登米市：特定地域排水処理施設

経営の健全性・効率性について

①収益的収支比率・前年度と比べ2.03％改善していますが、毎年の整備により、地方債償還金が年々増額となっていることから、単年度収支が100％未満で推移しています。④企業債残高対事業規模比率・前年度と比べ下回っており、類似団体に比較しても比率が下がっています。⑤経費回収率⑥汚水処理原価・維持管理費用を使用料で賄えていない状況であり、汚水処理原価も他類似団体を上回る状況となっています。⑦施設利用率・人口減少や節水器具の普及等により１世帯当りの上水道使用水量は減少傾向にあることから、利用率も0.31％しか伸びず、類似団体より施設利用率が下回っています。⑧水洗化率・登米市では、排水設備工事申請と浄化槽設置申請を同時に提出することで浄化槽設置工事を実施しているため、水洗化率は100％となっています。総合的な分析において、各比率が前年度と同程度で推移していますが、今後は、類似団体の比率までまで改善するよう、更なる維持管理費の縮減等に努める必要があると考えます。

老朽化の状況について

・浄化槽事業のため、管渠の改善は該当しません。

全体総括

登米市の特定地域生活排水処理整備は、平成14年度より迫町で着手し、Ｈ28年度からは100基程度を整備していますが、上記分析のとおり、浄化槽施設は設置コストは低いものの、管理コストが使用料を上回る状況となっています。今後も維持管理費等の縮減に努めて、持続的な下水道サービスを提供できるよう取り組ん行きます。併せて、現行使用料体系と施設管理費等を分析しながら、適正な時機における使用料の改定に向けても検討して行きます。