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地方財政ダッシュボード

熊本県玉東町の財政状況(2015年度)

🏠玉東町

地方公営企業の一覧

簡易水道事業


収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2015年度)

財政力指数の分析欄

昨年度から0.01ポイント増加している。これは町が実施する定住促進事業が安定的な税収の確保に繋がっていることと、固定資産税償却資産大臣配分の特例期間終了による増収が影響している。また、一部事務組合に係る起債償還の減による公債費および補助費の減も大きく影響している。今後も地域の活性化を図るとともに、行政の効率化、財政の健全化に努める。

経常収支比率の分析欄

昨年度から4.9ポイント減少している。これは、一部事務組合に係る起債償還の減による公債費および補助費の減と固定資産税等の町税、地方消費税交付金の増が大きく影響している。町の重要施策として福祉と子育てに対する事業の充実を掲げているため、今後も扶助費や補助費の増加が見込まれるが、PDCAサイクルに基づく全庁的な事務事業の点検・見直しにより、優先度の低い事務事業は計画的に縮小・廃止を行うなどの経費削減に努め、弾力ある財政運営を目指す。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

昨年度から約10,000円増加している。これは、退職手当組合特別負担金の増と新設した学校給食共同調理場厨房設備・食器等整備による物件費の増加が影響している。類似団体平均値と比較して上位の位置にあるが、これは定員適正化計画により退職者に対する新規採用者の抑制を行っており、人口1人当たりの職員数が類似団体と比較して少ないことが主な要因である。また、副町長を空席とし更なる人件費の削減に努めている。今後も経常的経費の支出抑制と定員の適正化を図り、現行水準の維持に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

昨年度から0.9ポイント増加している。類似団体の平均値と比較すると1.5ポイント高くなっており、今後も国、他の地方公共団体との給与水準の均衡や財政状況を踏まえ引き続き給与の適正な執行に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

類似団体と比較するとかなり少なく上位の位置にある。集中改革プランにそった定員管理の適正化により現行水準の維持に努める。

実質公債費比率の分析欄

昨年度から1.8ポイント減少している。これは、一部事務組合に係る起債償還の減による公債費および補助費の減が大きく影響している。起債の新規発行を抑制することで今後も同水準の維持に努める。

将来負担比率の分析欄

類似団体平均値を大きく下回り「-%」である。主な要因は近年、元金償還額以下の起債借入を継続することによる地方債残高の減少によるものが大きい。今後、大型事業を行う事により基金残高の減少も見込まれるが、準元利償還金を含む公債費等義務的経費の削減を中心とする行財政改革を推進し、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2015年度)

人件費の分析欄

昨年度から0.7ポイント減少している。これは、管理職の退職と非常勤職員報酬の減が影響している。類似団体の平均値と比較すると4.4ポイント高く、順位も下位に位置している。引き続き定員管理の適正化を図り、効率的な事務運営と人員配置により人件費の抑制に努める。

物件費の分析欄

昨年度より1.0ポイント減少している。賃金、旅費及び小中学校の通信運搬費に対する一般財源の持ち出し減少が影響している。経常的な物件費については毎年削減を行っており、今後も経常的支出の抑制に努める。

扶助費の分析欄

昨年度から0.1ポイント増加し、類似団体の平均値を上回る高い数値で推移している。介護給付費、障害者福祉及び児童福祉等の制度を運営していくうえで欠かすことのできない費用であるが、その中でも、保育所入所費・介護給付費訓練等給付費の増加が影響している。

その他の分析欄

昨年度より0.2ポイント減少しているが、類似団体の平均値と比べると1.6ポイント上回っている。この内訳のほとんどが、医療3会計と簡易水道への拠出金である。医療3会計については給付の適正化と抑制を図り、簡易水道においては独立採算性が取れるように適正化を図り、一般会計の負担を減らしていくように努める。

補助費等の分析欄

東部環境センター設置負担金等の一部事務組合への負担金の減により昨年度より3.0ポイント減少したが、依然として類似団体平均値を上回る高い数値で推移している。これは、一部事務組合への負担金が最大の要因でもあるが、子育て支援の充実を図るための様々な単独補助を行っている点も影響している。今後も単独補助事業については評価、検証を行いながら支出の抑制に努める。

公債費の分析欄

昨年度から0.1ポイント減少している。これは公営住宅建設事業債の減少が影響している。類似団体の平均値と比べて低い水準で推移しているので、今後も起債発行額を元金償還額より小さくしていくことで計画的な運用を行い、引き続き支出の抑制に努める。

公債費以外の分析欄

類似団体平均値を大きく上回る高い数値で推移している。これは人件費、補助費が主な要因となっている。補助費のうち清掃施設の設置負担金分については交付税算定された金額を同額支出しているため、当町の実質的な負担とならない部分もあるが、財政の硬直化を招かないよう人件費については定員管理の適正化を図りながら、経常経費の削減に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

民生費は、住民一人当たり145,854円となっている。玉東町は子育て環境の充実を図るため、保育所運営費や子ども医療費助成事業に重点的に取り組んできたことによるものである。教育費は住民一人当たり94,063円となっており、類似団体平均に比べ高くなっている。これは平成27年度に学校給食共同調理場建設事業を行ったことにより、普通建設事業費や物件費が増加したことが主な要因である。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2015年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

扶助費は住民一人当たり82,985円となっており、類似団体と比較して一人当たりのコストが高い状況となっている。介護・障害者福祉及び児童福祉等の制度を運営していくうえで欠かすことのできない費用であるが、その中でも保育所入所費・介護給付費訓練等給付費の増加が影響している。前年度決算と比較すると1.5%増となっている。

