経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率100%未満の赤字で推移しています。⑤経費回収率,⑥汚水処理原価⑦施設利用率,⑧水洗化率本市の水洗化率は,約53%となっています。近年は上昇傾向にあるものの,全国平均・類似団体に比べ低くなっています。これは,使用料収入の基となる有収水量が少ないことを示しており,施設利用率の低さに繋がっています。また,有収水量が少ないことから,使用料収入も少なくなり,全国平均・類似団体に比べ,経費回収率は低く,汚水処理原価は高くなっています。【要因と現状】当該事業は,市内3地区の漁業集落における,し尿や生活雑排水等の汚水の処理,公共用水域の水質保全,当該区域の生活環境の改善を目的とし,区域内人口1,692人(H29年度末)の小規模事業です。その経営は,対象区域の人口密度が低く,人口が少ないことから,経常的な経費を使用料収入だけでは賄えないため,不足分は公費(税金)で補てん(負担割合は約7割)している状況です。
老朽化の状況について
平成12年度の供用開始から18年が経過していますが,法定耐用年数を経過した管渠はありません。
全体総括
下水道は,市民生活等に欠くことのできない極めて公共性が高いインフラであることから,持続可能な事業運営が求められます。このことから,接続率の向上による使用料収入の確保に努め,公費負担の軽減を図ります。