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地方財政ダッシュボード

宮崎県日南市の財政状況(2016年度)

🏠日南市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2016年度)

財政力指数の分析欄

人口減少(前年比-1.52%)や少子高齢化に歯止めがかからないことに加え、地方税収は増加しているものの、財政基盤が弱く、引き続き類似団体内平均値を大きく下回っている。そのため、平成30年度より窓口業務等の民間委託を実施するとともに、第2次日南市定員適正化計画に基づく職員数の削減や、第2次日南市行政改革大綱に基づく歳出削減を徹底すると共に、地方税徴収業務の強化、使用料等の見直し等、自主財源確保に取り組み、財政の健全化を図る。

経常収支比率の分析欄

前年度に比べ2.5ポイント改善したものの、依然として類似団体を上回る状況が続いている。改善の要因としては、退職手当の減に伴う人件費の減、借入抑制等に伴う公債費の減による影響が大きい。今後も、財政構造の弾力性回復のため、事務事業の見直しなどの行財政改革の着実な実行はもとより、市税を始めとした自主財源の確保や経常経費の抑制に努めていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費、物件費及び維持管理費の合計額の人口1人当たりの金額が類似団体内平均値を上回っているのは、主に人件費が要因(人口千人当たりの職員数が類似団体内平均値と比較して1.35人多)となっている。今後は窓口業務等の民間委託や第2次日南市定員適正化計画に基づく職員数の削減を進め、コスト低減を図っていく。

ラスパイレス指数の分析欄

平成28年度においても、全国市平均を下回る水準となったが、類似団体内平均値よりも高い水準となっている。今後も人事院勧告を尊重しながら、引き続き適正な給与水準を保つとともに、職務・職責・能力をより重視した給与制度への転換を行っていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

合併後の行政組織を整理している過程にあり、かつ、広い行政区域に対応するため、総合支所・支所・出張所を多数配置している状況にあることから、人口千人あたりの職員数は依然として類似団体内平均値を上回っている。平成30年度から、これまで直営で行っていた学校給食調理業務、資源物回収業務及び窓口業務の一部を民間委託することにしている。今後も「民間にできることは民間に委ねる」という基本原則のもと、行政のスリム化を図りながら定員適正化計画に基づく職員の削減を進める。

実質公債費比率の分析欄

日南市中期財政計画に基づく地方債発行抑制による元利償還金の減により、前年度に比べ0.5ポイント改善したものの、依然として類似団体内平均値を上回っている。今後も地方債発行抑制に努め、交付税措置のある有利な地方債借入を行うことにより、実質公債費比率の改善に努める。

将来負担比率の分析欄

地方債残高や公営企業債等繰入見込額の減少により、前年度に比べて2.6ポイント改善したものの、依然として類似団体内平均値より大きく上回っている。今後も、地方債発行の抑制や交付税措置のある有利な地方債借入を行うと共に、定員適正化計画に基づく職員定数の適正化に努め、退職手当負担見込額の縮減を図っていく。また、県内でも最低水準にある基金残高を改善させるため、基金積み増しを検討していく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2016年度)

人件費の分析欄

人件費に係る経常収支比率は24.4%で類似団体内平均値より高い水準にあるが、昨年比1.6ポイント改善している。これは退職者数の減による退職手当の減が要因であるが、人口千人あたりの職員数は類似団体内平均値より1.35人多い状況である。平成30年度から、窓口業務等を民間委託することにしている。今後も行政のスリム化を図りながら定員適正化計画に基づく職員の削減により人件費の削減を行う。

物件費の分析欄

物件費については前年比0.1ポイント上昇しており、類似団体内平均値を上回り、高い水準にある。平成30年度から窓口業務等の民間委託(物件費)が開始される予定であり、更なる物件費の比率増加が想定されるが、職員数削減による人件費に係る経常収支比率は減少傾向である。今後は、公共施設の整理・統合等による施設維持管理経費の縮減にも努める。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は、前年度に比べ0.6ポイント減少したが、依然として類似団体内平均値を大きく上回っている。比率が減少した要因としては生活保護扶助費の減やふるさと納税充当による経常一般財源の減が上げられるが、教育・保育施設運営費や障害者自立支援給付費の増加は続いており、今後も硬直化する財政運営の要因と考える。

