地域において担っている役割
急性期病院である旭中央病院の後方支援病院として、初期救急医療やトリアージを行うとともに、高度医療から日常生活への橋渡し役を担っている。また、香取海匝地域で不足している回復期リハビリテーション病棟の開設を目指している。
経営の健全性・効率性について
①経常収支比率指定管理者及び病院事業会計における収支不足額については、一般会計補助金を受けており、例年100%前後となっている。②医業収支比率、⑦職員給与費対医業収益比率回復期リハビリテーション病棟の開設に向けた医療技術者の確保に伴い、②は微減、⑦は微増した。④病床利用率平成30年11月に非稼働病床の一部を県へ返還し、許可病床数が減少したため改善した(通年分の改善効果が現れている)。なお、稼働病床利用率は、一般病床94.36%、療養病床94.97%である。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率主な病棟については、昭和60年度頃に竣工し、法定耐用年数が39年とされているところ、令和元年度末現在約35年が経過している。建築調査により健全性は確認されているものの、更新計画について検討を始める時期を迎えつつある。②器械備品減価償却率平成30年度に引き続き、比較的高額な機器(オーダリングシステム)の更新を行ったことにより、わずかながら改善した。③1床当たり有形固定資産平成30年度の許可病床の減少により大きく上昇した。
全体総括
来年度は、回復期リハビリテーション病棟の開設に向けての、看護師等確保を続けるとともに、施設整備を行う予定である。先行投資を回収するため、現在の病床稼働率を維持し、計画に沿った開設が実現できるよう努める。また、依然として市一般会計は厳しい財政状況が見込まれているため、収支不足の削減に努めることで市からの繰入金の縮減を図るとともに、老朽化が著しい資産については順次更新を行っていく。