吉田町
地方公共団体
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地方公営企業の一覧
簡易水道事業(法適用)
公共下水道
収集されたデータの年度
2022年度
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2015年度
2014年度
2013年度
2012年度
2011年度
2010年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2022年度)
財政力
財政力指数の分析欄
町内に大型事業所が進出していることもあり、歳入全体における税収等の自主財源比率が高く、類似団体平均と比較しても財政力指数は0.19ポイント上回っている。基準財政収入額において、新型コロナウイルス感染症の影響により減少していた市町村民税法人税割が大きく増加し株式等譲渡所得割交付金や法人事業税交付金の増加と併せ、分子となる基準財政収入額全体は約3.0億円増加した。一方、分母となる基準財政需要額については、社会福祉費や保健衛生費の増加や追加交付に係る再算定により、令和3年度と比較し約3.9億円増加した。結果として、令和4年度の基準財政収入額を基準財政需要額で除して得た数値は0.88となり令和元年度の単年度数値0.95を下回るため、3か年平均すると、財政力指数は0.89となり、前年度より減少した。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
経常収支比率は令和3年度と比較し8.8ポイント増加し、類似団体平均を1.4ポイント上回り、前年度の経常収支比率と比較して大きく増加した。分子となる歳出において、児童手当対象児童数の減少による扶助費の減少(-0.1億円)があるものの、人件費(+1.2億円)、物件費(+0.8億円)及び補助費等(+0.3億円)の増加により、全体で分子は2.7億円増加した。分母となる歳入において、地方特例交付金の減小(-0.8億円)や地方交付税の減少(-0.8億円)、臨時財政対策債の減少(-3.5億円)等により、全体で4.5億円分母が減少した。その結果、歳出(分子)の増加と歳入(分母)の減少により、経常収支比率は8.8ポイント増加した。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
会計年度任用職員の最低賃金改定に伴う人件費の増加に加え、ふるさと納税額に係る返礼代の増加により、人口1人当たりの決算額が増加した。その中でも人口1人当たりの決算額が類似団体平均を下回っていることについては、ラスパイレス指数が100を下回っていることに加え定員管理の状況で類似団体平均を下回っていることが要因の一つとして考えられる。また、ごみ処理業務、し尿処理業務、学校給食業務等を一部事務組合で運営しているため、これらの経費を補助費等に区分して計上していることも人件費・物件費等決算額が類似団体平均を下回る要因となっていると考えられる。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
給与水準について、令和3年度と比較して0.2ポイントの増加となったが、これは前年度より経験年数の浅い国の職員の給料月額が減少したことが主な要因である。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
複雑・多様化する行政需要に対応するため、特に福祉、土木等の専門職の増員を図ったため、1,000人当たりの職員数が0.32人増加となった。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
将来負担比率と同様に、全国、県及び類似団体平均を上回っている。これは、上記のとおり、津波避難タワー等の整備を平成25年度に集中して実施し、交付税措置の高い起債を積極的に活用したことにより、一時的に地方債残高が増加したためである。また、令和元年度に実施した小中学校体育館の空調設備整備事業等の元金償還が開始し、一般会計の元利償還金が増加したことにより分子は増加した。分母においては、標準税収入額等が増加したが、普通交付税及び臨時財政対策債が減少したため分母全体は減少した。分子が増加し分母が減少したことにより、結果として単年度算出数値が増加し、3年平均により、実質公債費比率は令和3年度から0.1ポイント減少した。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
