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地方財政ダッシュボード

広島県海田町の財政状況(2020年度)

🏠海田町

地方公営企業の一覧

末端給水事業 公共下水道


収録データの年度

📅2023年度📅2022年度📅2021年度📅2020年度📅2019年度📅2018年度📅2017年度📅2016年度📅2015年度📅2014年度📅2013年度📅2012年度📅2011年度

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2020年度)

財政力指数の分析欄

類似団体平均より良好であり,令和2年度決算での自主財源比率は39.5%,うち町税分は28.0%となっています。今後も税収の徴収率向上を中心とする歳入確保に努めます。

経常収支比率の分析欄

類似団体平均より良好であり,令和元年度に比べ1.0ポイント改善しています。改善した要因は,令和元年10月からの消費税率の引上げの通年化により,地方消費税交付金が増加したこと等によるものです。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均より良好です。令和元年度に比べ増加している要因は,小中学校ICT活用事業に係る児童生徒用タブレット端末等整備費の増などによるものです。

ラスパイレス指数の分析欄

令和2年度のラスパイレス指数は,類似団体平均値とほぼ同程度となっています。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

これまでの退職者補充調整の取組などにより,類似団体平均より良好な結果となっています。今後も適正な定員管理を行っていきます。

実質公債費比率の分析欄

令和2年度の実質公債費比率は6.4%,令和元年度と比べ1.2ポイントの減で,類似団体と同値となっています。減の主な要因は,平成16年度に借り入れた町道2号線道路改良事業等に係る地方債の償還完了等によるものです。ただし,今後は,庁舎移転事業等の大規模事業の公債費償還により再び上昇する見込みです。

将来負担比率の分析欄

昨年度に引き続き,類似団体平均より良好です。平成26年度以降は,令和元年度を除き,充当可能財源等が将来負担額を上回っているため,値が算出されていません。令和元年度は,公民館整備事業等の大規模事業に係る地方債の借入により,将来負担額が充当可能財源等を上回り,将来負担比率の値が算出されました。今後は,庁舎移転事業等に係る地方債の借入れにより,将来負担額の増が見込まれます。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)

人件費の分析欄

給与体系の適正化,退職者補充調整などの取組により,類似団体平均より良好な結果となっています。引き続き適正な給与体系を維持します。

物件費の分析欄

内部管理経費の削減や事務事業費の見直しなどにより,類似団体平均より良好な結果となっています。引き続き,内部管理経費の抑制を図っていきます。

扶助費の分析欄

類似団体平均と比べて高くなっています。これは広島県からの権限移譲により,平成21年度から福祉事務所を開設したことに伴う特殊要因によるものです。また,令和2年度は前年度と比べて1.9ポイント減少しており,主な理由は,障害者支援費及び生活保護費について,歳出は対前年度比で減額となった一方,令和2年度歳入はほぼ予算現額どおり歳入され,令和3年度に過年度調整が入ることに伴い,令和2年度の経常経費(扶助費)充当一般財源が減少したことによるものです。

その他の分析欄

類似団体平均より2.6ポイント高い結果となっています。令和2年度は,16.0%と,令和元年度と同値となっています。

補助費等の分析欄

類似団体平均より良好な結果となっています。引き続き,経費の適正化を図っていきます。

公債費の分析欄

類似団体平均と比べて悪い状況にあります。主な要因は,平成14年度から平成16年度にかけて多額の町債を財源に大型事業に取り組んだことから町債残高が急増し,それに伴って公債費負担も増加したことによるものです。なお,令和元年度に比べて0.6ポイント改善しています。その主な要因は,平成16年度に借り入れた町道2号線道路改良事業等に係る地方債の償還完了等によるものです。

公債費以外の分析欄

公債費以外に係る経常収支比率は,類似団体平均より5.6ポイント良好な結果となっています。なお,令和元年度に比べ0.4ポイント改善しています。その主な要因は,令和元年10月からの消費税率の引上げの通年化により,地方消費税交付金が増加したこと等による経常一般財源総額の増により,経常収支比率計算の分母が増加したことによるものです。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

総務費は,住民一人当たり165,710円と令和元年度に比べて118,452円増加しています。これは,特別定額給付金給付事業費の増等によるものです。土木費は,住民一人当たり46,339円と令和元年度に比べて12,114円増加し,類似団体の平均より高くなっています。これは,中店小学校線道路改良事業費の増等によるものです。教育費は,住民一人当たり36,681円と令和元年度に比べて21,126円減少し,類似団体の平均より低くなっています。これは,平成30年度から令和元年度まで工事を実施した公民館整備事業費の減等によるものです。災害復旧費は,住民一人当たり5,778円と類似団体の平均より高くなっていますが,これは平成30年7月豪雨災害の災害復旧に係る経費によるものです。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は,住民一人当たり484,656円となっており,特別定額給付金給付事業費の増等,新型コロナウイルス感染症対応に係る事業費の増により,。令和元年度と比較して増加しました。類似団体平均を上回る項目は,扶助費,災害復旧事業費,積立金,貸付金,繰出金です。住民一人当たりのコストがもっとも高い項目は補助費等で,住民一人当たりは131,574円となっています。令和元年度に比べて増加しているのは,特別定額給付金の増によるものです。災害復旧事業費は,住民一人当たり5,778円と類似団体の平均より高くなっていますが,これは,平成30年7月豪雨災害の災害復旧に係る経費によるものです。

