経営の健全性・効率性について
○経常収支比率について、本市は89.18%となっていおり、100%以下である。前年までと比較すると、他会計補助金が減額となったことが悪化の要因となっている。今後も個別訪問等により水洗化率の向上を図り、使用料収入の増加に努める。○流動比率は、100%以上であることが必要されているが、本市は64.49%となっている。これは翌年度償還の企業債等が流動負債に計上されているで、その企業債等を除いた比率は、362.45%となり100%を上回っている。○経費回収率及び汚水処理原価は、類似団体と比較すると経費回収率は高くなっており、汚水処理原価は低くなっている。今後も引き続き経費削減により経営改善に努める。〇水洗化率は90.68%と類似団体79.98%に比べて上回っているが、人口減少により使用料収入の減少が見込まれるため、今後も水洗化率の向上に努める。
老朽化の状況について
○有形固定資産減価償却率は13.36%と類似団体33.38%に比べて下回っている。これは保有資産の減価償却がどの程度進んでいるかを示しているもので、本市の場合は老朽化は進んでいないと考えている。○管渠改善率について、本市は耐用年数を経過した管渠はないため、管渠改善率は0.0%となっている。
全体総括
○本市の漁業集落排水事業は、経営の健全性・効率性に関する指標は、類似団体とほぼ平均的な数字であるが、経常収支比率が100%以下となっている。漁業集落排水整備事業が概成しており、水洗化率も増加傾向にあるものの、今後も経営戦略に基づき個別訪問等により水洗化率の向上を図り、使用料収入の増加に努める。