全国、県及び類似団体平均を上回っている。これは、東日本大震災以降の町の施策「津波防災まちづくり」で実施した津波避難タワーの整備(総額57.5億円)など、防災インフラをはじめとした積極的な投資活動を行ってきたことによるものである。また、令和3年度と比較し16.5ポイントの減少となっているのは、地方債現在高の減少に加え、公営企業債等繰入見込額、組合負担等見込額、退職手当負担見込額も減少したことによる分子の大幅な減少が主な要因であり、標準財政規模の減少により分母も減少したが、分子の減少が大きいため、将来負担比率は減少となった。加えて、地方債管理原則(当年度借入額-当年度緊急防災・減災事業債借入額<当年度元金償還額)に基づき事業を実施し、交付税措置の高い起債を優先して活用してきたことも減少の要因となっている。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)
人件費
人件費の分析欄
人件費の経常収支比率は、類似団体平均を5.9ポイント下回っている。これは、人口1,000人当たりの職員数とラスパイレス指数が類似団体平均を下回っていることが要因であると考えられる。また、ごみ処理業務、し尿処理業務、学校給食業務等を一部事務組合で運営していることや消防救急業務を広域化して事務を委託していることも比率を低く抑えることの要因となっている。また、最低賃金の引き上げに伴う各種人件費の増加に伴い、人件費の経常収支比率は、令和3年度と比較して2.7ポイント増加した。
物件費
物件費の分析欄
物件費の経常収支比率は、令和3年度と比較して1.8ポイント増加した。これは、物件費の経常経費において、委託料(共通納税対象税目拡大に関する基幹税務システム改修委託料、障害児童相談支援経費の事業委託料等)が大幅に増加したためである。類似団体平均と比較して経常収支比率が低く推移しているのは、ごみ処理業務、し尿処理業務、学校給食業務等を一部事務組合で運営しており、これらの経費を補助費等に区分していることが主な要因であると考えられる。
扶助費
扶助費の分析欄
扶助費の経常収支比率について、類似団体平均と比較して3.8ポイント下回っている。当町は、高齢化率が県内でも低く、介護等に係る社会福祉費関連の扶助費が類似団体と比較して低く抑えられていると推測され、結果として類似団体平均を下回ったと考えられる。しかしながら、全国的な傾向と同様に当町においても高齢化率は増加していくことが予測されることから、社会保障給付費の総額については今後増加していくため、扶助費の増加が見込まれる。
その他
その他の分析欄
上記のとおり、令和2年度より公共下水道事業会計が公営企業会計に移行したことで、その他に計上されていた繰出金が補助費等に計上されるようになり、類似団体平均を6.1ポイント下回った。また、その他の経常経費については、役場庁舎及び付属棟防水修繕等による維持補修費の増加に伴い、その他の経常収支比率は令和3年度より0.9ポイント増加した。
補助費等
補助費等の分析欄
ごみ処理業務、し尿処理業務、学校給食業務等を一部事務組合への補助費等としていることで、補助費等の経常収支比率は類似団体平均を上回る状況にあるが、これに加えて令和2年度より公共下水道事業が特別会計から公営企業会計に移行し、公共下水道事業の公債費等に係る費用の繰出金も補助費等となり、類似団体平均を15.3ポイント上回っている。また、地方特例交付金のうちの新型コロナウイルス感染症対策地方税減収補填特別交付金や地方交付税の減少により、補助費等の経常収支比率は令和3年度と比較して2.1ポイント増加した。
公債費
公債費の分析欄
平成29年度から「津波防災まちづくり」により実施した事業に活用した起債の元金償還が始まったため、公債費が大きく増加となっていたが、地方債管理原則(当年度借入額-当年度緊急防災・減災事業債借入額<当年度元金償還額)に基づき事業を実施し地方債残高の削減に努めてきたことから、平成30年度をピークに数値は減少に転じていたところである。令和4年度は、借入額の大きい小中学校体育館空調設備整備事業や消防用機器積載車両購入事業に活用した起債の元金償還が始まり、公債費の経常収支比率は令和3年度と比較して1.2ポイントの増加となった。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費以外の経常収支比率が類似団体平均よりも1.1ポイント下回り、令和3年度と比較して7.6ポイントの増加となった。当町の経常収支比率の増加の主な要因としては、分子となる歳出に対し、分母となる歳入において地方特例交付金のうちの新型コロナウイルス感染症対策地方税減収補填特別交付金や地方交付税等の減少が大きかったためと考えられる。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)