実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)

分析欄

令和2年度の実質収支額の標準財政規模比は,令和元年度と比べて2.13ポイントの増と,黒字の状態を維持しています。財政調整基金残高の標準財政規模比は,平成29年度に自動車関連企業等に係る法人税割等の増により標準財政規模が増加した影響等で減少していますが,平成29年度以降は,毎年度の決算剰余金の積立により増加しています。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)

分析欄

連結実質赤字は各年度とも生じていない状況です。各特別会計においては,今後も受益者負担の適正化を図り,一般会計からの繰出金の抑制に努めます。

実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

元利償還金については,平成29年度までは,平成14年度から平成16年度にかけて取り組んだ大型事業に係る事業債の償還完了まで,毎年の元利償還が変わらないため,高止まりの状態で推移していましたが,平成30年度以降は街路事業等に係る償還完了等により,減少しています。実質公債費比率の分子は,算入公債費の減により,令和2年度は令和元年度と比べて若干増加しています。ただし,今後は,庁舎移転事業等の大規模事業の公債費償還により再び上昇する見込みです。

将来負担比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

地方債現在高については,平成17年度以降,新発債の抑制や繰上償還等によりプライマリーバランスの黒字を継続することにより縮減傾向にありましたが,平成26年度は国の経済対策事業に係る地方債の借入れが増加したことにより,地方債現在高が増加しました。27年度以降は地方債残高については,償還の進捗により減少していましたが,平成30年度から令和2年度にかけては,平成30年7月豪雨災害に係る災害復旧事業債,公民館整備事業債及び庁舎移転事業債の借入れ等により,地方債残高が増加しました。平成27年度は区画整理事業や,街路整備事業等の大規模事業の実施による財源補てんのため財政調整基金を取り崩したことから,充当可能基金(地方債の償還額等に充当可能な基金)が前年度と比べて減少しており,将来負担比率の分子は悪化しています。平成28年度は財政調整基金の取り崩しがなく,償還進捗による町債残高の減により,将来負担比率の分子は改善しています。平成29年度は,公営企業債繰入見込額の増等により,将来負担比率の分子は悪化しています。平成30年度及び令和元年度は,町債残高の増により,将来負担比率の分子は悪化しています。令和2年度は,海田町役場庁舎移転補償金を,公共施設等整備基金に積み立てたことによる充当可能基金残高により,将来負担比率の分子は改善しています。令和元年度を除き,充当可能財源等が将来負担額を上回り,値が算出されていません。令和元年度は,公民館整備事業等の大規模事業に係る地方債の借入により,将来負担額が充当可能財源等を上回り,将来負担比率の値が算出されました。今後は,庁舎移転事業等に係る地方債の借入れにより,将来負担額の増が見込まれます。

基金残高に係る経年分析(2020年度)

基金全体

(増減理由)・①海田町役場庁舎移転補償金を積み立てたことにより,公共施設等整備基金が9.2億円増となったこと及び②財政調整基金について,令和元年度決算剰余金を2.1億円積み立てた一方,繰出金等の財源補てんに伴い,0.4億円取り崩したこと等により,1.7億円の増となったこと等により,令和2年度の基金全体の残高は,令和元年度と比べて11.0億円の増となりました。(今後の方針)・財政調整基金残高については,海田町中期財政運営方針(平成30年度~令和4年度)において,平成元年度から平成28年度までの標準財政規模に対する基金残高の比率の全国平均が0.31(平成28年度の本町の標準財政規模約60億円に照らすと約19億円)であることを考慮しつつ,庁舎移転事業や広島市東部地区連続立体交差事業等の大規模事業を実施していくうえで,基金残高を確保することとしています。・中期的(令和4年度~令和8年度)には,公共施設等整備基金を大規模事業等の財源として取り崩すため,基金全体の残高は減少する見込みです。

