埼玉県地方独立行政法人埼玉県立病院機構：循環器・呼吸器病センターの経営状況

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収録データの年度

📅2023年度📅2022年度📅2021年度

経営比較分析表（2023年度）

地域において担っている役割

地域医療支援病院として、主に循環器系及び呼吸器系疾患の高度・専門医療を提供しているほか、埼玉県急性期脳梗塞治療ネットワーク（SSN）の基幹病院として、専門領域で救急患者の積極的な受入れを行っている。令和5年度は、ハイブリッド手術室を活用した高度な医療を提供するとともに、埼玉県急性大動脈治療ネットワーク（SAN）基幹病院B等として救急患者を積極的に受け入れ（2,014人）、TAVI（69件）・マイトラクリップ（38件）の実施数において県内トップクラスを維持するなど、県北部の脳血管疾患、心疾患の拠点としての役割を果たした。

経常収支比率

医業収支比率

修正医業収支比率

累積欠損金比率

病床利用率

入院患者１人１日当たり収益

外来患者１人１日当たり収益

職員給与費対医業収益比率

材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

①新型コロナ関連補助金の減により100％を下回った。②③新型コロナウイルス感染症が落ち着き、患者数が回復傾向となり、コロナ以前の状況に戻りつつある。④新型コロナによる影響が小さくなり、一般診療の両立を図る中で前年度から5.2pt上昇した。⑤コロナの縮小とともに一般診療が回復し、患者の受入れ増に伴い患者単価は前年度から4,644円上昇した。⑥前年度と同レベルを維持している。⑦処遇改善等の対応で給与費が伸びたことにより4.3pt上昇した。⑧物価高による材料価格の上昇により前年度より4.5pt上回った。⑨累積欠損金比率は、コロナ関連補助金の減により今年度地独化後初の赤字となったため、5.8%を計上した。

有形固定資産減価償却率

器械備品減価償却率

１床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

平均値と比べて大きい数値ではないものの、前年度から着実に老朽化は進んでいる。医療機器は高度・専門医療の提供に要する備品であるため、数年後の更新時期に備えて医業収益の十分な確保に努めていく。

全体総括

心臓カテーテル治療数や肺がん手術数で全国トップクラスの実績を有し、循環器系・呼吸器系の高度・専門医療を担ってきたが、近年は県北部地域の人口減少・高齢化の進行や近隣病院の高度医療提供開始など、当院を取り巻く状況は大きな変化の中にある。その一方で地域で必要とされる高度救急医療への対応の維持に努めており、今後は、第二種感染症指定医療機関として新型コロナウイルス感染症の動向を引き続き注視しながら、医療機関訪問などによる地域連携強化の取組により患者数や病床利用率の増加を図り、より多くの県民への高度医療の提供に努めていく。

出典：経営比較分析表,

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