目的別歳出の分析欄
総務費については、ふるさと納税の大幅な増加に伴い、ふるさと納税返礼代やふるさとよしだ寄附金基金の積立金の増加等により31,416円の増加となった。民生費については、住民税非課税世帯に対する臨時特別給付金及び子育て世帯への臨時特別給付金等の減少により2,600円の減少となった。また、類似団体平均を下回るが、これは町内の保育所数が全4園であり、類似団体と比較し保育所数が少ないと推察され、施設管理コストの抑制ができているためと考えられる。衛生費については、清掃センター外壁改修に伴う吉田町牧之原市広域施設組合負担金等の増加により1,995円の増加となった。また、当町はこども医療費助成や入院時の食事助成に加え、不妊治療費や予防接種費への単独補助事業を実施していることもあり、類似団体平均を上回っている。農林水産業費については、令和3年度の南駿河湾漁協製氷機整備事業の完了等により5,968円の減少となった。土木費については、治水対策推進事業の実施による河川費の増加があるものの、防潮堤整備事業費の減少により2,404円の減少となった。消防費については、令和4年度の消防積載車及び消防連絡車の購入等による消防費の増加に対し、令和3年度の水防施設整備事業や情報伝達・強化事業による同胞無線デジタル化工事の完了による大幅な減少により、結果として1,233円の減少となった。教育費については、町内小中学校劣化診断調査業務委託の実施や電気代の高騰等による物件費の増加により1,613円の増加となった。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)
性質別歳出の分析欄
歳出総額は、住民1人当たり44万1,620円となっており、令和3年度と比較して2万2,899円の増加となった。主な増加の要因は、ふるさと納税返礼代に係る補助費等の大幅な増加やふるさとよしだ寄附金基金の積立金の増加に加え、委託料(共通納税対象税目拡大に関する基幹税務システム改修委託料、障害児童相談支援事業委託料等)に係る経費の増加による物件費の増加が挙げられる。また、類似団体平均や県平均を下回る項目として、人件費や維持補修費については、ごみ処理業務、し尿処理業務、学校給食業務等を一部事務組合において運営していることに加え、消防救急業務を広域化していることが考えられ、扶助費については、高齢化率が県全体の数値※(30.2ポイント)と比較して4.0ポイント低いことが要因の一つであると考えられる。繰出金については令和2年度から継続して類似団体平均や県平均を大きく下回っているが、これは、令和2年度より公共下水道事業会計が公営企業会計に移行したことで、公共下水道事業会計への繰出金が補助費等に計上されるようになり、類似団体平均や県平均を下回っている。(※静岡県公式ホームページ令和4年度高齢者福祉行政の基礎調査結果参照)
実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)
分析欄財政調整基金残高は、令和3年度末と比較し約3.4億円増加した。令和4年度においても財源の一部として財政調整基金を活用したものの、令和3年度からの繰越金が大きく発生し、積立額が取崩額を大きく上回ったため、残高の増加に繋がった。また、実質収支額は、歳入歳出ともに増加(歳入:繰越金の大幅な増加による増加、歳出:ふるさと納税返礼代等の増加による増加)するなか、令和3年度と比較し歳入歳出差引額は約1.1億円減少し、翌年度に繰り越すべき財源は約0.6億円増加したものの、結果として減少した。一方、実質単年度収支は、地方特例交付金の減少により歳出の増加に比べ歳入の増加が少なく令和3年度と比較し減少となった。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)
分析欄一般会計、特別会計及び公営企業会計において赤字は発生していない。一般会計においては、令和4年度は地方特例交付金及び地方交付税等の減少により標準財政規模比が減少となったが、今後「津波防災まちづくり」の一層の推進に加え、沿岸地域における新たな賑わいの創出を図る『シーガーデンシティ構想』の具現化のため、財政需要の増加が見込まれることから標準財政規模比の増加が見込まれる。特別会計においては、安定した運営を継続しているものの、高齢化率の増加等により後期高齢者医療事業における給付費が増加傾向にある。