経営の健全性・効率性について
○経常収支比率は110.90%となっているが、使用料収入以外の一般会計補助金が経常収益の約54%を占めているため、今後も個別訪問等により水洗化率の向上を図り、使用料収入の増加に努める。○流動比率は、100%以上であることが必要されているが、本市は50.51%となっている。これは翌年度償還の企業債等が流動負債に計上されているためで、その企業債等を除いた比率は、228.86%となり100%を上回っている。○経費回収率及び汚水処理原価は、類似団体と比較すると経費回収率は高くなっており、汚水処理原価は低くなっている。今後も引き続き経費削減により経営改善に努める。〇水洗化率は87.74%と類似団体78.90%に比べて上回っているが、人口減少により使用料収入の減少が見込まれるため、今後も水洗化率の向上に努める。
老朽化の状況について
○有形固定資産減価償却率は26.37%と類似団体23.17%に比べて上回っている。これは保有資産の減価償却がどの程度進んでいるかを示しているもので、類似団体と比較すると老朽化が進んでいると考えている。○管渠改善率について、本市は耐用年数を経過した管渠はないため、管渠改善率は0.0%となっている。
全体総括
本市の漁業集落排水事業は、すでに整備事業が概成しており、水洗化率も類似団体を上回っているものの、今後も経営戦略に基づき、経費削減と合わせて個別訪問等により水洗化率の向上を図り、使用料収入の増加に努める。