。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

総務費は、退職手当組合負担金+123,304千円や役場庁舎耐震改修工事+927,925千円等の大規模事業が続いたことにより、2年連続で増額となった。民生費は、住民税非課税世帯への臨時特別給付+124,000千円、子育て世帯への臨時特別給付金+74,400千円等、コロナ関連の臨時的支出により増額となった。また、衛生費については、環境衛生組合分担金(焼却施設整備分)+317,653千円が主な増額要因となった。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額の住民一人当たり1,130,641円と前年度比+148,151円の増額となった。主な要因は、退職者の増による退職手当組合負担金が+123,304千円となり、人件費が大幅に増額となった。また、扶助費の増額については、住民税非課税世帯への臨時特別給付+124,000千円、子育て世帯への臨時特別給付金+74,400千円等が主な要因で、多くが国の施策による臨時的なもので、突出している。しかし、高齢化に伴い年々、扶助費は増加傾向にある。公債費については、町道宇留地越の原線道路改良工事などの大規模事業の元金償還が開始したことで増額となった。大規模事業が続いたことで公債費は年々増加傾向にある。

実質収支比率等に係る経年分析(2021年度)

分析欄

財政調整期金については、決算剰余金の積立のみで、取り崩しは行っていなたいため増加傾向となっている。実質収支については、コロナ関連事業や役場庁舎耐震改修工事などの大規模事業などにより、歳入歳出共に昨年度より増加している。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2021年度)

分析欄

連結赤字比率については、令和3年度においても全会計で黒字となった。過去に赤字経営となった病院事業会計についても黒字を維持しているが、病院施設の老朽化に加え、医師や薬剤師等の人材不足等が課題となっており、関係機関との連携等により経営の安定化を図る必要がある。

実質公債費比率(分子)の構造(2021年度)

分析欄

元利償還金(一般会計)の増額に伴い、算入公債費等の増額しているのは、交付税措置率の高い過疎対策事業債等の償還額が増加傾向にあるためである。

将来負担比率(分子)の構造(2021年度)

分析欄

一般会計等に係る地方債の残高は、廃棄物処理施設負担金や役場庁舎耐震化改修事業費等の借入により増加となった。今後も公共施設の更新等が控えているため、計画的かつ交付税算入率の高い、有利な地方債を活用し健全化に努めていく。

基金残高に係る経年分析(2021年度)

基金全体

(増減理由)本年度においては、決算剰余金や運用利子等による積立てで全体で516百万円の増額となった。(今後の方針)公共施設の大規模更新に備えるため、施設整備基金への積み立てを継続している。しかし、将来的には大幅な取り崩しを行う見込みであり、基金残高は減少となる。

財政調整基金

(増減理由)決算剰余金110百万円積立による増(今後の方針)公共施設の更新に係る財源について、地方債や施設整備基金で賄えない場合に取り崩すこととする。

減債基金

(増減理由)(今後の方針)公共施設の更新に係る地方債の借入額が増加すると見込まれるため、将来の財政健全化を図るために取り崩すこととする。

その他特定目的基金

(基金の使途)施設整備基金:公共施設における整備・更新に備えるもの社会福祉基金:社会福祉の推進に寄与するものふるさと応援基金:特別な財政需要に備えるもの(増減理由)施設整備基金401百万円積立により増社会福祉基金1百万円積立により増ふるさと基金64百万円積立により増62百万円取り崩しにより減(今後の方針)施設整備基金については、公共施設の更新に備えていることから、大規模改修等が始まった場合に取り崩しを行う予定。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

有形固定資産減価償却率については、類似団体平均より上回っており、要因としては、更新時期を迎える老朽化した公共施設が多いことも考えられる。前年度に比較して有形固定資産減価償却率が減少しているのは、役場庁舎の耐震化による長寿命化によるもので、今後も公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、長寿命化や統廃合等を行い、適正な管理に努める。

債務償還比率の分析欄

令和元年度の防災無線デジタル化事業や令和2年度の役場庁舎耐震化改修事業などの大規模事業が続いたことで類似団体と比較して高い水準で推移している。今後も普通交付税措置率の高い地方債を活用し、分母である一般財源等の確保を図りながら健全な財政運営に努める。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

令和元年度の防災無線デジタル化事業や令和2年度の役場庁舎耐震化改修事業などの大規模事業の借入が続いたことで、昨年度及び類似団体比較ともに高い水準となった。また、有形固定資産減価償却率については、更新時期を迎える老朽化した公共施設が多いことから類似団体を上回っている。前年度に比較して有形固定資産減価償却率が減少しているのは、役場庁舎の耐震化による長寿命化によるもので、今後も公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき、長寿命化や統廃合等を行い、適正な管理に努める。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