介護保険事業において、令和4年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、令和3年度に引き続き、外出抑制や施設の受入抑制によりデイサービス等の給付費が抑えられた結果となったが、高齢化率の増加等により、今後は後期高齢者医療事業と同様、給付費の増加が見込まれる。また、国民健康保険事業においては、令和4年度以降、「団塊の世代」が後期高齢者医療制度へ移行するなど被保険者数の減少が加速していくことが見込まれる。公営企業会計においては、水道事業及び公共下水道事業は共に大きな標準財政規模比の変動はなく、黒字となっている。ただし、公共下水道事業は一般会計からの繰出金により赤字を発生させていない状況である。今後は管渠整備の進捗に伴い下水道加入世帯数が増加していることや、起債償還のピークを過ぎたことで一般会計からの繰出金は減少していくものと推測される。すべての会計において、今後の赤字を発生させないための経費の削減に引き続き努めるとともに、新たな収入確保策や収納対策強化等の財源確保を図っていく必要がある。
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実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)
分析欄小中学校体育館空調設備整備事業や消防ポンプ車両整備事業及び消防救助工作車両整備事業に活用した起債の元金償還が始まったため、元利償還金は令和3年度と比較して約0.6億円増加した。公営企業債の元利償還金に対する繰入金は公共下水道事業が対象であるが、起債償還のピークを過ぎたことで減少した。組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等は吉田町牧之原市広域施設組合が主な対象であるが、近年はごみ処理業務、し尿処理業務、学校給食業務等において施設の老朽化対策事業に伴う借入を行っており、元金償還の開始等により増加傾向となっていたが、令和4年度は牧之原市とのあん分率の減少により、組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等は減少した。
分析欄:減債基金満期一括償還地方債は利用していない。
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将来負担比率(分子)の構造(2022年度)
分析欄将来負担額の合計額は、令和3年度と比較し約13億円減少した。一般会計等に係る地方債の現在高は、地方債管理原則(当年度借入額-当年度緊急防災・減災事業債借入額<当年度元金償還額)に基づき事業を実施することにより起債の抑制に努めた結果、令和3年度と比較し減少した。公営企業等繰入見込額及び組合等負担等見込額については、公共下水道事業及び吉田町牧之原市広域施設組合における地方債残高の減少により、それぞれ減少している。退職手当負担見込額は、フルタイム会計年度任用職員の退職手当制度適用に伴い、静岡県市町総合事務組合への積立額が増加したことにより、将来負担額が減少した。また、充当可能基金は、ふるさと納税額が増加し、ふるさとよしだ寄附金基金の残高が増加したことで増加している。
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基金残高に係る経年分析(2022年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)基金全体の残高は、令和3年度と比較して4.3億円増加した。内訳は、財政調整基金が約3.4億円、その他特定目的基金が約0.9億円となっている。各基金の増減理由は下記のとおり。(今後の方針)不測の事態や将来の基金を活用した事業実施に備えるため、適切に残高を管理していく。一方で、状況に合わせた基金の活用についても併せて検討していく。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)財政調整基金の残高は、令和3年度と比較し、約3.4億円増加した。要因としては、令和4年度においても財源の一部として財政調整基金を活用したものの、令和3年度からの繰越金が大きく発生し、積立額が取崩額を大きく上回ったため、残高の増加に繋がった。(今後の方針)不測の事態への備えとして、引き続き一定の残高を確保するよう努める。総合計画、行政評価及び予算を連動させる「吉田町まちづくりステップアップ行政評価」において、財政調整基金残高の目標額を20億円としていることから、必要な事業の推進を図りつつ基金残高の20億円維持を目指す。
減債基金
減債基金