その他の分析欄

類似団体内平均値を下回っており、経常収支比率も前年比0.1ポイント改善している。その他の項目に含まれる繰出金・維持補修費のうち介護保険特別会計繰出金・後期高齢者医療療養給付費負担金が減少したのが要因であるが、今後も公共施設の維持管理経費や国民健康保険財政が極めて厳しく、基準外繰出も含めた増加が想定される。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率は類似団体内平均値を下回っているものの、前年比0.1ポイント上昇している。市単独の補助金・交付金事業の必要性及び妥当性の再検討、終期の設定、事業効果の検証等、計画的な見直しを行っていく。

公債費の分析欄

日南市中期財政計画に基づく地方債発行の計画的抑制により公債費に係る経常収支比率は前年度より0.4ポイント減少し、改善基調が継続している。今後も投資事業の計画的な実施や地方債発行額の抑制に努め、公債費の削減を図っていく。

公債費以外の分析欄

類似団体内平均値より上回っているが、前年比2.1ポイント改善している。これは主に人件費における退職金の減によるものが要因である。しかし、今後は民間への窓口業務等の委託に伴う物件費の増や、社会保障経費の増大に伴う扶助費の増、公共施設の維持補修費の増が想定されるため、それ以外の経費(人件費の削減、補助金・交付金等の見直しによる補助費等の削減)の更なる歳出抑制に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

民生費は、住民一人あたり187,635円となっている。決算の内訳をみると生活保護費を除く社会福祉費・老人福祉費・児童福祉費が増加しており、特に障害者自立支援給付費や認定こども園等の整備事業、グループホーム整備事業などが要因となっている。商工費は、住民一人あたり21,860円なっている。ここ数年の増加要因としては、外国クルーズ船来航に伴う対応経費や、誘致企業の増加に伴う立地助成金等の増加がある。土木費は、住民一人当たり47,450円となっており、ここ数年は減少傾向にあったものの、昨年度と比較して一人当たり13,432円増加している。主な要因としては、中心市街地活性化計画が平成28年度に最終年度を迎え、当該計画に基づく優良建築物等整備等の普通建設事業が増加したこと、また市営住宅長寿命化事業の増加による。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり522,750円となっている。主な構成項目である人件費は、住民一人当たり77,942円で平成24年度から比較すると13.84%減少し、類似団体内平均値に近づいているものの、依然高い水準にある。28年度に大きく減少した要因としては退職者数の減による退職手当の減に伴うものである。今後も職員数は定員適正化計画に基づき削減しているものの、退職者数が増加傾向にあり、一人当たり人件費も大きくなることが想定される。物件費は住民一人当たり71,183円となっており、28年度は類似団体と比較して一人当たりコストは高くなった。主な要因としては、ごみ処理広域化に伴う管理経費の増加や放課後児童対策事業の拡充に伴う増加、さらに一時的なものであるが庁舎機能移転に伴う経費増加である。扶助費は住民一人当たり116,899円となっており、類似団体と比較して大きく上回っている。主な要因はとしては障害者自立支援給付費や教育・保育施設運営費が大きく増加しているものであるが、社会保障経費については子育て施策を含め、今後も増加していく傾向にある。

実質収支比率等に係る経年分析(2016年度)

分析欄

標準財政規模については、普通交付税の減、臨時財政対策債の減により、昨年度比べ178百万円の減になっており、今後も同様の要因により減になることが想定される。(分母の減)実質収支については、形式収支が昨年度と比較して81百万円増加したものの、国の補正予算等に伴う繰越が増加(72百万円増)したことより9百万円の増加になった。(分子の増)財政調整基金残高は、事務事業の見直し等による歳出の合理化を図り、今後の財政事情の変化に対応するための積立を行い、138百万円の増となり、標準財政規模比は前年に比べ1.03ポイントの増となった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2016年度)

分析欄

標準財政規模に占める黒字の割合は、水道事業会計の占める割合が最も大きく、次いで一般会計、国民健康保険特別会計の順となっている。前年度と比較すると公共下水道事業が0.13ポイント(+18.8百万円)増加した。増加の主な要因は繰越事業完了に伴う未払金(流動負債)の減少に伴うものが大きい。このほか水道事業会計においては0.25ポイント(-55.5百万円)減少した。主な要因としては有収水量の減に伴う給水収益の減少により現金(流動資産)が減少したことによる。それ以外の会計については、若干の変動はあるものの前年度とほぼ同程度の構成比率で動いている(全体的に増加しているのは分母である標準財政規模が前年度に比べて減少しているため)。

実質公債費比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

実質公債費比率における分子の構造は、元利償還金が占める額が最も大きく、次いで公営企業債の元利償還金に対する繰入金等の順になっている。実質公債費比率(3ヵ年平均)は、前年度に比べ0.5ポイント改善し、10.7%となった。今後も、中期財政計画に基づき、計画的かつ有利な地方債発行により公債費の抑制に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

