美幌町：個別排水処理施設

経営の健全性・効率性について

経費回収率は全国平均と比較すると高い水準にあることが分かりますが、１００％に満たない数値となっています。その要因として、汚水処理原価が挙げられます。汚水処理原価は、有収水量１㎥あたり、どれだけの費用がかかっているかを表す指数であり、類似団体より上回っていることもあり、今後も経費の削減に向けた取り組みが必要と考えます。また、使用料や一般会計からの繰入金等で総費用に地方債償還金を加えた費用をどの程度賄えているかを示す収益的収支比率は、令和３年度は増加しているものの、使用料等以外に依存していることが見受けられます。なお、水洗化率は、類似団体より下回っているものの、毎年設置基数が増加していることから、増えています。

老朽化の状況について

個別排水処理事業は、平成９年度から実施しており、老朽化の状況を示す数値はありませんが、古いものだと令和３年時点で２０年以上が経過しています。点検については、年３回の保守点検と年１回の浄化槽法第１１条による水質検査を行っており、修繕が必要と判断された浄化槽については、その都度修繕を行っています。現時点では更新工事等の予定はなく、既存施設の適切な維持管理を図る必要があると考えます。

全体総括

今後は、人口減少や離農などによる農家戸数の減少などが見込まれることから、経営の健全化及び効率性を保つために、経営改善を図っていかなければならないと考えます。