(増減理由)公債費がピークを迎える令和4年度の負担軽減を図り、令和3年度に減債基金を0.3億円取り崩して繰上償還を実施したため、令和3年度に残高は減少し、令和4年度は利子のみの積立だったため、令和3年度と比較し同額となっている。(今後の方針)減債基金を活用した繰上償還により将来負担が軽減したが、今後の事業実施に伴う借入予定や償還の見込みから積立ての必要性を検討していく。(基金の使途)特定目的基金のうち最も積立額が多い基金はふるさとよしだ寄附金基金であり、吉田町の主要事業「新たな安全と賑わいの創出に向けた「シーガーデンシティ構想」」、「災害に強く安全・安心に暮らせるまちづくり」、「誰もが健康でいきいきと暮らせるまちづくり」、「活力あふれる多様な交流を生むまちづくり」、「魅力あふれる多様な交流を生むまちづくり」、「次代を担う心豊かな人を育むまちづくり」、「豊かな自然と共生するまちづくり」、「行政と住民が一体となって取り組むまちづくり」の8項目について、ふるさと納税寄附金の用途を指定された指定寄附分に当基金を積み立てて、翌年度以降の事業に充当している。また、小中学校の建設に備えた「吉田町立小中学校建設基金」、吉田町の教育の振興を図るための「教育振興基金」を合わせた3つの基金で特定目的基金残高の90%以上を占めている。(増減理由)令和4年度は前年度と比較し当初予算時の教育振興基金と地域福祉基金の取崩しによる基金残高の微減があるものの、ふるさと納税額が増加し、ふるさとよしだ寄附金基金への積立額が増加したことで、基金残高が増加となった。(今後の方針)ふるさとよしだ寄附金基金については、ふるさと納税に係る寄附金の指定寄附を原資としているため、寄附者の意向に沿った活用をしつつ、今後の事業展開に合わせて適正な基金の積立に努めていく。また、その他特定目的基金についても今後の事業の動向を注視し、基金の目的に沿った運用を行うとともに、状況に合わせた活用について検討を行う。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)特定目的基金のうち最も積立額が多い基金はふるさとよしだ寄附金基金であり、吉田町の主要事業「新たな安全と賑わいの創出に向けた「シーガーデンシティ構想」」、「災害に強く安全・安心に暮らせるまちづくり」、「誰もが健康でいきいきと暮らせるまちづくり」、「活力あふれる多様な交流を生むまちづくり」、「魅力あふれる多様な交流を生むまちづくり」、「次代を担う心豊かな人を育むまちづくり」、「豊かな自然と共生するまちづくり」、「行政と住民が一体となって取り組むまちづくり」の8項目について、ふるさと納税寄附金の用途を指定された指定寄附分に当基金を積み立てて、翌年度以降の事業に充当している。また、小中学校の建設に備えた「吉田町立小中学校建設基金」、吉田町の教育の振興を図るための「吉田町教育振興基金」を合わせた3つの基金で特定目的基金残高の90%以上を占めている。(増減理由)令和4年度は前年度と比較し当初予算時の吉田町教育振興基金と吉田町地域福祉基金の取崩しによる基金残高の微減があるものの、ふるさと納税額が増加し、ふるさとよしだ寄附金基金への積立額が増加したことで、基金残高が増加となった。(今後の方針)ふるさとよしだ寄附金基金については、ふるさと納税に係る寄附金の指定寄附を原資としているため、寄附者の意向に沿った活用をしつつ、今後の事業展開に合わせて適正な基金の積立に努めていく。また、その他特定目的基金についても今後の事業の動向を注視し、基金の目的に沿った運用を行うとともに、状況に合わせた活用について検討を行う。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
平成23年に発生した東日本大震災以降、沿岸部に位置する当町は、「津波防災まちづくり」を強力に推進し、住民の生命及び安全を守るために、津波避難タワーの建設や、避難路の整備、防災拠点の整備、公共施設の耐震化や空調設備等整備を行ってきた。令和3年度も引き続き「津波防災まちづくり」として、レベル2津波対策の防潮堤整備事業に取り組み、有形固定資産減価償却率の類似団体内順位が高くなっている。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
