経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率人口減少による収入の微減や、企業会計移行に伴う支出の増など収支の増はあるものの、収支比率はほぼ横ばいとなっています。なお、平成25年度が76.69%になっておりますが、補償金免除繰上償還額が、費用に含まれていることで一時的に下がっているものです。今後も経費削減など収支比率の改善に努めます。④企業債残高対事業規模比率使用料で賄えない起債の償還財源の部分を一般会計繰入金行っていることから低比率となっています。実際の起債残高は少しずつ減少しており、今後も、計画的に起債を行っていきます。⑤経費回収率ほぼ90%以上を推移しており、類似団体平均値を上回っていることから、現時点においては、概ね適正であると思われます。今後は経費削減に努めていきます。⑥汚水処理原価ほぼ150円から160円前後で推移しており、類似団体平均値を大きく下回っていることから適正であると思われます。⑦施設利用率流域下水道に接続していることから、処理場を有しておらず、数値は対象外となります。⑧水洗化率類似団体平均値を大きく上回っており、水洗化率は良い方と思われます。引続き加入促進を行い、下水道接続率の向上に努めます。
老朽化の状況について
昭和57年の整備開始後35年が経過し少しずつ老朽化が進んでいるが、耐用年数を超えた管渠はないことから、緊急的な個所について更新を行っているところであります。現在は、ストックマネジメントの策定に向けて調査を行っているところであり、策定後は、計画に基づき長期的に老朽管の対策等を行ってまいります。
全体総括
全体の数値を見ると、類似団体と比較して良い数値が出ており健全であることが分かります。今後においては、管渠の老朽化が進んでいくことから、維持管理修繕工事等の事業費が増加していきます。修繕計画に基づく費用、それらの財源(使用料、起債等)や、起債残高等のバランスを見ながら、下水道の目的である水質保全のため、計画的に下水道の維持管理を行ってまいります。そして、収入の多くを一般会計からの繰入金に頼っていることから、引続き加入促進活動を行い、下水道接続率を上げて、使用料の収益増を図り、繰入金の軽減に取組んでまいります。