小値賀町:漁業集落排水施設

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経営比較分析表(2019年度)

経営の健全性・効率性について

漁業集落排水事業は大島地区が平成10年、斑地区が平成21年に供給を開始している。水洗化率は、大島地区で100%、斑地区で77.1%となっており、漁集全体では83.6%となっており、頭打ちの状態となっている。令和元年度の特徴を類似団体平均値と比較してみると、「経費回収率」は下回り、「汚水処理原価」は上回っているため、汚水処理にかかる費用が例年より多かったと考えられる。人口減少によって、「施設利用率」は未だに低い水準のままである。経営状況としては、事業債の償還金が多額であり、一般会計からの多額の繰入金により赤字分を補填している。平成28年度に策定した経営戦略をもとに、さらなる水洗化率の向上を図り、経営の健全化・効率化に努める。

老朽化の状況について

大島地区については供用開始から22年以上が経過し、斑地区については11年以上が経過している。2次離島である大島地区の施設や設備は当町の処理施設の中で最も古く、老朽化が懸念される。適切な維持管理を行うことにより施設や設備の延命化を図るとともに、より効率的で計画的な更新を行う必要がある。大島地区については令和元年度に「機能保全計画」を作成し、斑地区は令和2年度に作成中である。その計画を踏まえ施設や設備の改善を図っていくが、斑地区においては特定環境保全公共下水道との統合を視野に入れ検討している。

全体総括

人口減少、高齢化が進む中で施設や設備の老朽化が進み、今後も、維持管理費や機器の更新などにより経費が多額となることが予想される。人口規模や地理的要因により、下水道使用料のみでの経営は困難であり、また人口減少により使用料収入は低下していくことが予想されるが、さらなる水洗化率の向上によって少しでも使用料収入の低下を抑え、効率的な維持管理や計画性のある更新事業を実施していく。

類似団体【H2】

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