地方債残高は昨年と比較して低下し、公営企業債等繰入見込額、組合負担等見込額及び退職手当負担見込額もそれぞれ低下したことにより将来負担額が低下し、ふるさと納税の上昇による充当可能額基金の上昇と併せ、債務償還比率の算定における分子が低下した。また、経常一般財源等(歳入)等の上昇により債務償還比率の算定における分母が上昇したため、債務償還比率は低下した。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率は、上記債務償還比率の分析欄で記載したとおり将来負担額が低下したことに加え、標準財政規模が上昇したことにより、前年度より16.2ポイント低下した。また、過去5年間において当町の将来負担比率は年々低下しているが、これは、地方債管理原則に基づく地方債発行の抑制に取り組んだことにより、地方債残高が徐々に低下してきたことも要因の一つとなっている。また、平成25年度以降「津波防災まちづくり」を積極的に推進したことにより、実施事業に伴う地方債の発行額が上昇したため将来負担比率は類似団体内平均値と比較して、例年、高い数値となっている。同様に、有形固定資産減価償却率においても、防災対策事業に係る新規の有形固定資産が上昇したことにより、有形固定資産減価償却率が類似団体と比較し低くなったと推察される。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
実質公債費比率について、平成25年度以降「津波防災まちづくり」を積極的に推進したことにより、実施事業に伴う地方債の発行額が上昇したため、類似団体内平均値と比較して、例年、高い数値となっている。また、平成25年度に津波避難タワーの設置等の事業を集中的に実施したことにより一時的に地方債残高が上昇しており、平成29年度以降にこれらの起債の元金償還が始まったことから、実質公債費率は上昇傾向にあり、実質公債費率は過去3年間の平均により算出するため、令和元年度まで上昇傾向となっていたが、地方債管理原則に基づく地方債発行の抑制による地方債残高の低下に加え、標準財政規模が上昇したことにより、令和3年度の実質公債比率は前年度と比較し0.9ポイント低下した。
施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)
施設情報の分析欄
令和3年度は大規模な改修等がないため、上記のすべての施設において、前年度と比較し有形固定資産減価償却率が上昇した。道路の一人当たり延長は、道路整備による道路延長の上昇と人口の低下により上昇したが、面積が小さく道路総延長が短いため、類似団体内順位が低いと推察される。保育所は、町立の保育園が4園あり、これらの保育園は平成14年から平成25年に鉄骨造又は鉄筋コンクリート造で建設されたため、有形固定資産減価償却率は全国平均と比較して27.1%低く、類似団体内順位も最も高くなっている。学校施設は、校舎については昭和53年から平成2年に建設しており、各種付属施設も償却が完了しているものが多数あるため、有形固定資産の減価償却率は全国平均と同等の値となっているが、建設されてから築年数の経過した施設について適時改修をしてきた施設も多くあるため、有形固定資産減価償却率は県平均に比べて低い水準となっている。また、保有する学校数が少なく(小学校3校、中学校1校)、1校当たりの児童・生徒数が多いため、学校施設の一人当たり面積が類似団体と比較して低くなっている。漁港の有形固定資産減価償却率は類似団体内順位が低いが、昭和56年度防波堤工事や昭和63年度水門工事及び平成30年度多目的広場護岸工事に伴う固定資産の当期減価償却額が高いためである。公民館の有形固定資産減価償却率は類似団体内順位が高いが、これは、公民館の老朽化等に伴う大規模改修が平成30年度に完了し有形固定資産が上昇したことによるものと推察される。なお、公民館は町内に1施設しか保有していないため、一人当たり面積が類似団体内において低くなっている。
施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)
施設情報の分析欄
体育館以外の上記施設において、大規模な改修等もなく、前年度と比較し有形固定資産減価償却率は上昇している。この内、保健センター・保健所及び市民会館においては、有形固定資産減価償却率の類似団体内順位が低いが、これは保健センター・保健所は昭和59年4月、市民会館(学習ホール)は昭和60年7月完成の有形固定資産であり、経年による減価償却累計額が高いためと推察される。また、図書館における一人当たり面積の数値は、全国平均、静岡県平均及び類似団体値より高いが、当町の図書館は延床面積2.955㎡で静岡県内の町立図書館内では一番広いため一人当たり面積の数値が高いと推察される。福祉施設の有形固定資産減価償却率の類似団体内順位が高いが、平成22年10月完成の吉田町総合障害者自立支援施設が比較的新しいためと推察される。体育館・プールは、令和2年度に体育館の空調設備の新規設置により有形固定資産額が上昇し、有形固定資産減価償却率が低下し、その結果、有形固定資産減価償却率の類似団体内順位も高くなったと推察される。