将来負担比率の分子における構造は、一般会計等に係る地方債の現在高の占める額が最も大きく、次いで公営企業債等繰入見込額、退職手当負担見込額の順となっている。将来負担比率は、前年度に比べ2.6ポイント改善し、89.5%となった。その主な要因は一般会計等に係る地方債の現在高が662百万円減少したことによる。今後も財政健全化を図るため、地方債の発行抑制及び職員定数管理の適正化に努める。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2016年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

債務償還可能年数の分析欄

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率および実質公債費比率について、地方債残高や公営企業等の繰入額及び元利償還金の減等、公債費の抑制等に努めており、年々改善はしているものの、依然として類似団体と比較して高い水準にある。今後も、平成27年3月に策定した日南市中期財政計画や定員適正化計画に基づいて、市債発行額を抑制するとともに、職員定数の適正化に努めることで退職手当負担見込額の縮減を図り、また県内でも最低水準にある基金残高を改善させるため、特定目的基金の適正な積み増しを進める。

施設類型別ストック情報分析表①(2016年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

施設類型別ストック情報分析表②(2016年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

財務書類に関する情報①(2016年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、平成28年度期首残高と比較して、資産が△1,767百万円(△1.4%)、負債が△417百万円(△1.2%)となっている資産の主な減要因としては、インフラ資産において、工作物の新規計上額453百万円に対し、減価償却累計額が2,367百万円増加しており、経年による資産価値の値減りとなっているためである。負債の減要因としては、固定負債において、地方債が△574百万円となっており、中期財政計画に基づく地方債発行額の抑制により、地方債償還額が発行額を上回っていることが大きく影響している。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用は26,178百万円である。そのうち人件費等の業務費用は15,002百万円、社会保障費等の移転費用は11,177百万円であり、業務費用の方が多い。業務費用のうち約38%を占めるのが物件費であり、特に、各種業務の委託民営化により物件費が増加傾向となっている。また移転費用のうち約43%を占める社会保障給付についても、年々増加している傾向にあり、行政コストは年々増加していくことか想定されるため、事業見直し等による経費の抑制に努める。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(23,960百万円)が、純行政コスト(25,595百万円)を下回ったことから、本年度差額は△1,634百万円となり、純資産残高が1,350百万円の減少となった。純資産の減少は、将来世代へ残すべき資産の減となっていることから、事業見直し等による経費の抑制による行政コストの削減に努める。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、投資活動収支では中心市街地活性化事業に伴う施設整備や学校施設改修などにより▲433百万円、財務活動収支においては、地方債発行抑制により、地方債償還支出が地方債発行収入を上回っていることから、▲712百万円となっているが、業務活動収支が1,227百万円のプラスとなっているため、本年度資金収支額は81百万円のプラスとなり、本年度資金残高は920百万円となった。

財務書類に関する情報②(2016年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額は、227.4百万円で類似団体より20.2百万円多くなっている。また開始B/Sでは227.1百万円であり微増している。これは3市町の合併により各市町が持っていた資産を現時点でも保有していることや人口減少が原因と想定される。平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づき、今後10年間の取組として、公共施設等の適正配置・集約化により、施設保有量の適正化に取り組む。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、類似団体平均と同程度であるが、純行政コストが税収等の財源を上回ったことから純資産が1,350百万円減少し、開始B/Sから0.1%減少している。純資産の減少は、将来世代が利用可能な資源を過去及び現世代が費消して便益を享受したことを意味するため、事業見直しにより行政コストの削減に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均を大きく上回っている。これは人件費や物件費等が大きいことが想定されるが、一人当たりの資産額でも分かるように、保有資産が大きく、減価償却費が影響を与えていることも想定される。事業見直しにより行政コストの削減に加え、公共施設等の適正配置・集約化により、施設保有量の適正化に取り組む。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

負債額自体は、開始B/Sと比較すると減少しているが、住民一人当たりにすると増加(64.6万円⇒64.8万円)している。これは負債額の減少率より人口の減少率が大きいことが要因である。中期財政計画に基づく地方債発行額の抑制により、地方債償還額が発行額を上回り、負債額は減少しているものの、類似団体平均値と比較すると高い水準にあり、引き続き、地方債残高の縮小に努める。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担割合は低くなっている。経年比較や経常費用の項目的分析をしなければならないが、一人当たりの資産額でも分かるように、保有資産が大きく、減価償却費が影響を与えていることも想定される。事業見直しにより行政コストの削減に加え、公共施設等の適正配置・集約化により、施設保有量の適正化に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,