経営の健全性・効率性について
①単年度の収支比率はH29に減少したがH30では増加した。事業規模に対する企業債残高比率は1.65と全国平均や類似団体に比較して低い。経営健全化の面では依然、他会計繰入金の依存度が高いままであるので今後は健全化に努力したい。④起債償還はH30で完結。⑤R1年に料金改定(消費税分のみ)をしているが、十分な料金水準とは言えず、経費回収率はH29よりH30は増加している。⑥汚水処理原価はH25移行はほぼ同水準で推移していたがH30で若干の減となった。⑦施設利用率はH28で100%とあるが値の誤入力によるものと思われ利用率は年々改善されている。⑧平均値を下回っており、今後は水洗化率向上に向けて普及啓蒙活動の強化に鋭意取り組む。
老朽化の状況について
③管渠改善については5年以上実施されていないが、施設稼動から年数が経過していることから、今後は老朽化の優先順位等を策定しながら継続して管渠改築更新の実施に努めたい。
全体総括
経営の健全性・効率性から鑑みると、今後は料金水準適正化の検討、普及啓蒙活動の強化などを実施し、他会計繰入金の依存度を下げる必要性があるが、料金水準は町民の理解や議決を得る必要があるために他の市町村と比較して、高額な料金設定はできず、又事業運営開始から28年を経過し、施設・管渠の更新事業等必要な事業の実施を行いこれらのバランスを考慮しながらの経営となるため、今後は老朽化の進んだ箇所等、必要最小限の改修を実施していく。