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平成17年度から平成20年度まで、企業業績の好調時の法人町民税の増収に伴い、普通交付税の不交付団体であったが、長引く景気低迷による法人関係の減収などから、財政力指数は年々低下している。今後数年は熊本地震の影響もあり、税収の伸びも期待できないため、新規事業や投資的経費の抑制だけではなく、税収の徴収率の向上を図るなど安定した収入を確保することが課題である。
歳出では、人口増、少子高齢化により経常経費である扶助費や繰出金が増加傾向にある。また歳入では経常的な一般財源である普通交付税の交付は増加したが、企業業績の回復による大幅な税収の回復は見込めず、経常収支比率は増加することが見込まれる。今後は、民間委託や民間移譲等の導入・検討を行い、経常経費のさらなる抑制に努める。
全国平均は下回っているが、今後は、新たな行革大綱及びアクションプランを策定し、これに基づき、事務事業の再編整理、廃止・統合を行うとともに、適正な人員管理、指定管理制度や民間委託・民間移譲の推進に引き続き取り組み、経費の節減に努める。
類似団体と比較するとやや高い水準にあるが、今後、新たな行革大綱及びアクションプランを策定し、これに基づき、、各種手当や調整給等について総点検を行い、給与の適正化に取り組む。
退職者の増により類似団体平均を大きく下回った。今後は人口の増加に伴う行政需要の拡大に対応する為、定員管理計画等の見直しを行い、職員定数の適正化に努める。
平成27年度は実質公債費比比率11.0%で、類似団体と比較するとやや高い水準にあるが、前年度比0.1%の減となっており、減少傾向にある。しかし、今後の予測としては、熊本地震による災害復旧関連の地方債の発行を予定しており、実質公債費比率は増加見込みである。許可制限の18%を越えることがない様、計画的な起債管理が課題である。
将来負担比率は、前年度比0.7%の増となりました。平成25年度から増となった主な理由は、公共施設整備基金等の充当可能財源の増に対し、地方債の現在高等の将来負担額の増が大きかったことによるものです。翌年以降の予算編成では基金の取崩しを行っていることから、類似団体平均を上回ることがないよう財政の健全化に努める。
人件費は、定員管理計画に基づき採用を行い、減少傾向にあるが、27年度は退職者の増により退職金が増加した。今後退職者の増に伴い新規採用職員数の増加も見込まれるが、後期改革プランや定員管理計画に基づき、調整給及び特殊勤務手当などの見直しを図っていく。
扶助費については類似団体平均を上回っている。上昇傾向にある要因として、人口増に伴う子ども手当や保育運営費、障害者サービス費などの民生費の増加によるものである。今後も人口増や少子高齢化に伴い、扶助費の増加が考えられるため、財政を圧迫しないような財政運営を心がける。
平成24年度から増加傾向にあるが、27年度は昨年と同値を確保した。国民健康保険特別会計や介護保険特別会計など、他会計への繰出金などの経常的な歳出経費は今後も増加が見込まれる。今後も経常経費の見直しを行い、経常的な経費に充当できる一般財源の確保に努める。
平成26年度では事業の減に伴い減少に転じ17.0となったが、公営住宅の大規模改修等公共施設整備事業を行ったため、起債が増加し、公債費も増加した。今後も、熊本地震災害復旧関係の起債の増加が見込まれるため、計画的な起債管理に努めるとともに、その他の財源の安定的な確保に努める。
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