防災無線デジタル化事業や役場庁舎耐震化改修事業の大規模事業が続いたことにより、将来負担比率及び実質公債比率ともに類似団体平均値より高い水準で推移している。今後も学校建設事業等の大規模な財政需要が控えており、普通交付税措置率の高い地方債を活用し、健全な財政運営に努めていく。

施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体の平均を大きく上回っている1人あたりの道路延長については、昭和29年の村廃止によるもので、各集落と市街地を結ぶ生活路線が整備され、それらの中でも使用頻度の高い幹線道路等の更新を優先し、計画的に行っているが老朽化の著しい路線は多く、有形固定資産減価償却率が増加傾向に推移している。

施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体比で施設の老朽化により福祉施設及び体育館・プールの有形固定資産減価償却率が高くなっており、庁舎においては、令和2年度に耐震化改修工事を実施しており、有形固定資産減価償却率の改善が見込まれる。福祉施設をはじめそのほかの公共施設においては、公共施設等総合管理計画及び個別管理計画に基づき、長寿命化や統廃合等を行い、適正な施設管理に努めていく。

財務書類に関する情報①(2021年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等において、負債総額が前年度から2,066百万円(23%)増加となった。主な要因としては役場庁舎耐震化改修事業、高度無線環境整備推進事業及び廃棄物処理施設整備事業等の大規模な投資的事業の実施にかかる地方債の新規発行によるものである。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用が7,468百万円となり、前年度比+1,053百万円の増加となった。業務費用が移転費用を上回り、昨年から大幅に増加したのは退職手当引当金繰入額(432百万円、前年度比+417百万円)となった。一方で物件費では、役場庁舎耐震化改修事業、高度無線環境整備推進事業及び廃棄物処理施設整備事業等の実施に伴い、前年度比で+577百万円の増額となった。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計においては国県等補助金が530百万円の減少、寄付金が10百万円の減少など、純行政コストを差し引いた本年度差額は893百万円となった。大きな要因としては、役場庁舎耐震化改修事業や非課税世帯および子育て世帯に対する臨時特別給付事業の実施にかかる行政コストの増額によるものである。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、役場庁舎耐震化改修事業、高度無線環境整備推進事業及び廃棄物処理施設整備事業等大規模な投資的事業の実施に伴い、投資活動支出は前年度より1,531百万円増加した。財務活動収支は前年度比で+1,513百万円となり、昨年度に引き続き元利償還支出を新規発行地方債発行収入が上回っているが、交付税措置の高い地方債を優先的に発行しているため、健全化判断比率としては基準を大きく下回っている。

財務書類に関する情報②(2021年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

有形固定資産減価償却率が類似団体の平均値を上回っているのは、老朽化した公共施設が多く、特に学校施設の老朽化が著しい。更新時期を迎えている公共施設が多いことから高い水準となっている。また、住民一人あたりの資産額が類似団体よりも高い水準なのは、人口が年々減少することで、町内面積あたりの人口も減少していくが、一定のインフラ整備は必要となるため高い水準で推移している。公共施設等総合管理計画及び個別施設計画に基づき長寿命化や統廃合等を行い、適正な資産管理に努める。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体平均と比較し、9.3%下回っており、公共資産の将来世代負担が高い傾向にある。また、将来負担比率については、更新時期を迎えた公共施設等の更新に係る地方債残高の増加に伴い、近年では増加傾向にあり、類似団体よりも高い水準で推移しているため、公共施設等総合管理計画の遂行を実施し、公共施設を穴水町の適正規模にしていく必要がある。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たりの行政コストについて、類似団体平均値より22%上回っている。小規模自治体ではこの指標は比較的高くなる傾向があるが、更新時期を迎える公共施設の更新などにより行政コストが年々増加傾向にあることに加え、人口は反比例するように減少していくことから、コストを削減し、業務効率性を向上していくことが必要となる。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

役場庁舎耐震化改修事業および高度無線環境整備推進事業等の大規模投資事業の実施に伴い、住民一人当たり負債額が前年度より206,605万円増加し、類似団体平均値を大きく上回っている。財政規模が小さい当町において、億単位の事業は大きく数値等に影響することとなるが、事業の優先度や普通交付税措置率の高い地方債を活用するなど、今後も健全な財政運営を続けていく。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

経常収益および経常費用が増加したことで、当該値が増加したが、受益者負担においては変わらず適正管理を行っている状態である。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,