財務書類に関する情報①(2021年度)
1.資産・負債の状況
(一般会計等、全体)資産については、前年度と比較し、法人税の増(+157.3百万円)や普通交付税の増(+3500百万円)、ふるさと納税寄付金の増(+238.1百万円)により流動資産(現金預金)が増加したことが主な要因となり全体額が増加した。負債については、一般会計等において、地方債管理原則に基づく地方債発行の抑制に取り組んだことにより地方債残高が減少(△216.7百万円)し、この影響により負債が減少した。(連結)資産については、主に榛原総合病院(総合病院事業分)及び吉田町広域施設組合における減価償却に伴う固定資産の減少が主な要因となり減少した。負債については、地方債残高の減少により減少した。
2.行政コストの状況
(一般会計、全体、連結)純経常行政コストについては、令和2年度の特別定額給付金給付事業による移転費用の補助金等の増(令和元年度比較+29.6億円)がなくなり、例年どおりの補助金額に戻ったことにより減額となった。また、純行政コストは、純経常行政コストに準じて減少した。
3.純資産変動の状況
(一般会計等、全体、連結)一般会計等において、純行政コストが令和2年度の特別定額給付金給付事業の終了による移転費用の補助金等の減少により減少し、税収等が前年度より増加したことにより、本年度差額、本年度純資産変動額及び純資産残高が増加した。
4.資金収支の状況
(一般会計等)業務収入は、令和2年度の特別定額給付金給付事業の終了に伴い前年度と比較して減少した。業務支出においては、人件費支出は増加しているが、他会計への繰出支出の減少等により減少した。共に減少しているが、業務収入の減少幅が業務支出の減少幅より小さく、結果として業務活動収支が増加した。投資活動収支については、公共施設等整備費支出の減や、財政調整基金の基金積立金支出額などの投資活動支出が令和2年度に比べて減少し、結果、投資活動収支は増加した。財務活動収支については、地方債発行支出の増により財務活動支出が増加(+0.5億円)し、また地方債発行収入の減により財務活動収入は減少(△2.7億円)したことにより減少した。(全体、連結)連結団体等において特段の影響を与える特徴がなかったため、一般会計等に準じた推移となっている。
財務書類に関する情報②(2021年度)
1.資産の状況
入額対資産比率は増加(+0.52年)した。有形固定資産減価償却率は、耐用年数に応じ、例年どおりゆるやかに増加している。類似団体平均値と比較し①と②は上回り、③は下回っているが、これは「津波防災まちづくり」により実施した津波避難タワーの整備(総額57.5億円)や近年実施している大型事業(防潮堤整備事業)による影響が主な要因と考えられる。
2.資産と負債の比率
純資産比率は類似団体平均値を上回っているが、将来世代負担比率は類似団体平均値を下回っている。「津波防災まちづくり」に伴い防災インフラをはじめとした積極的な投資活動を行いつつも、財政規律の観点から起債残高の減少を図るよう努めている結果によるものと考えられる。
3.行政コストの状況
令和2年度は、特別定額給付金事業により移転費用の補助金等の額が大幅に増加したが、この事業の終了が影響し、前年度と比較して令和3年度は純行政コストが減少(△22.6億円)し、住民一人当たり行政コストは前年度より減少した。また、住民一人当たりコストは類似団体平均値を下回っているが、この要因として、類似団体よりも人件費及び扶助費が下回っているためと推察される。
4.負債の状況
令和3年度は減収補填債の発行もなく、前年度と比較し地方債が減少したことにより負債合計が減少(△3.2億円)し、人口減少も伴い、住民一人当たり負債額が減少(△0.8万円)した。基礎的財政収支においては、前年度と比較し業務収入の減少幅が業務支出の減少幅より小さく、業務活動収支が増加(+9.0億円)したことにより、基礎的財政収支は増加(+11.8億円)した。
5.受益者負担の状況
令和2年度の特別定額給付金給付事業の終了等により、令和3年度は経常費用が前年度と比較し減少し、受益者負担比率は減少(△0.5%)した。また、受益者負担率は類似団体平均値を大きく下回っている。この状況は受益者の負担を抑えながら行政サービスが提供できていると評価できる反面、適切な受益者負担について検討の余地があると考える。
類似団体【Ⅴ-1】
加美町
高畠町
庄内町
西郷村
境町
上三川町
益子町
高根沢町
那須町
大泉町
邑楽町
横芝光町
愛川町
立山町
入善町
越前町
箕輪町
養老町
垂井町
大野町
池田町
吉田町
大口町
東浦町
武豊町
幸田町
東員町
菰野町
明和町
日野町
愛荘町
稲美町
多度津町
苅田町
大津町
さつま町