財政調整基金

(増減理由)・令和元年度決算剰余金を2.1億円積み立てた一方,繰出金等の財源補てんに伴い,0.4億円取り崩したこと等により,1.7億円の増となりました。(今後の方針)・財政調整基金残高については,海田町中期財政運営方針(平成30年度~令和4年度)において,平成元年度から平成28年度までの標準財政規模に対する基金残高の比率の全国平均が0.31(平成28年度の本町の標準財政規模約60億円に照らすと約19億円)であることを考慮しつつ,庁舎移転事業や広島市東部地区連続立体交差事業等の大規模事業を実施していくうえで,基金残高を確保することとしています。・中期的(令和4年度~令和8年度)には,公共施設等整備基金を大規模事業等の財源として取り崩すため,基金全体の残高は減少する見込みです。(今後の方針)

減債基金

残高が表示単位未満のため,値が出ていません。

その他特定目的基金

(基金の使途)・海田町公共施設等整備基金:公共施設等整備事業に要する経費の財源に充てます。・海田町国際交流基金:国際化時代に対応して,国際交流事業を推進させ,町民の国際性を高めるとともに,開かれた地域社会の創造に資するものです。・織田幹雄スポーツ振興基金:海田町のスポーツ振興を目的とした事業に要する経費の財源に充てます。・海田町森林環境譲与税基金:森林整備及びその促進に資する事業に要する経費の財源に充てます。(増減理由)・海田町公共施設等整備基金:海田町役場庁舎移転補償金を,公共施設等整備基金に積み立てたことにより924百万円増加・海田町国際交流基金:海田町国際交流協会補助金の財源に充てたことにより微減・織田幹雄スポーツ振興基金:織田幹雄記念館整備及びスポーツ振興会補助金の財源に充てるため,1百万円減少・海田町森林環境譲与税:森林環境譲与税を3百万円積立(今後の方針)・海田町公共施設等整備基金:庁舎移転事業のため,取り崩す予定・海田町国際交流基金:海田町国際交流協会補助金の財源に充てるため取り崩す予定・織田幹雄スポーツ振興基金:織田幹雄スポーツ振興会補助金の財源に充てるため取り崩す予定・海田町森林環境譲与税基金:森林整備及びその促進に資する事業に要する経費の財源に充てるため取り崩す予定

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

・有形固定資産減価償却率については,昭和50年代以前に整備され,整備から40年以上経過した施設があるため,類似団体より高く,上昇傾向にある。令和元年度は新公民館整備により減少したものの,令和2年度は再び上昇し,類似団体より高くなっている。・公共施設等総合管理計画に基づき,今後,老朽化した施設について,点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど,公共施設等の適正管理に努める。

債務償還比率の分析欄

・債務償還比率は類似団体平均を下回っている。・主な要因としては,①給与体系の適正化,退職者補充調整などの取組により,人件費が類似団体平均より低いこと,②内部管理経費の削減や事務事業費の見直しなどにより,物件費が類似団体平均より低いことが考えられる。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

・将来負担比率については,令和元年度は,将来負担額が将来負担額に充当可能な財源を超え,将来の負担がプラスとなったため,値が出ているが,令和2年度はマイナスとなったため,値が出ていない。・有形固定資産減価償却率は,昭和50年代以前に整備され,整備から40年以上経過した施設があるため,類似団体より高く,上昇傾向にある。令和元年度は新公民館整備により減少したものの,令和2年度は再び上昇し,類似団体より高くなっている。・公共施設等総合管理計画に基づき,今後,老朽化した施設について,点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど,公共施設等の適正管理に努めていく。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

・将来負担比率については,令和元年度は,将来負担額が将来負担額に充当可能な財源を超え,将来の負担がプラスとなったため,値が出ているが,令和2年度はマイナスとなったため,値が出ていない。・実質公債費比率は,平成16年度に借り入れた地方債の償還完了により減少し,類似団体と同程度となった。今後は一旦改善した後,庁舎移転事業や公民館整備事業等の大規模事業の公債費償還により再び上昇することが見込まれるため,公債費の適正化に取り組んでいく必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

・類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は,児童館である。・類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が低くなっている施設は,保育所と公民館である。・公民館については,令和元年度に新公民館を整備したため,有形固定資産減価償却率が大きく低下している。

施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

・類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は,図書館,体育館,一般廃棄物処理施設,保健センター,消防施設,庁舎である。・庁舎については,令和5年度に新庁舎を整備することとしている。・類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が低くなっている施設は,福祉施設である。・福祉施設については,福祉センターが平成17年度供用開始と比較的新しい施設であるため,類似団体平均を下回っている。