実質収支比率等に係る経年分析(2015年度)

分析欄

財政調整基金残高・・・平成26年度の決算剰余金処分によるものとして25百万積立を行ったが平成27年度中に取崩を150百万円行ったため、平成27年度末の残高が476百万となった。これにより24.62%と前年より7.6%減少している。実質収支額・・・財政調整基金から150百万円の繰入を行ったことで8.38%の黒字を確保した。実質単年度収支・・・木葉駅前開発推進事業の繰越事業(100百万円)の影響によりマイナス1.93%となっている。現在、町財政状況は概ね健全な状態にあると思われるが、全歳入の4割を超える普通交付税が減額される中、今後も経常的な経費の縮減と事業見直しを行いながら改善するよう努めていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2015年度)

分析欄

一般会計・・・財政調整基金から150百万円繰入を行ったことで、黒字となっている。宅地開発特別会計・・・全118区画の造成事業について、平成26年度末現在で3区画残っていたものが平成27年12月で完売した。今後も新規の造成事業を予定しており、黒字となるよう努める。国民健康保険特別会計・・・保険税収入額が前年比-9百万円となったが、基金繰入を行うことなく運営することができた。介護保険特別会計・・・今後も給付の抑制を図るために介護予防事業に力を注いでいく。簡易水道特別会計・・・一般会計からの繰出は公債費に対する基準内繰出に加え、建設事業基準外繰出(7百万円)があったため前年度より増加した。今後、施設老朽化に伴う施設更新に対する積立も必要であると考えるため、使用料見直し等についても検討しながら運営に努めていく。後期高齢者医療特別会計・・・一般会計からの繰入で財政運営を行っているため、小さな範囲となっている。

実質公債費比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

元利償還金・・・一般会計債の借入抑制を行っており起債現在高は年々減少している。公営企業債の元利償還金に対する繰入金・・・簡易水道特別会計への負担分となるが、昨年度より増加した。組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等・・・有明広域行政事務組合及び病院組合に対する負担金であるが、東部環境センターに係る起債償還の減により負担金が減少となった。しかし、施設老朽化に伴う改修等が行われるため、今後増加する見込みである。債務負担行為に基づく支出額・・・農業利子補給及び地域活性化住宅に対する使用料だが少額となっている。算入公債費等・・・東部環境センターに係る起債償還の減による負担金の減により公債費算入額は減少した。実質公債費比率の分子・・・東部環境センターに係る起債償還の減による負担金の減により分子は小さくなった。

将来負担比率(分子)の構造(2015年度)

分析欄

一般会計等に係る地方債の現在高・・・一般会計債の借入抑制を行い元金償還金以下の借入を目標としているため毎年減少している。債務負担行為に基づく支出予定額・・・地域活性化住宅事業に係る使用料であり、新規に建設を行っていないため、当面はこの金額を推移する。公営企業債等繰入見込額・・・簡易水道特別会計が起債の借入を行っていないため毎年減少している。組合負担等見込額・・・有明広域行政事務組合及び病院組合に対する負担金であるが、東部環境センターに係る起債償還の減により負担金が減少となった。今後、施設老朽化に伴う改修等を行うため増加が見込まれる。退職手当負担見込額・・・集中改革プランに沿った定員管理の適正化により、退職者とのバランスからほぼ横這いで推移している。充当可能基金・・・今後、木葉駅前開発事業を行っていくことで減少することが見込まれる。充当可能特定歳入・・・町営住宅使用料と有明広域受託事業負担金であるが、受託事業に対する起債残高の減少により年々減少傾向にある。基準財政需要額算入見込額・・・一般会計債の借入抑制を行っていることから年々減少していたが、平成27年度は学校給食共同調理場建設や小中学校体育館の吊り天井改修工事等を行ったことにより公債費算入額が増加した。将来負担比率の分子・・・充当可能財源等が将来負担額を上回っているため金額はマイナスとなっている。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2015年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

有形固定資産減価償却率は類似団体より高い水準にあるが、平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づき、施設の維持管理を適切に行っていく。

債務償還可能年数の分析欄

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率は類似団体と同水準、有形固定資産減価償却率は類似団体より高い水準にある。特に庁舎、学校施設、公営住宅について公共施設等総合管理計画に基づき適切に老朽化対策に取り組んでいく必要がある。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率は類似団体と同水準、実質公債費比率は類似団体と比較して低い水準にあり、近年減少傾向にある。玉東町ふれあい福祉の里整備事業に係る大型起債償還終了や地方債の新規発行を抑制してきたためである。しかし、今後は町のシンボル事業である木葉駅前開発事業に対する地方債の発行や庁舎建替えの検討が必要となってきたことから、実質公債費比率が上昇していくことが考えられるため、これまで以上に公債費の適正化に取り組んでいく必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2015年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

道路、公営住宅、学校施設、公民館は類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高くなっている。特に学校施設が高い。本町の学校施設(小学校2校、中学校1校)は築30年を超えた施設面積が9割強を占めており、特に中学校は築50年を経過した古い施設である。学校施設は平成19年から平成22年にかけて耐震改修工事を、平成24年に大規模改修工事を実施したが、建物内部や設備等の老朽化が進んでいるため公共施設等総合管理計画に基づき老朽化対策に取り組んでいくこととしている。一人当たり面積については、いずれも類似団体を下回っている。

施設類型別ストック情報分析表②(2015年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっているのは庁舎である。庁舎は築60年以上経過した木造のため、老朽化が進行している。耐震性も有しておらず長期使用は難しい状態であるため、建替えの検討も必要である。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,