経営の健全性・効率性について
①経常収支比率:接続世帯は35世帯のため、事業規模が非常に小さく、使用料収入によって、施設の修繕費や維持管理費及び企業債支払利息等が賄えておらず、一般会計からの繰入金に依存している状況となっています。②累積欠損金比率:一般会計から繰入金により、類似団体と比較すると低くなっています。③流動比率:流動負債は、主に建設改良に充てられた企業債の元金償還等となっているものの、使用料収入で賄うことができず、一般会計からの繰入金に依存している状況となっています。④企業債残高対事業規模比率:施設整備に投資した経費に対して、使用料収入で賄うことができず、一般会計からの繰入金に依存している状況となっています。⑤経費回収率:水洗化率は80%を超えていますが、事業規模が小さく使用料収入が少ないため、類似団体と比較して、大きく下回っています。⑥汚水処理原価:施設の経年劣化により修繕等の維持管理費が増加しており、類似団体の約3倍以上の原価となっています。⑦施設利用率:平成10年度に施設整備事業が完了しましたが、過疎化によって大幅に人口が減少し、処理人口は全体計画人口240人の30%程度にとどまっており、利用率も17%程度となっています。⑧水洗化率:類似団体と比較すると高くなっていますが、過疎化により地区内人口そのものが減少しており、収益の増加が見込めない状況となっています。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率:事業の開始時期が平成8年で、現在のところ更新が必要となる資産はありませんが、耐用年数を考慮し、今後の更新計画を策定する必要があります。②管路老朽化率、③管渠改善率:事業の開始時期が平成8年で、現在のところ更新が必要となる管渠はありませんが、耐用年数(50年)を考慮し、今後の更新計画を策定する必要があります。
全体総括
事業の開始時において、全体計画人口を240人としましたが、過疎化によって処理区域内の人口が大幅に減少したため、過大な設備投資となっています。少しでも収入を確保するため、令和2年度から使用料の引き上げを行い、他の下水道事業と料金体系を統一しました。今後、施設の老朽化に伴う維持管理費の増加や施設更新時期等を迎えるにあたって、個別合併処理浄化槽への切替等、地域の実情に合わせた汚水処理方法を検討する必要があります。