財務書類に関する情報①(2020年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

・一般会計等においては,資産総額が前年度末から1,273百万円の増加(+4.4%)となった。金額の変動が大きいものは基金であり,庁舎移転補償金を基金に積み立てたことによるものである。負債総額は、前年度末から252百万円増加(+2.5%)している。地方債の償還はあるものの,小学校耐震補強事業に係る地方債の増加等によるものである。・水道事業会計,下水道事業会計等を加えた全体では,資産総額は減価償却はあるものの、基金積み立てによる一般会計等の資産の増等により、前年度末から991百万円増加(+2.2%)した。負債総額は下水道事業に係る地方債の償還が借入額を上回ったことにより,前年度末から179百万円減少(-1.0%)した。・安芸地区衛生施設管理組合等を加えた連結では,資産総額は,減価償却はあるものの、基金積み立てによる一般会計等の資産の増等により、前年度末から1,067百万円増加(+2.2%)した。負債総額は下水道事業に係る地方債の償還が借入額を上回ったことにより,138百万円増加(-0.7%)した。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

・一般会計等においては,純経常行政コストは11,373百万円となり、前年度比2,624百万円の増加(+30.0%)となった。これは,庁舎移転補償金(926百万円)により経常収益が増加した一方で,特別定額給付金(3,009百万円)により補助金等5,042百万円(前年度比+3,180百万円)が増加したためである。・全体では,一般会計等に比べて,水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため,経常収益が883百万円多くなっている一方,国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上しているため,移転費用が3,842百万円多くなり、純行政コストは4,105百万円多くなっている。・連結では,一般会計等に比べて,経常収益が922百万円多くなっている一方,移転費用が6,497百万円多くなり、純行政コストは7,207百万円多くなっている。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

・一般会計等においては,税収等の財源(12,703百万円)が純行政コスト(11,667百万円)を上回っており,本年度差額は1,035百万円となり,純資産残高は1,021百万円の増加となった。特に,令和2年度は,庁舎移転補償金による純行政コストの減により本年度差額が増加した。・全体では、国民健康保険特別会計,介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれることから,一般会計等と比べて税収等が1,822百万円多くなっており、本年度差額は1,193百万円となり,純資産残高は1,170百万円の増加となった。・連結では,後期高齢者医療広域連合への国県等補助金等が財源に含まれることから,一般会計等と比べて財源が7,400百万円多くなっており,本年度差額は1,229百万円となり,純資産残高は1,205百万円の増加となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

・一般会計等においては,業務活動収支は1,616百万円であったが,投資活動収支については,△1,719百万円となった。財務活動収支については,地方債発行が地方債の償還額を上回ったことから,221百万円となった。・全体では、国民健康保険税や介護保険料が税収等収入に含まれること,水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より573百万円多い2,189百万円となっている。投資活動収支は,△1,907百万円となっている。財務活動収支は、地方債の償還額が地方債発行額を上回ったことから,185百万円となり,本年度資金残高は96百万円増加し,1,028百万円となった。・連結では,業務活動収支は一般会計等より697百万円多い2,313百万円となっている。投資活動収支は,△1,902百万円となっている。財務活動収支は,地方債の償還額が地方債発行額を上回ったことから,△212百万円となり,本年度資金残高は199百万円増加し,1,199百万円となった。

財務書類に関する情報②(2020年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

・住民一人当たり資産額(歳入額対資産比率)は,類似団体平均を下回っており,特別定額給付金による業務収入の増により昨年度に比べて減少している。当団体では、①昭和40~50年代に整備された資産が多く,整備から40~50年経過していること,②道路等の敷地のうち,取得価額が不明であるため、備忘価額1円で評価しているものがあるためである。有形固定資産減価償却率については,昭和40~50年代に整備された資産が多く,整備から40~50年経過していることから,類似団体より高い水準にある。・公共施設等総合管理計画に基づき、今後、老朽化した施設について、点検・診断や計画的な予防保全による長寿命化を進めていくなど、公共施設等の適正管理に努める。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

・純資産比率は類似団体平均を下回っているが,負債の大半を占めているのは,地方交付税の不足を補うために特例的に発行している臨時財政対策債である。臨時財政対策債等の特例的な地方債を除いた地方債残高を分子として,社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を示す将来世代負担比率は,19.1%となっている。前年度と比べて増加した理由は,小学校耐震補強事業等による地方債の借り入れによるものである。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均を下回っている一方,特別定額給付金による補助金等の増により、昨年度に比べると増加している。純行政コストの内訳としては,61%を占める移転費用や,30.9%を占める物件費等の割合が大きい。引き続き,海田町中期財政運営方針に基づき,改善取組を継続していく。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

・住民一人当たり負債額は類似団体平均を下回っている。引き続き,海田町中期財政運営方針に基づき,地方債残高の抑制に努めていく。・基礎的財政収支は,投資活動収支が赤字となったものの,庁舎移転補償金の増により業務活動収支は黒字となり,1,088百万円となっている。投資活動収支が赤字となっているのは,地方債を発行して,小学校耐震補強事業を行ったためである。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

・受益者負担比率は類似団体平均を上回っている状況にある。その要因として,庁舎移転補償金により経常収益が増加したことが挙げられる。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,